仕事・キャリア

しっかり活用できていますか?シングルマザーの強い味方「マザーズハローワーク」

 

シングルマザーになって、いままでとは違う働き方をしようと就職活動を始める人も多いもの。しっかり稼ぐために就職活動を始めたのはいいものの、小さな子どもを抱えながらの就活はなかなかうまくいかない……という経験をした人も少なくありません。

そんな人におすすめしたいのが、「マザーズハローワーク」の活用。今回は、シングルマザーの強い味方となってくれるマザーズハローワークのイロハについて、ご紹介していきます。

著者 川西まあさ

目次

  1. マザーズハローワークとは?ハローワークとの違いは?
    1. 利用対象者は「子育て中の人」
    2. 子連れで利用しやすい工夫がたくさん
  2. ■マザーズハローワークがシングルマザーにおすすめの理由
    1. 理由1:就職に役立つセミナーの無料受講が可能
    2. 理由2:シングルマザーを積極採用したい企業からの求人がある
    3. 理由3:担当制・予約制で、働く悩みもできる職業相談コーナーがある
  3. ■マザーズハローワークで子育てと仕事を両立できる企業に出会おう

マザーズハローワークとは?ハローワークとの違いは?

しっかり活用できていますか?シングルマザーの強い味方「マザーズハローワーク」
(画像=(写真=Monet/stock.adobe.com))

新しい働き先を探すにあたり、多くの人が利用する「ハローワーク」。ネットでも求人情報が検索できる時代になりましたが、より確実に就職活動を進めるためにハローワークを利用するという人も少なくありません。

同じ“ハローワーク”という言葉のつく「マザーズハローワーク」は、子育て中の人専用の窓口として開設された公共職業安定所となります。このほか「マザーズコーナー」という場所を設けているハローワークもあり、どちらも子育て中の人でも仕事を探しやすいような工夫がなされています。ハローワークのマザーズコーナーは、マザーズハローワークに準ずるものと理解してよいでしょう。令和2年6月の時点でマザーズハローワークは、全国に21ヶ所、マザーズコーナーのあるハローワークは、183ヶ所あります。

▽マザーズハローワークの所在地(PDF)

まずは、ハローワークとマザーズハローワークそれぞれの違いについて確認をしていきましょう。

利用対象者は「子育て中の人」

求職中の人ならどんな人でも利用できるハローワークに対して、マザーズハローワークは“子育て中の求職者”のみを対象としています。利用対象者が“子育て中”の人限定であることから、取り扱っている求人情報も育児中の女性向けがほとんどです。

仕事をしながら子どもを育てるのは、すごく大変なことです。子どもの体調不良などで急遽早退や欠勤しなければいけないケースも珍しくなく、そのたびに迷惑がられるという経験をしているママも少なくありません。

マザーズハローワークで紹介してもらえるのは、“就職を希望している人が子育て中である”ということをはじめから理解してくれている企業です。求人情報の検索方法も、「託児所あり」など独自の項目があって、子育て中の人の就職活動に特化しています。“子育て中である”ということがハンデにならず、快く受け入れてもらえる企業がメインとなっているのです。

シングルマザーでも安心して働ける就職先を見つけるためには、子育てに理解のある企業かどうかを選び分けることが大切です。マザーズハローワークなら、シングルマザーでも働きやすい環境の整った企業の求人情報と出会える確率が格段にアップします。

企業側が“子育て中の人に来てもらいたい”と思って出している求人情報に出会えるかどうかは、就職後の子育てのしやすさにも大きな違いをもたらします。職場に気を遣いながらの子育てにしたくない。そんな人にこそ、マザーズハローワークの活用がおすすめです。

子連れで利用しやすい工夫がたくさん

ハローワークとマザーズハローワークの大きな違いは、保育士常駐の「チャイルドコーナー」やオムツ替えスぺースなど、子連れでも利用しやすい工夫がなされていることです。

子どもを連れてハローワークへ行くと、子どもが動き回ったり大きな声を出したりして、就職活動になかなか集中できないかも……と、ママなら誰しもが想像できることです。近くに頼れる人がいないとなれば毎回子連れでハローワークへ行くことになり、結局就職先が見つかるまでにたくさんの時間を費やしてしまうことになりかねません。

マザーズハローワークでは、ママが求人情報のチェックや就職についての相談を行っている間、子どもをチャイルドコーナーで遊ばせておくができます。おもちゃや絵本も備えられ、施設によって配置人数などに差はありますが、保育士資格を持つスタッフも常駐しています。就職活動の時間が子どもにとっても楽しい時間となり、ママも集中して求人情報のチェックなどを行うことができるわけです。

赤ちゃん連れのママは、ベビーカーのまま利用できるかどうかや、授乳室があるかどうかも利用の基準になるでしょう。マザーズハローワークには、おむつ替えスペースはもちろん、授乳室やベビーカーのまま利用できるようなスペースも確保されているため、安心して就職活動に取り組むことができます。

■マザーズハローワークがシングルマザーにおすすめの理由

子育て中の人を対象としているマザーズハローワーク。実はシングルマザーが就職活動を行う上で、心強い味方となってくれる施設でもあります。シングルマザーにマザーズハローワークが最適な理由を確認してきましょう。

理由1:就職に役立つセミナーの無料受講が可能

マザーズハローワークでは、子育てをしながら就職活動を行う人へ向けて、さまざまなセミナーが開催されています。履歴書の書き方や職務経歴書の書き方が学べるセミナーなどの基本的なものから、印象アップのためのメイク講座など、働く女性として必要なスキルまで学べます。受講中は無料で託児できるので、子連れで行ってもしっかりとセミナーに集中することができます。

通常、就職に役立つ知識を学ぶ場合、受講料を支払ってセミナーなどに参加します。しかしマザーズハローワークで開催されるセミナーは基本的にすべて無料です。就活中に出費を増やしてしまう心配がありません。

なお、セミナーは定員制で、先着順のものがほとんどです。人気の高いセミナーは、募集開始後すぐ定員に達してしまうこともあります。「受けておきたい!」と思うセミナーが見つかれば、申し込み開始日をチェックして受講の逃しがないように気をつけておきましょう。

理由2:シングルマザーを積極採用したい企業からの求人がある

シングルマザーであることが、就職活動にとって不利になると感じた経験はありませんか?実際にシングルマザーであることを伝えると、書類選考の時点で落とされてしまったというケースもあるようです。募集する企業と応募者のニーズのミスマッチが原因でしょう。

この点でマザーズハローワークは、シングルマザーを積極的に採用したいという企業の募集が集まっています。なぜ、シングルマザーを積極採用したい企業があるのか。その理由の1つは、「“103万円の壁”を超えて、もっと働きたいという人を採用したい」企業が多いことが挙げられます。

主婦や女性を積極採用したい企業にとって悩ましいのが “103万円の壁”です。103万円を超えると所得に対して税金が発生するため、配偶者の扶養に入っている場合は、できるだけ収入が103万円を超えないように働こうとする女性が少なくありません。そのため、103万円以内で働きたい女性を多く採用すると、年間所得の帳尻合わせのために、年末に人手不足となってしまうこともあります。しかし、シングルマザーであれば、扶養枠に関係なく働いてもらえます。

ただし、企業は採用条件に“シングルマザー”という特定の条件を設けることができません。そのため、扶養枠に関係なく働ける女性を探すのは、企業にとっても難易度が高いものといえます。

これがマザーズハローワークなら、休職中のシングルマザーが集まるので、女性を積極採用したい企業にとってもメリットがあります。そのため、シングルマザー向けの募集が集まる要因となっているようです。

また、マザーズハローワークでシングルマザーを採用できれば、企業は「特定求職者雇用開発助成金」の制度を利用することができるのも2つめの理由となります。

「特定求職者雇用開発助成金」は、“就職困難者”を採用した企業に、助成金が支払われる制度です。企業側がこの制度を利用して助成金を受け取るには、ハローワークを通して雇用していることが前提となります。

ママ向けの転職サイトでも、子育て中の人を積極採用している求人情報がアップされているものです。しかし、上記の助成金の対象となるのは、ハローワークやマザーズハローワーク、そして厚生労働省職業安定局長から交付を受けた無料・有料の職業事業者からの紹介による求人のみとなっています。

そうなると、必然的に頑張って働こうとしているシングルマザーを採用したいという企業の求人は、ハローワークに集中することになります。

いままでマイナスにしか働かないと思っていたシングルマザーであることをプラスに転じることができるのが、マザーズハローワークならではといえるでしょう。当然、家庭環境を考慮した上での採用となるため、実際に働き始めてからもやりがいが感じられる企業と出会うことができそうです。

理由3:担当制・予約制で、働く悩みもできる職業相談コーナーがある

マザーズハローワークの職業相談コーナーは、予約制・担当者制により“職業相談”や“職業紹介”を実施しています。就職活動する上で不安に感じていることや、不明点などを相談員に打ち明けながら自分に合う企業を探すことができます。

子育てをしながらの就職活動は、ただでさえ不安がつきまとうもの。自分1人で子育ても仕事もこなさなければいけないという重圧は、はかり知れません。ただ漠然と不安を抱いたまま求人の検索を行っても、なかなかいい結果に恵まれないもの。そんなとき、心の支えとなってくれるのが職業相談コーナーの相談員です。

予約を入れれば毎回同じ相談員に話を聞いてもらうことができるので、子連れで就職活動を行う上で心強い味方となってくれるのは間違いありません。

また、就職活動を行うとき、求人情報のチェックと同時に行わなければいけないのが保育園探しです。マザーズハローワークで、就職活動にまつわることだけでなく、保育園を確保できているかどうかも相談できます。地方公共団体と連携してくれるので、保育所や地域の子育て支援サービスの情報なども提供してもらえます。

マザーズハローワークの相談員は女性のスタッフが多く、子育ての悩みについても共感してもらえるのがありがたいところです。子育てをしながらの就職活動や、就業のブランクに対する不安を抱えているなら、まず担当者制度を利用して、いまの気持ちを打ち明けることから始めてもよいでしょう。

■マザーズハローワークで子育てと仕事を両立できる企業に出会おう

子育て中に就職活動を行う人に向けて開設されたマザーズハローワークは、シングルマザーにとってもたくさんメリットのある公共機関です。通常のハローワークと仕組みは同じであっても、施設の設備や求人内容などはまったく違うので、行ってみる価値のある場所だと言えます。

自立への道を最短にするためには、就職までの道筋を明確にしておくことが大切です。マザーズハローワークを利用すれば、家庭環境なども踏まえた上で、就職までにどのようなアクションを起こせばいいのか相談に乗ってもらうこともできます。

早く自立したいけれど、子どももいるし何から手をつければいいかわからないという人は、まずマザーズハローワークへ行って相談することから始めてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】
シングルマザーの自立にはメソッドがある!思い描いた将来を実現するためにすべきこと 
子育てと仕事の両立……苦しいときを乗り越える先輩ママの名言5選 
シングルマザーが子育てと両立できるおすすめ副業3選  
仕事探しに役立てよう!シングルマザーにやさしい人材派遣サービスはどこが違う? 
在宅勤務を上手に乗り切る!先輩ママの知恵5選 

    関連タグ