お金・養育費

「女性保険」って必要なの?女性特有のリスクに備えた保険のメリットと選び方

 

働く女性の中でも、家計の大黒柱であるシングルマザー にとっては、病気や入院による出費は経済的ダメージが大きいですよね。いざという時の出費を抑えるためには、保険の力を借りることも1つの選択肢かもしれません。「女性保険」という言葉をよく耳にしますが、「医療保険」や「がん保険」とはどう違うのでしょうか?万が一の時に備え、女性特有のリスクをカバーしてくれる女性保険の仕組みやメリット、選び方などをお伝えします。

著者 渡辺友絵

目次

  1. 女性特有の病気や妊娠リスクなどを手厚くカバーする「女性保険」
  2. 「女性保険」と「女性疾病特約」の違いは?
  3. 女性ならではの病気やリスクは、子育て世代でかなり多い
  4. 必須とはいえないまでも、女性保険はこんな人にはおすすめ
  5. 「死亡保障付き」や「貯蓄型」もあると知っておこう
  6. 女性保険を選ぶ時のポイントと注意点

女性特有の病気や妊娠リスクなどを手厚くカバーする「女性保険」

「女性保険」って必要なの?女性特有のリスクに備えた保険のメリットと選び方
(画像= sewcream /stock.adobe.com)

「女性保険」とは、そもそもどのような保険なのでしょうか?保険会社によって違いはありますが、ひと言で言えば女性特有の病気や妊娠・出産にかかわるリスクを手厚くカバーしてくれる保険のことです。

病気やケガによる手術や入院の費用を保障する保険としては、「医療保険」や「がん保険」がよく知られています。これら保険との違いは、女性保険は女性特有の病気やトラブルへの保障が手厚く、保障が上乗せされることです。男女いずれも加入できる一般的な医療保険とは異なり、女性向けの限定商品ということになります。

例えば、胃がんのように男性もかかる病気で入院した場合の入院日額保障は5,000円であっても、子宮がんなど女性特有の病気ならば5,000円が加算され10,000円になるような仕組みです。このように、女性保険は女性にとってプラスアルファの備えになると考えられています。

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「女性保険」と「女性疾病特約」の違いは?

女性保険という形ではなく、「女性疾病特約」という保険特約を提供している保険会社もあります。これは単独の「女性保険」ではなく、医療保険などにオプションとして付けられる特約の1つです。ただ女性疾病特約を単独で契約することはできず、メインの医療保険やがん保険に付加し、特約分を加えた保険料を支払うことになります。

女性疾病特約を付けると、女性保険と同様に、女性特有の病気で入院した時などに保障が上乗せされます。仮に医療保険の保障が入院日額5,000円の場合、女性特有の病気であればさらに特約分の5,000円が加算され、10,000円を受け取ることができるといった内容です。女性特有の病気については、女性保険とほぼ同じような保障が付く仕組みだと考えればよいと思います。

女性ならではの病気やリスクは、子育て世代でかなり多い

保険会社によって異なるものの、女性特有といわれる病気は乳がんや子宮がん、卵巣がんなどの「がん」がまず挙げられます。がんほど深刻ではないものの、子宮筋腫や卵巣のう腫といった病気もあります。中でもがんは手術や入院がどうしても必要となり、費用もかさむとされています。

公益法人がん研究振興財団が今年3月にまとめた「がんの統計 '19」 によると、2019年に国内の女性でがんにかかった人の総数は44万4,600人となりました。女性特有のがんでは乳がんが9万2,200人(21%)、子宮がんが2万6,800人(6%)、卵巣がんが1万900人(2%)と、発症率がかなり高いことが分かります。乳がんは、すべてのがんの中で第1位の発症率が続いています。

注目すべきは年代別発症率で、2016年に集計されたものによれば女性は40歳代で乳がんが約50%、子宮がんと卵巣がんが合わせて約20%を占めています。高齢になると代わりに消化器系などのがんが増えてきますが、子育て世代では女性特有のがんのリスクが高いことがわかります。子宮筋腫など婦人科系の病気も、30~40代に増加傾向となります。

必須とはいえないまでも、女性保険はこんな人にはおすすめ

このように子育て世代で女性特有の病気を発症するケースは多く、女性保険はこういった病気になった時の費用をカバーすることが目的です。医療保険やがん保険でも女性特有の病気は通常の病気と同様に一定の保障対象となりますが、プラスアルファの保障が得られると考えてください。家族に女性特有の病気にかかった人が多いという場合などは、備えておけば安心です。

また、女性は病気だけでなく、妊娠・出産に伴うさまざまな症状やリスクも生じます。病気と違い一般の医療保険では対象にはならないものの、女性保険ならば子宮外妊娠や流産・早産、帝王切開などに対し、ほとんどのケースで保険が適用されます。

従って女性保険は「親族に女性特有の病気を発症した人が多い」「妊娠や出産に備えたい」など、安心保障を望む人には特におすすめです。

「死亡保障付き」や「貯蓄型」もあると知っておこう

病気に関する保障だけでなく、「死亡保障」が付いた女性保険もあります。それぞれの保険によって支払われる保険金額は異なるものの、一般的にそう高くはありません。平均で数十万円~数百万円程度支払われる保障です。

死亡保障を付けるかどうかは、その人の考え方や状況によって異なってくると思います。大黒柱であり、子どもの将来を考えるのであれば付けるという選択肢もあるでしょう。ただ、もしもの時への備えとしては保険金額が低いため、死亡保険金がもっと高額な掛け捨て型の生命保険なども視野に入れて検討することをおすすめします。

女性保険は万が一の備えに特化した掛け捨て型が中心ですが、中には保険の解約時や一定の契約期間ごとに払戻金や生存給付金が戻る「貯蓄型」もあります。掛け捨て型は払戻金がないため保険料が抑えられている一方、貯蓄型では毎月の保険料がアップします。

貯蓄型であっても、もともとは備えが目的の保険なので返戻金は総額保険料よりもかなり少ない金額になります。そのため、毎月の保険料と返戻金のバランスを事前にしっかり試算しておく必要があります。

女性保険を選ぶ時のポイントと注意点

女性保険は手厚い保障がある分、医療保険やがん保険と比べると保険料はやや高めかもしれません。生命保険など他の保険も含め、加入目的や、保障内容と保険料のバランスを考えたうえで決めることが大切です。

まずは、どのような「女性保険」が販売されているのか、内容はどう違うのかをチェックしてみましょう。いまの自分や家族にとって必要な保障は何かを考え、タイミングに合わせて加入や見直しをしていくことをおすすめします。

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