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【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介
新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

奨学金

高校卒業までは、国が授業料をサポートしてくれる。しかし、大学、短大、専門学校となれば、話は別だ。もしそれらの学校へ進学をしたければ、お金を用意しなければならない。
いったい、大学四年間で入学金と授業料はどれだけかかるのだろう。大学によってちがうけど、平均を示したい。

《私立大学》
文系 385万9543円
理系 521万7624円
医学部 2245万0682円

《国立大学》
文系 242万5200円
理系 242万5200円
医学部 349万6800円

これはあくまで入学金や授業料だけだ。このほか、交通費、生活費、テキスト代などをふくめれば、もっと多くのお金が必要になる。
すべてをアルバイトなどでまかなうのは、難しい。
学業やスポーツの成績がぬきん出て優秀で、特待生として学費をはらわなくていいケースもあるが、そうでなければ右記のお金を用意しなければならない。そんな子どものためにあるのが、「奨学金」という制度だ。
奨学金は、わかりやすくいえば、大学や専門学校へ行くための「借金」だ。授業料などにかかるお金を借りて、卒業した後に返すことになる。
細かく見れば、いろんな奨学金があるけど、大きく三つに分けることができる。

①第一種奨学金

利息がない。成績や家庭の収入によって受けられるかどうかが決まる。

②第二種奨学金

家庭の収入が基準以下であればだれでも受けられる。三パーセントまでの利子がかかる。

③入学時特別増額貸与奨学金

入学した年に五十万円までのお金を利子付きで借りることができる。

奨学金は、大学に入学した後にはらわれるので、入学金は別に用意しなければならない。ただ、大学によっては入学後のしはらいを認めてくれているところもあるので、事前にきちんと学校の先生と相談するべきだ。
現在は、大学生の約半分が何かしらの奨学金を受けているといわれている。いくら借りるかは、君しだいだ。アルバイトをあまりせずに勉強に集中したいということであれば、それなりの額を借りなければならなくなるかもしれない。

一つ気をつけてほしいのが、大半の奨学金はタダでもらえるお金ではなく、いつかは返さなければならないということだ。そして、利子付きの奨学金の場合、借金の額が増えていってしまう可能性がある。
大学を卒業したのはいいけど、そのときに数百万円の借金をかかえてしまい、しかも就職できなかったとなれば、返済できずに、裁判にかけられてしまうこともある。
そういうことをさけるためにも、奨学金を受けるときは、きちんと相談をしたほうがいい。
相談先としては、君が大学入学前であれば高校の先生や予備校の職員がいいだろう。
どこでも奨学金にくわしい人がいて、奨学金を受ける条件を満たしているかどうか、どういう計画で返していけばいいのかを考えてくれる。
大学に入学した後であれば、大学の中に学生課、学生生活課、学生支援課といって奨学金を専門にあつかっている窓口があるので、そこに相談してみてほしい。たとえば、事情が変わって入学前に考えていた計画を変えたいといった相談にも応じてくれるはずだ。
高校や大学の担当の人と話が合わなかったり、別の人の意見も聞きたいと考える人もいるだろう。重要なことなので、いろんな人に相談してみるのも大切なことだ。そんなときは、次のような窓口がある。

▽日本学生支援機構貸与・給付奨学金専用相談センター
0570−200−021

このほかにも、奨学金に関する相談を受けているNPOもある。かんちがいしていたり、返せなくなってしまった人たちのサポートをしているんだ。「奨学金 NPO」と検索をしてみたら出てくるはずだから確認してほしい。
ここに紹介したのは、ほぼすべての大学、短大、専門学校で受けることができる日本学生支援機構の奨学金についてだけど、それ以外にもさまざまな制度があるのを知っているだろうか。
大学が独自にやっている奨学金、民間団体がやっている奨学金、都道府県がやっている奨学金、民間企業がやっている奨学金、それに母子家庭などを支援する制度……。
こうしたものの中には、奨学金を返さなくていいものや、一部だけしか返さなくていいものもある。どういうものがあるのかは、学校の先生などと相談しながら、自分が受けられるものを調べていってほしい。
お金のせいで、君の将来がうばわれてしまうことだけはさけるようにしよう。


人生の歩きかた図鑑

石井光太(いしい・こうた)
1977年、東京生まれ。『物乞う仏陀』でデビューし、国内外を舞台したノンフィクションを精力的に発表。『レンタルチャイルド』『浮浪児1945-』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『漂流児童』など、子どもの問題を扱った作品も多い。児童書に『ぼくたちはなぜ、学校に行くのか。』『みんなのチャンス』『幸せとまずしさの教室』『君が世界を変えるなら(シリーズ)』などがある。他に小説など著書多数。

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