『シングルマザー生活便利帳 ひとり親家庭サポートBOOK (新川てるえ・田中涼子著)』より一部抜粋

【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介
新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

目次

  1. Q:希望の職につけずに悩んでいます
    1. A:目的を決めてあせらずに、いまできることから進めましょう
  2. Q:前向きになれない。どうしたらいいでしょうか?
    1. A:マイナス気分にはなりそうなときは、行動をきりかえてみる
  3. Q:母子家庭は恋愛したらいけないでしょうか?
    1. A:素敵な恋愛をしているシングルマザーもたくさんいます

Q:希望の職につけずに悩んでいます

(画像=Other Edge/stock.adobe.com)

もうすぐ30歳のシングルマザーです。小学校1年生の男の子が1人います。現在、就職活動中ですが、仕事を探すうえで困った問題ができてしまいました。
仕事時間はやっぱり子どもの時期に合わせてあげたほうがいいんでしょうか?現在、学童保育にお願いしていて、子どもは6時帰りです。求人の募集要項を見ると、残業有りがほとんどで、6時までに帰宅するのがかなり難しい感じです。休日は子どもと一緒にとりたいし、できるだけ家の近くの通勤圏内で、手当に頼らずに生活できる程度の収入を得て、正社員として働きたいと思います。
私は中卒なので特技もなく、仕事も少なく、胃は痛くなる一方です、近所に頼れる友人もなく、子どもを家でひとりで留守番させるのも心配ですが、仕事をしないことには生活していけません。アドバイスいただけませんか?よろしくお願いします。

A:目的を決めてあせらずに、いまできることから進めましょう

四年制大学を出ても就職難という時代です。小さなお子さんを育てながらの就職は、非常に難しい状況になっています。
多くのシングルマザーから、希望の職種につけないというご相談が寄せられます。そんなときには私は、「あなたの希望は何ですか?」と質問します。
するとあなたのように、「できるだけ家の近くの職場で、残業がなくて、土日は子どもと一緒の時間がとれて、給料がよく、正社員で働きやすく、やりがいのある仕事につきたい」と言われる方が多いのですが、すべての希望を一気にかなえることは誰にでもできることでしょうか?できませんね。
もちろん、理想を高くもち、それを目指すことは大切なことですが、目的(最終的にこうなりたい)を達成するための目標(手段)を決めて、一歩ずつ前に進みましょう。たくさんある希望のなかで、最優先にかなえたいのはどれでしょうか?
私はシングルマザーになったばかりのころに、ゴルフ場のキャディを経験しました。当時、私の目標は「とにかく子どもを預けて働くこと」だったので、最優先しなくてはならなかったのは、託児所つきの職場だったからです。まず最優先の目標を達成して、次には働く場所を選びました。次に仕事のやりがい、というようにひとつひとつの目標をクリアして、目的に向かっていまでもがんばっています。
ご相談から、あなたの場合にが、いま、最優先で考えたいと思っている目標は「お子さんとの時間」のようですね。優しくてとてもいいお母さんですね。まずはそれを確保できるような職探しをされたらいいのではないかと思います。手当に頼らずにとか、正社員としてという希望は次の段階で考えていけるように、まずはひとつの目標を決め、前に進んでみてください。
数年後に「○○になる!○○したい!」という目的を決めて、あせらず、いまできることから確実に前に進んでいくことが大切です。応援しています、がんばりましょう。

Q:前向きになれない。どうしたらいいでしょうか?

はじめまして。私は離婚して1年半です。33歳で、小学1年生の男の子とふたり暮らしをしています。ただ、夜、布団に入るときやひとりになったときなど、ふと過去のつらかったことが思い出され、どうしようもなく苦しくなり、泣きやむのにも時間がかかってしまうような状態になるときがあります。苦しくて、どうしたらよいのか悩んでいます。
離婚の原因が元主人の浮気でしたが、相手の女性とおたがいが本気になってしまい、私のことをもう生理的に受けつけないとまで言われ、ショックを受けました。なによりも傷ついたのは、私にはなかなか2人目の子ができず不妊に悩んでいた時期に、相手の女性とのあいだい子どもが二度もでき、中絶させたという事実です。
彼に「子どもって簡単にできるんだな。おまえの体を基準に考えていて避妊もしなかったんだよ」と言われ、言葉を失いました。
いまでも産まれたばかりの赤ちゃんを見ると、その言葉を思い出してしまい、とてもつらい気持ちになります。
離婚したことに後悔はまったくないのですが、過去を振り返っては涙してばかりで、これではいけないと、自分の精神的な弱さを反省しています。どうしたら過去を振り返らず前向きに生きていけるのか、アドバイスくださるとうれしいです。

A:マイナス気分にはなりそうなときは、行動をきりかえてみる

離婚によるトラウマは、多かれ少なかれ離婚経験者には誰にでもある問題です。それだけ離婚はマイナスのエネルギーを使う経験だからです。
ましてやあなたのように元夫の浮気が原因で傷つかられた経験は、なかなか忘れることができず苦しいでしょう。つらい気持ち、よくわかりますよ。それでも離婚は間違いではないと確信でき、お子さんと2人で前向きにがんばっているようすは本当にすごいと思います。
あなたも感じているように、過去の出来事を帰ることはできません。でも、過去の出来事をとらえているマイナス感情を変えることはできます。つらい気分や悲しい気分は、自分自身が選んでいるもの。悩みを抱えないようにするためには、選ばないようにすればよいのです。でも、わかっていても選んでしまうのは、離婚経験をとおして長い時間をかけてつくられてしまったマイナスの思考習慣があるからです。頭でわかっていても三日坊主になりがちですが、かんばって百日続けることができれば、意志してやっていたことも、あたりまえのようにできるようになります。プラス思考になれるように、あなたが簡単にできることを考えてみましょう。
たとえば、私がマイナス気分に落ち込みそうになるときには行動のきりかえをします。好きな音楽を聴くとか、ネイルアートをするとか、簡単にできて気分がよくる行動を選んで気持ちをきりかえるようにしています。
それでもなかなか自分の力ではきりかえられないという場合には、カウンセラーやセラピストなど専門家の力を借りて、プラスのエネルギーのつくり方を学んでください。きっとできますよ。がんばってくださいね。

Q:母子家庭は恋愛したらいけないでしょうか?

離婚して3年が経ちました。小5の娘がいます。いま、つきあってる人がいます。娘とも仲がよく、私にはもったいないくらいに、とってのいい人です。
子どもと一緒にデートするのが楽しいのですが、せっかくの恋愛期間、彼とふたりっきりで楽しい時間をすごしたいという思いもあります。子ども抜きのデートの時間をどう確保したらいいでしょうか。そんなことを考えるのは母親失格でしょうか?
また、本気で結婚しようと思い、私の良心に「紹介したい」と連絡したら、「連れてこなくていい」と言われました。両親のことを考えると、このまま無視して事を進めるわけにもいかず、困っています。理解してもらえるよう努力したいけど、どうしたらいいのかもわからずに悩んでいます。

A:素敵な恋愛をしているシングルマザーもたくさんいます

恋愛に前向きなあなたは魅力的で素敵な女性なのでしょう。離婚したばかりのころは、もう恋などしないし、子どものためだけに生きていくと思う人が多いのですが、数年すると気持ちは変わります。素敵な恋をしているシングルマザーもたくさんいますよ。
デートの時間は、みんないろいろ工夫しているようです。子どもが学校や保育園に行っている時間に、たまには彼に有給をとってもらう、あるいはベビーシッターを利用するなど、2人にデートの時間を大切にするのは悪いことではないと思います。理解のある友人がいれば、預かってもらうなどの手もありますね。
心配されている親御さんの件も多い相談です。離婚でつらい思いをしてきたあなたを見てきたので、心配で喜べないのでしょう。そうはいっても親子、あせらずに誠意をつくして、彼にも協力してもらって説得していけば、いつかはわかってもらえると思います。

シングルマザー生活便利手帳

新川てるえ
作家、家庭問題カウンセラー、NPO法人M-STEP理事長。1964年生まれ。離婚・再婚経験を生かし97年にシングルマザーのための情報サイト「母子家庭共和国」を立ち上げる。家庭問題カウンセラーとして雑誌やテレビなどで活躍。著書に『シングルマザー生活便利帳』(太郎次郎社エディタス)、『子連れ離婚を考えたときに読む本』(日本実業出版)など。

田中涼子
フリー編集者&ライター。1960年生まれ。育児雑誌や幼児雑誌などを多数手がける。近年はインターネット・サイトの母親向け記事や、教育ソフトの企画・構成にも参加。著書に『女性のための離婚のマネー学』(主婦の友社)など。

※画像をクリックするとAmazonに飛びます