暮らし・ライフハック

保育園のお迎えから一時預かりまで。ワーキングマザーの味方「ファミリーサポート」利用のポイント

 

残業続きで保育園のお迎えにどうしても間に合わなかったり、病院に行きたいけれど子連れで行くことを考えるとためらってしまったり。たった数時間でも、子どもを預かってもらえれば……と思ってしまうそんな時には、会員制の相互援助活動「ファミリーサポート」の存在が心強いです。子育ての「あと少し」をお手伝いしてもらえる、ワーキングマザーに心強い制度をご説明します。

著者 小田垣めぐみ

各自治体の「ファミリー・サポート・センター」が運営

子供の迎えから預かりまで?ファミリーサポートが行うサービス
(画像=Alexander_Safonov/shutterstock.com)

ファミリーサポートとは、乳幼児や小学生の預かりを必要とする労働者・主婦に対し、その援助提供を希望する人とのマッチングを行う「地域子ども子育て支援事業」です。運営は各自治体のファミリー・サポート・センターが担っており、サポート内容には以下のようなものが挙げられます。

  • 保育施設(学校を含む)までの送迎
  • 保育施設の時間外や放課後に子どもを預かる
  • 保護者の病気や急用等の場合に子どもを預かる
  • 保護者の買い物や外出の際に子どもを預かる
  • 病児、病児後の預かり、早朝や夜間の緊急預かり対応(一部地域で実施)など

会員組織として運営されており、育児援助を受けたい「依頼会員」、援助をしたい「提供(協力)会員」、その両方を利用したい「両方会員」の3つによって構成されています。すべての会員が同じ自治体に住む地域住民であり、育児の手が足りない家庭を地域内の人が謝礼を受け取ってサポートする、助け合いの子育て支援活動とも言えるでしょう。

まずは依頼会員に登録。それから提供会員と顔合わせを行う

ファミリーサポートで育児援助を受けるためには、依頼会員となる必要があります。会員登録をするにはまず、各ファミリー・サポート・センターが開催している事業説明会に予約し、参加します。開催される会場はセンターが入居する建物内や、公民館などが多いようです。育児援助活動についての説明を受けた後、登録申請ができます。登録料は無料です。

登録の際、本人確認ができる身分証明書(運転免許証や健康保険証など)の提示や、会員証に貼付する顔写真などが必要になる場合がありますので、予約時に必要な物を事前に確認しておきましょう。

依頼会員になったら、次はサポーターとなっていただく提供会員を探します。受けたいサポートを具体的にアドバイザー(センター職員)に伝えると、アドバイザーは提供会員の中から条件に合う人をピックアップします。顔合わせをし、互いの了解が得られたらサポート開始になります。

気になる利用料、諸条件や年齢制限は?

冒頭で乳幼児や小学生の預かりなどの援助と書きましたが、そのサポートの範囲は自治体によって様々です。たとえば東京都内で子どもの人口が最も多い世田谷区では、生後43日目〜小学6年生が対象で、利用料は1時間800円と設定されています。対して筆者の住む自治体では生後6ヵ月から、利用料は1時間700円で休日や早朝、夜間料金は割増になります。利用時間にも違いがあるので、お住まいの自治体ホームページなどで調べてみましょう。持病や熱性けいれんの経験がある場合、受け入れ制限がある自治体もあります。

おおむね良好なファミリーサポート利用者の声。地域の新たな絆も

ここで、利用者の声を紹介しましょう。

「残業続きの時に、園のお迎えと預かりをお願いしました。子どもにアレルギーがあり炊事をお願いできなかったので、預かり場所を自宅にして、作り置きしたものを食べさせてもらっていました。あとはお風呂と寝かしつけだけ、と思うととっても気持ちが楽になりました」

「妊娠中、健診や外出の時に上の子を預かってもらいました。サポーターさんのお宅にも同い年の子どもがいて仲良くなり、行くのを楽しみにするように。いまでも仲のよいお友だちです」

このほか、お孫さんの服のお下がりをもらった、プライベートでも家族ぐるみの付き合いができた、というエピソードもありました。おおむね良好な印象の感想が多く、ファミリーサポートはワーキングマザーの大きな助けになっているようです。また、自治体による活動だけに、地域の新しい絆が育まれている様子も見られます。

トラブル回避のため、注意したいこと

利用者からは好意的な声が聞かれるファミリーサポートですが、子どもを事故から守り、会員同士の信頼関係を壊さないよう、利用前の確認をしっかりと行うことが大切です。

確認すべきポイントは、子どもの食に関するアレルギーなど、情報を正確に伝えることはもちろん、お迎えにクルマや自転車を使っていいか、その場合は子ども用のシートが安全に設置されているか、預かり中の外出はOKかどうかなど、預かり中の行動についても細かく確認をしておきましょう。提供会員宅で預かってもらう場合は面接場所を会員宅にしてもらい、どんな環境で預かってもらえるか確認するのもよいでしょう。

また、提供会員は安全・事故対策の講習を受けた方々となりますが、保育士などの有資格者ではありません。要望によってはマッチングが困難な場合や、提供会員の都合や病気などでキャンセルが発生する場合もあります。あくまでも地域住民の有償ボランティアということを心に留めておきましょう。

ファミリーサポートを活用し、ゆとりのある育児を

ショッピングや美容院へ行きたいという時でも、ファミリーサポートはもちろん利用できます。よいサポーターに巡り会えれば、子どもの社会性を育む機会にもなるでしょう。子どもの育児すべてをママが抱え込んで「孤育て」に陥ってしまうのではなく、時には周りの人たちの力を借りて、母も子も笑顔になれる子育てができるとよいですね。