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育児に疲れたママの救世主、ベビーシッターという選択肢

 

女性の社会進出が進み、日本でもベビーシッターのサービスを目にするようになってきました。また、新型コロナウィルスの影響により全国の小中高校一斉休校が実施され、これまで以上に育児サービスへの利用が見直され始めています。1人ですべてを抱えて疲れてしまいそうなシングルマザーたちにぜひ知ってほしい「ベビーシッター」という選択肢について、紹介します。

著者 岸 洋子

まだまだ低い日本のベビーシッター利用という選択肢

育児に疲れたママへ、ベビーシッターという選択肢
(画像=Lordn/shutterstock.com)

日本において、子どもをベビーシッターに預けることはまだまだ主流ではありません。とあるネットでの調査によると、日本においてベビーシッターを利用したことのある人はたったの5%でした。しかし、決してベビーシッターを利用したくないと思っているわけではなく「条件整えば利用したい」と回答した人が約60%もいました。

一方、アメリカでは週に1回以上ベビーシッターを利用する家庭が58%以上もありました。国立社会保障・人口問題研究所のレポートによると日本のシングルマザーの労働時間は1日あたり315分と、ヨーロッパ10ヵ国およびアメリカと比較して最も長い時間となっています。それにもかかわらず、ベビーシッターに子どもの世話をお願いすることはなく、仕事・家事・育児の全てを1人で負担しているケースが多いようです。

ベビーシッターサービスのいろんな形、自分に合うサービスを見つけよう

ベビーシッターとは、親の代わりに乳幼児の面倒をみる人のことを指します。特に、保育園や幼稚園からの送迎と親が帰宅するまでの面倒をみてくれるサービスが多いのですが、最近では、ネイティブのベビーシッターが預かり時間内に外国語を教えてくれたり、ITに強いベビーシッターがプログラミングを教えてくれたりするなど、教育的な意味をプラスしたサービスもあります。

また、料理や掃除、洗濯物の折り畳みなどの家事も同時にお願いできるシッターもいるようです。利用後には活動報告書などで子どもの様子を詳細に書いてくれたり、トラブルの際の24時間相談窓口もあったりするなど、安全性の確保への配慮も行われています。

実際のサービスについて、見てみましょう。

民間のベビーシッターマッチングサービス

「スマートシッター」や「キッズライン」など、地域や特技、保有資格からベビーシッターをネット上で検索してマッチングを行うネットサービスが充実してきました。「仕事」として預かりを依頼できるため、突然のキャンセルなどのリスクは低く、夜中まで預かってくれるベビーシッターもいます。

特技や資格を持ったベビーシッターを見つけることもでき、預けている間に習い事感覚で語学などの勉強にチャレンジしたり、体調がすぐれない時に看護師などの資格を持った人に預かりをお願いしたりするなど、時間を有効に使えるプラスアルファのサービスも見つけられそうです。

公的なベビーシッターサービス「ファミリーサポート」

ファミリーサポート、通称「ファミサポ」は各市区町村主体で実施されている子育て援助活動支援組織です。登録している自治体の講習会に参加した援助者と事前面談することで、子どもを自宅か援助者の家で預かってもらうことができます。子育ての人手不足を補うためのお手伝いをする地域の活動ですので、利用できる時間には制限がありますが、公的な機関を通じてご近所の方に預かってもらえる安心感があります。

地域の助け合い、「育児シェア」というしくみ

「アズママ」に代表されるように、ネット上でコミュニティに入り、送迎や託児をシェアするという方法もあります。ボランティア的な感覚で「お互いにできる時に預かり合う」というやり方のため、長時間の依頼は難しいこともありますが、地域の育児中の人たちとつながることができ、おもちゃなどの譲り合いができたり、休日には「一緒に出かけよう」と呼びかけ合えたりと、地域コミュニティの一員になれるのが特徴です。

▼サービスの比較例

タイプ 支払い 料金目安/時間 事前面談
キッズライン マッチングアプリ クレジットカード 1,000~4,000円 あり(保育当日でも可)
ファミリーサポート 地域の有償ボランティア 現金 600~1,000円 あり
アズママ 助け合い 現金 500~700円 あり

ベビーシッターはシンママのよき助け手、そして子どもの社会性を高める効果も

ベビーシッターを実際に利用した働くママたちによると、育児のプロや育児のベテラン子どもを見てもらえるというのは、安心感と発見が多くあるようです。時にベビーシッターのお孫さんの小さくなった古着をもらったり、新しい遊び方や自分の子どもの知らなかった一面を教えてもらったりすることもできます。

また子どもたちにとっても、親や先生とは違う人と時間を過ごすことから、自分の意思を自分の言葉や態度で伝えられるようになるなど、社会性やコミュニケーション力が高まる効果もあるようです。

日本のベビーシッターサービスは、利用したい人の数に対して利用したことがある人がまだまだ少ない状況ではありますが、マルチタスクをこなすシングルマザーのよき助け手であり、さらには子どもたちの新しい世界を広げてくれる可能性のあるものです。1人で抱えてすぎて疲れ果ててしまう前に、ベビーシッターの手を借りてみるのもいいかもしれませんね。