子育て・教育

どう応える? 子どもの「学校に行きたくない」問題に直面したとき、知っておきたいこと

 

著者 小田垣 恵

「学校に行きたくない……」突然子どもからと言われとき、親としてどう向き合えばよいのでしょうか。とくに今年は、新型コロナウイルスの蔓延により、新学期から不規則な学校生活を強いられた子どもたちが多くいます。友だちと親しくする時間も少なく、勉強もままならぬ毎日に、学校への距離を感じてしまうことも大いにありそうです。この子どもからの問いかけに、ママとしてどう応えたらよいのか、考えてみます。

目次

  1. 子どもにどう対応をする? ママとしてできること、してあげたいこと
    1. ママとしてできること1:話をさえぎらず、否定せず、最後まで聞く
    2. ママとしてできること2:「話してくれてありがとう」「私はあなたの味方」という声かけを
  2. 「学校に行きたくない」実際の例から考える、子どもとの関わり方
    1. 子どもと関わったこと1:本人に、どうしてほしいのかを聞き、行った
    2. 子どもと関わったこと2:「あいさつ作戦」で相手の子とゆるやかに関係を持つ
  3. 子どもとの信頼関係を築くため、忙しくてもできる3つのこと
    1. 子育ての「自分ルール3カ条」を決めて習慣化する
    2. 会話の相づちは、語尾をくり返して
    3. 思春期の子どもには、向き合うのではなく「同じ方向を見る」
  4. 変わりゆく社会常識。ママとしての考え方も変化してよい

子どもにどう対応をする? ママとしてできること、してあげたいこと

どう応える? 子どもの「学校に行きたくない」問題に直面したとき、知っておきたいこと
(画像=One/stock.adobe.com)

突然子どもから「学校に行きたくない」と言われたら、ママとしてどう向き合えばよいのでしょうか。不登校への入り口ではないかと不安になってしまいます。しかし、これはほとんどの子どもが通る道のようです。とあるネットでの調査では、じつに約6割の親が、子どもの「学校に行きたくない」問題に直面したことがあるといいます。成長過程と受け止め、子どもの気持ちを第一に対応することが必要なようです。

ママとしてできること1:話をさえぎらず、否定せず、最後まで聞く

子どもが自分の気持ちやその理由を話せるときは、話をさえぎらず必ず最後まで聞くようにしましょう。「さっさと話して!」「勉強がイヤなだけでしょ」「時間がたてば忘れるんじゃない?」などの怒り、決めつけ、ごまかし、否定の言葉はNGと心得ます。

もし理由を話せないようなときは、原因を突き止めるために過度な干渉はせず、話せるようになるまで待つことも必要です。

ママとしてできること2:「話してくれてありがとう」「私はあなたの味方」という声かけを

「学校に行きたくない」という言葉を発するまでには、すでに子どもの身にはいろいろなことがあったと考えられます。子どもは、学校を毎日行くべき場所であり、「学校に行かなければママが困る」ことも理解しています。その気持ちをくみとり、まずは「話してくれてありがとう」と声をかけましょう。

そして、「何があっても私はあなたの味方だよ」と、子どもの存在を肯定し、勇気づける言葉をかけてあげてください。

「学校に行きたくない」実際の例から考える、子どもとの関わり方

筆者の息子も小学2年生のとき、クラスメイトとの関係につまずき、この問題に直面しました。解決までに実際にしたことをご紹介します。

子どもと関わったこと1:本人に、どうしてほしいのかを聞き、行った

「お母さんに何ができる?」と聞いたところ、上手く話せない自分の代わりに、担任の先生に状況を伝えてほしいと言われました。そこで、担任の先生に連絡をすると、先生は相手の子に話を聞き、問題が起こりやすい時間帯は、教室で様子を見るなどの対策を講じてくれました。

子どもと関わったこと2:「あいさつ作戦」で相手の子とゆるやかに関係を持つ

クラスの様子を見るため、私自身も学校のボランティア活動などに参加しました。そこで始めたのが「あいさつ作戦」です。学校活動などで会うことがあれば、「〇〇くん、こんにちは」「また明日ね」と声をかけ続けました。

敵対するより関係を良好にしていきたいという思いで始めたことでしたが、声をかけられて緊張していた相手の子も、次第に笑顔で応えてくれるようになりました。

こうした行動を続けた結果、息子が実際に学校を休んだのは1日だけで、いまでは相手の子と仲のよい友だちとして付き合えるようになりました。

子どもとの信頼関係を築くため、忙しくてもできる3つのこと

子どもが不安を感じているとき、言葉以外にも何かしらのサインを出しています。早めに察知できれば、子どもの変化に備えることもできます。子どものサインに気づくために、また、子どもが気持ちを打ち明けやすいような関係を作るために、忙しい日々でもできることをご紹介します。

子育ての「自分ルール3カ条」を決めて習慣化する

子育てで心がけたいことは数ありますが、毎日無理なく実行できるルールを3つだけ決めましょう。たとえば、一日一食は必ず家族そろってご飯を食べる、送り出すときは玄関まで行く、「今日はどんな日だった?」と声をかける、などです。

習慣化すれば異変があったときに気づきやすくなりますし、「これだけは毎日続けている」ということが、ママとしての自信にもなります。筆者は「学校行きたくない」問題の後、ハグをして送り出すことをルールの1つに決めました。

会話の相づちは、語尾をくり返して

子どもの話を聞くとき、相づちをたくさんしてあげましょう。このとき子どもの言葉の語尾を繰り返して応えてみましょう。「今日すごくイヤなことがあってね」「イヤなことがあったんだ」、「先生にほめられたよ!」「ほめられたんだね」といった具合です。

これはカウンセリングでも用いられるバックトラッキング(オウム返し)と呼ばれる方法で、会話の中にこのやりとりがあると、子どもは親に受け入れられているという安心感を持つことができます。

思春期の子どもには、向き合うのではなく「同じ方向を見る」

思春期の子どもは、正面から向き合うと衝突を招くこともありがちです。むずかしい年ごろだなと感じたら、ジョギングやウォーキングに誘い出してみましょう。母子で同じ景色を見て語り合う「共視体験」が、信頼関係の構築に一役買ってくれます。

変わりゆく社会常識。ママとしての考え方も変化してよい

変化が激しく、多様性を重視する現代社会では、子育てにおいても、絶対に正しいとされる答えはありません。子どもの心が疲れてしまったときは、充電期間として学校を休むのも選択肢の1つです。

新型コロナウイルス感染症の流行でリモート授業の導入が検討され、無理のない学校参加ができる環境も整い始めています。また、フリースクールや、子どもの個性を尊重し自律的な学びをサポートするオルタナティブスクールなど、新しい学びの形も登場しています。

確かなことは、子どもの抱える問題をいっしょに考える時間が、ママと子どもの絆をより強くしてくれるということです。ピンチはよりよい方向に進むチャンスと捉え、柔軟に対処しながら、親子でともに解決していきましょう。

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