『挑戦女子』より一部抜粋

【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介

新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

女性の心を縛る3つの鎖とは?

想像してみてください。

あなたの目の前で、ハイヒールを履いた女性が、派手に転倒しました。 あなたは、どう感じますか?

「かわいそう。私も気をつけなきゃ」
「わあ、恥ずかしい! だからハイヒールは履きたくないのよね」

「かわいそう」「恥ずかしい」と思った人は、「ハイヒールを履いて転ぶとみじめ」という心の縛りをもっています。

それで靴を買おうとするたびに、「高いヒールは恥ずかしい思いをするかもしれないからやめておこう」と、選択肢から遠ざけてしまうのです。そうやって、失敗のリスクから逃げて、無難な道ばかり選ぼうとします。

ハイヒールは、女性の脚をセクシーに美しく見せてくれます。ヒップの位置が高くなり、スタイルが抜群によく見えます。ある海外の研究によると、ハイヒールを履いているほうが、ピンチのときに男性に助けてもらえる確率がアップするそうです。それだけ魅惑的なアイテムということです。

それにもかかわらず、恥ずかしい思いは嫌という制限があるばかりに、魅力の劣る靴ばかり選ぼうとする。

確かに、その靴なら、転んで恥ずかしい思いをすることはないでしょう。でも、失敗を恐れるあまり、いろんな可能性の芽を摘み取っているとしたら?

そんなふうに、多くの女性が、知らず知らずのうちに心に制限をかけてしまうものが3つあります。

恋愛と、仕事と、お金です。

「彼が望む通りの女性にならなきゃ」
「周りが結婚しているから、私も急がないと」
「何よりも彼(夫)が大事!」

その裏には、相手の思うようにしないとフラれる(=失敗)するかもしれない、未婚の自分は人生に失敗していると思われるかもしれない、という恐れを抱えているのです。

仕事に関しても同じです。

「今さら新しいプロジェクトに立候補するなんて……」
「責任ある立場だから、無難にこなさなければ」
「もっと稼ぎたいけど、この年で転職なんてムリよね」

失敗はしたくない、恥ずかしい思いをしたくない、という心の縛りがあるために、行動を起こせません。

誰もが縛られやすいのがお金です。

「貧乏は恥ずかしい」
「もっといい生活がしたい」
「お金さえあれば……」

そんな本音がある一方で、お金の話をするのはとても「いやらしいこと」という感覚もあります。だから無意識に気持ちがねじれて、お金の使い道も偏ってしまいます。本当に使いたいことに使うのではなく、周りと同じように見せたいがために使うようになるのです。

それは、「恥ずかしさから自分を守るため」に起こしている行動です。

縛られるものが多ければ多いほど、行動は制限されてしまいます。失敗しないためには、挑戦しないことが一番なのですから。

気づかないうちに、自信も勇気も経験もチャンスも、みるみる失われます。それが長く続くと、3つの鎖となって、あなたをがんじがらめにしてしまいます。変わりたいのに変われない、足かせとなってしまうのです。

鎖を解くのは、「失敗しても大丈夫」という、あなたの気持ちだけ。自分の思いに正直になり、少しずつ鎖を緩めていきましょう。

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<著者> 岡本 浩実
メイクアップアーティスト
一般社団法人ソプマ(SOPMA)理事
株式会社モンペルランエンタープライズ取締役社長

1963年、愛知県豊田市生まれ。メイクアップの専門学校で技術習得後、芸能プロダクション専属の先生について2年間、毎日の睡眠3時間という激務で修行する。独立後はメイクアップ、スタイリング、パーソナルカラーという3つの専門分野で活動し、20〜60代の女性から絶大な支持を受ける。30年間で、約1万8000人に個人指導。ユニークな発想、服装、哲学に憧れ、日本中にファンの女性が多数。「挑戦女子」を自ら掲げ、破天荒な生き方を貫いて、趣味の乗馬は1カ月に100時間超。スキューバダイビングは3年で600本ほど、日本および海外で潜っている。