【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介

新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

著者 成田奈緒子(小児科医・発達脳科学者)、石原新菜(内科医・イシハラクリニック副院長)

起床後は、窓を開けて朝日を浴びる

こんないいことが!

  1. 朝日で交感神経にスイッチが入る
  2. 体内時計が整う

睡眠中は副交感神経が優位に働いていますが、起きる時間が近づくと徐々に交感神経が動き始めます。

けれど、それだけでは不十分。一日の活動をシャキッとスタートするためには、副交感神経から交感神経への切りかえが必要です。そのカギとなるのが、太陽からの光刺激。朝起きたら、窓を開けて朝日を浴び、外の空気を感じさせましょう。決まった時間に太陽の光を浴びることで、体内時計の機能が強化されます。また、外の空気、温度を感じることでも、自律神経が刺激され、スムーズに切りかわる助けとなります。

親子で家の周りをぐるっと散歩したり、ベランダで簡単な体操をしたりすると、より効果的。朝5時~7時は、心の発達にも重要なセロトニンの分泌がピークを迎える時間。軽い運動を加えることで、さらにセロトニンの分泌も高めることができるのです。目覚めてすぐの習慣で、一日を元気でごきげんに過ごすための土台をつくりましょう。

家を出る前に排便できるリズムをつくる

こんないいことが!

  1. 排便の心配なく、日中の活動に集中できる
  2. 便が大腸にとどまらず、便秘予防に

朝、家で排便ができないのは、自律神経が乱れているサインです。人間も動物であると考えると、その理由は明らか。日中に、猛獣から逃げる途中、「うんちがしたい!」としゃがみ込んでいたら、命が危険にさらされます。とはいえ、排便をがまんしていると、水分が再吸収されてコチコチうんちに。便秘の原因にもなります。

消化は、副交感神経優位となる睡眠中に促されます。眠っている間に消化したものを朝すっきりと出し、交感神経優位に切りかえて家を出るのが動物として自然な姿。朝の排便は、自律神経の働きから見ても、自然で大事な習慣なのです。

朝の排便を促すためのポイントは2つ。1つ目は、よく眠って起床までに消化を終わらせておくこと。2つ目は、家を出るまでの時間を十分にとること。家を出る1~2時間前には起きましょう。さらに朝食前に牛乳などでたんぱく質をとるのもおすすめ。たんぱく質の刺激で胃腸が動き、消化が進んだものが直腸まで落ちるため、するんと排便できるようになります。

朝ごはんは王様のようにモリモリ食べる

こんないいことが!

  1. 活動に備えて脳と体にエネルギーを補給
  2. 朝食重視の生活スタイルで朝型に

「朝は食欲がない」「時間がないから簡単なものですませちゃう」という声もよく聞かれますが、一日の生活リズムを考えるなら朝こそしっかり食べたいもの。西洋には「朝は王様のように、昼は貴族のように、夜は貧者のように食べよ」ということわざがあります。

朝はこれからの活動に備えてたっぷり食べ、脳や体にエネルギーをチャージし、あとは寝るだけの夕食は胃腸に負担をかけないよう軽めにする。こうすれば、起きたときにはしっかりおなかがすいていて、食欲もわくでしょう。

前日に食べたものをちゃんと消化しきった胃腸は、「揚げ物、肉料理どんと来い!」の状態です。

朝からガッツリ作るなんて、げんなり?でも夜はごく簡単なものでパパッとすませて睡眠時間を確保すれば、朝食に手をかけるのはそれほど大変なことではありません。子どもの生活リズムを正すためには、親の生活リズムから見直すことも大事。家事の時間を夜から朝へシフトすることも検討してみましょう。

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成田奈緒子(小児科医・発達脳科学者)
小児科医、発達脳科学者、文教大学教育学部 教授。「子育て科学アクシス」代表。神戸大学医学部卒。『子どもが幸せになる「正しい睡眠」』(産業編集センター)、『早起きリズムで脳を育てる』(芽ばえ社)など生活リズムや脳育ての著書多数。

石原新菜(内科医・イシハラクリニック副院長)
イシハラクリニック副院長で、漢方医療、自然療法などにより、治療にあたる。わかりやすい医学解説に定評があり、テレビなどのメディアで活躍中。東洋医学にもくわしく、冷えやしょうがに関する著書多数。2児の母。