朝早くから動き出し、一日中、時間との戦いを強いられるワーキングマザーの毎日。仕事を終えて帰宅するころにはヘトヘトで、夕食の献立を考える気力もない……ということも多いのではないでしょうか。そんなママには、いろんなメニューにアレンジできる作り置きがオススメです。冷蔵庫・冷凍庫に「これさえあれば安心!」のストックおかずレシピをご紹介します。
著者 小田垣めぐみ
目次
アレンジできるストックおかずが便利なわけ

まとめて作れて、冷蔵庫や冷凍庫で保存できるのが“ストックおかず”です。毎食一から調理する手間が省け、ご飯の支度が圧倒的に楽になります。
ネットを探せばいろいろなレシピが紹介されていますが、何を作るか迷ったら、白米やパン、麺などの主食と合わせやすいものからチャレンジしてみましょう。さらに肉系・野菜系と、メイン食材が異なるおかずを取り揃えておくと、栄養バランスのよい献立が組み立てやすくなります。
まずは、はじめてでも作りやすく、子どもといっしょにおいしくいただける簡単レシピを3例、紹介します。
デミグラスソース缶を使ったお手軽ミートソース
パスタの定番であるミートソースは、子どもが大好きな洋食メニューに幅広くアレンジできます。市販のデミグラスソース缶を使えば、普段のミートソースとはひと味違ったコク深い味わいが簡単に作れますよ。
<材料 4人分> 市販のデミグラスソース缶:1缶 トマトケチャップ:大さじ3 顆粒のコンソメ:小さじ1 ローリエ(あれば):1枚 オリーブオイル(サラダ油でも可):大さじ2 にんにく:1かけ 玉ネギ:1/2個 ニンジン:1/2本 合挽き肉:300グラム 赤ワイン(なくても可):大さじ4
<作り方> 1:野菜はすべてみじん切りにします。 2:熱する前のフライパンに、オリーブオイルとにんにくを入れて弱火で炒め、香りがたったら玉ネギとニンジンを入れ、中火で炒めます。 3:合挽き肉を加え、ほぐしながら炒めます。全体に火が通ったらワインを入れ、さらに2、3分ほど炒めます。 4:すべての調味料を加え、焦げ付かないよう時々混ぜながら10分ほど煮て完成です。
目玉焼きとあわせてボリューム満点のミートソースパスタにするもよし、ピザ生地にのせて焼いてもよし。ご飯にかけてミニトマトとチーズをのせ、トースターで焦げ目が付くまで焼けばドリアにもなります。冷凍で1ヵ月保存できるので、1食分に小分け冷凍しておけば、忙しい時でも満足度の高い一品が作れますよ。
包丁いらずでスピーディに作れる野菜のあん
家庭によくある野菜で、包丁もまな板も使わずに作れ、しかも味付けはめんつゆだけ、という簡単ヘルシーなおかずです。野菜の甘みが溶け込んだ和風のあんはホッとする美味しさですよ。ピーラーやスライサーを使うときは、指先を傷つけないように注意しましょう。
<材料 4人分> めんつゆ:大さじ6 水:1カップ 水溶き片栗粉(水、片栗粉:各大さじ1と1/2) サラダ油:大さじ1 玉ネギ:1/2個 ニンジン:1/2本 もやし:1/2袋 えのき:1/2パック キャベツ:2枚
<作り方> 1:玉ネギはスライサーで、ニンジンはピーラーでそれぞれ薄切りにします。もやしは洗ってザルにあげ、キャベツは手で一口大にちぎります。えのきはほぐしておきます。 2:鍋にサラダ油を熱し、強火で(1)の野菜を炒めます。 3:全体に油が回ったら、めんつゆと水を加え煮立てます。 4:煮立ったら弱火にして水溶き片栗粉を回し入れ、中火でとろみがつくまで混ぜながら加熱します。
皿うどんや中華麺にはもちろん、素うどんやラーメンにのせても美味しく、お豆腐にかければ、お肉がなくても立派なメインの一品になります。冷蔵の場合は3日、冷凍で2週間ほどもつので、ぜひストックしておいて積極的に野菜を摂りましょう。
炊飯器調理で簡単!失敗知らずのサラダチキン
大人気のサラダチキンも万能ストックメニューの1つです。そのまま食べるのはもちろん、パンに挟んでサンドイッチに、麺類のトッピングに、きゅうりや茹でた青菜と和えて副菜に……と様々な料理に活用できます。低価格の鶏むね肉を使って作れるのも、大きな魅力です。
<材料> 砂糖:小さじ1 ハーブソルト:小さじ1弱 鶏むね肉:1枚(200〜250グラム)
<作り方> 1:鶏むね肉の皮と脂肪を除き、フォークで表面にまんべんなく穴を空けます。 2:(1)の表面に、砂糖、ハーブソルトを順にすり込みます。 3:耐熱性のストックバッグに入れ、しっかりと空気を抜いて密封し、炊飯器に入れます。 4:熱湯を袋が浸かるくらいまでたっぷりと注ぎ、保温ボタンを押し60分待ちます。肉が大きめの場合、保温時間を30分ほど追加してください。 5:ストックバッグごと水に浸けて粗熱を取れば完成です。
熱湯を入れた時に袋が浮いてくるようであれば、お皿で重しをしてください。2枚一度に調理する場合は、5合炊きの炊飯器がおすすめです。下ごしらえをして炊飯器に入れておくだけなら、他の料理を作りながらでもできてしまいますね。
作り置きを美味しい状態を保つための保存のコツ
平日の料理の手間を省けてアレンジもできるストックおかずレシピ、いかがでしたでしょうか。しょうがや唐辛子など、刺激のある調味料を使わないレシピなので、子どもも食べやすい味に仕上がるはずです。ぜひ試してみてください。
作り置きを美味しく長持ちさせるポイントとして、水気のない清潔な保存容器を使うこと、冷蔵・冷凍前に料理をしっかり冷ますことを徹底するようにしましょう。調理が簡単で子どもがお手伝いしやすい作業もたくさんありますので、ぜひ一緒にチャレンジしてみてくださいね。
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