仕事・キャリア

シングルマザーがパートで働くメリットと注意点、職場探しのポイント

 

著者 緒川 棗

生活費を稼ぐ必要はあるけれど、いましかない子どもとの時間を大切にしたい……。シングルマザーはお金と時間のはざまで悩みがちです。今回は、子どもとの時間を大切にするために「パートで働く」という選択肢について詳しく解説します。メリット・デメリットや職場探しのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. シングルマザーがパートで働くメリット
    1. パートで働くメリット1:短時間勤務が可能
    2. パートで働くメリット2:残業がない、または少ない
    3. パートで働くメリット3:シフトを調整できる
  2. シングルマザーがパートで働くデメリット
    1. パートで働くデメリット1:収入が少ない
    2. パートで働くデメリット2:キャリアアップがむずかしい
  3. 養育費や手当によって働き方を決めるのも1つ
  4. シングルマザーがパートの職場を探す時のポイント
    1. パートの職場探しポイント1:経験に応じて正社員にステップアップできる職場を探す
    2. パートの職場探しポイント2:短時間勤務の正社員制度がある職場を探す
  5. 自分と子どもに生活に合った職場の選択を

シングルマザーがパートで働くメリット

シングルマザーがパートで働くメリットと注意点、職場探しのポイント
(画像=Syda Productions/stock.adobe.com)

まず、シングルマザーがパートで働くメリットを3つ紹介します。

パートで働くメリット1:短時間勤務が可能

1つめは、短時間勤務ができることです。

正社員で働く場合、1日8時間程度は拘束されることが一般的です。通勤時間等を含めると、1日10時間ほどは家をあけることになるケースもまれではありません。

自分の不在時に、両親が面倒をみてくれるなど、子どものサポートを受けられる環境なら、正社員として働くことも可能かもしれません。

しかしそのような状況が整わないのであれば、やはり短時間勤務ができるパートという働き方のメリットは大きいといえます。短時間勤務が可能なら、子どもの送り迎えも無理なくできます。

パートで働くメリット2:残業がない、または少ない

2つめは、残業がなかったり、あったとしても少なかったりすることです。

残業が多いと、シングルマザーにとっては大きな負担です。残業は突然命じられることもあり、いつ終わるかわからないケースもあるものです。それでは、母子での生活の目途が立ちません。

正社員だと、どうしても残業が発生しやすくなります。また、残業が発生したとき、自分だけ定時で帰宅することにプレッシャーを感じることもあるでしょう。

一方パートなら、事情を説明すれば、残業をせず定時で帰宅したとしても、周囲の理解が得られやすい傾向があります。

パートで働くメリット3:シフトを調整できる

3つめは、パートの場合、シフト制で働ける職場が多いことです。

正社員だと、「〇時に出勤、〇時に退勤」と決められていることがほとんどです。フレックスタイム制など特別な制度が適用されている場合を除き、出勤時間や退勤時間を自由に変えることはできません。

その点、パートの場合はシフト制で働ける職場が多いため、状況に応じて出勤時間・退勤時間を調整できます。

また、子どもが熱を出したなど急を要する場合、他のパートの方に連絡すれば、“困ったときはお互い様”と、シフトを交代してもらえることもありそうです。臨機応変な対応ができるのは、パートのメリットといえます。

シングルマザーがパートで働くデメリット

続いて、シングルマザーがパートで働くデメリットを2つ紹介します。

パートで働くデメリット1:収入が少ない

1つめは、収入が少ないことです。パートの給与水準は、正社員と比べると、どうしても見劣りすることがほとんどです。

生活に必要な金額を書き出して、パート収入や養育費、公的な手当などをあわせれば、十分まかなえるのかどうか、しっかりチェックしたうえでパートという働き方を選ぶことが大切です。

また、公営住宅に住む、節約をするなど、生活費を抑える工夫をしましょう。

【参考】シングルマザーの生活費はいくら必要?家計管理のポイントも解説
【参考】シングルマザーの住まいに公営住宅という選択肢

パートで働くデメリット2:キャリアアップがむずかしい

2つめは、キャリアップがむずかしいことです。

職場にもよりますが、パートだと昇給幅が小さかったり、役職につけなかったりと、制約が多いことがほとんどです。正社員と同じように昇進・昇給が望めるわけではないため、キャリアアップをはかりたい人は注意しましょう。

養育費や手当によって働き方を決めるのも1つ

「パートの収入だけでは生活できない」と考え、離婚後にあわてて正社員としての勤め先を探すシングルマザーもいます。しかし、シングルマザーが受け取れる養育費や手当は、年収によって制限されます。

養育費は、支払義務者と受取権利者の年収によって金額が決定されます。また、シングルマザーが受け取れる児童扶養手当は、児童の数と所得に応じて受け取れる金額が変動します。

たとえば、年収100万円で養育費や手当等を毎月8万円受け取るのと、年収180万円で養育費や手当等を毎月6万円受け取るのとで、どちらがいいかは状況によって変わってきます。

ですから、あわてて正社員としての勤め先を探す前に、養育費や手当の金額を踏まえて「どんな働き方がいいのか」十分検討しましょう。

【参考】養育費の目安とトラブル時の対処法とは?
【参考】子育てにはお金がかかる。シングルマザーにやさしい子育て支援制度

シングルマザーがパートの職場を探す時のポイント

最後に、シングルマザーがパートで働く時の職場探しのポイントを2つ紹介します。

パートの職場探しポイント1:経験に応じて正社員にステップアップできる職場を探す

パートとして勤務していても、経験や能力に応じて正社員に登用してくれる職場もあります。こういった職場を選んで勤務すれば、子どもが小さいうちはパートで働き、学校や塾、部活などで忙しくなったころに正社員になるなど、子どもの成長に応じて働き方を見直せます。

パートの職場探しポイント2:短時間勤務の正社員制度がある職場を探す

正社員でも、短時間勤務を選択できる職場があります。こういった職場を選べば、子どもが小さいうちはパートで働き、その後は短時間勤務の正社員、子どもが独立してからは正社員になるなど、働き方をステップアップさせていくことができます。

自分と子どもに生活に合った職場の選択を

正社員として働くことだけが、すべてではありません。パートも選択肢となるのであれば、子どもとの時間を大切にしながら、無理なく働き続けることも可能です。

養育費や手当との兼ね合い、両親からのサポートなど、家計の状況はさまざまです。パートで働くメリット・デメリットを確認し、自分に合った選択をしましょう。

また、パートで働く場合も、将来の展望を踏まえて職場選びをすることが大切です。子どもとの楽しい生活を続けるためにも、自分のライフプランを考えながら、検討していきましょう。

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