「少しでも収入を増やしたい」との思いから、副業に興味をもっている母子家庭の人は少なくありません。本記事では、母子家庭の人におすすめの副業と、反対におすすめできない副業を紹介します。生活を安定させ、ゆとりをもたせるためのヒントとして本記事を参考にしてみてください。

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母子家庭で副業をしている割合は「10%未満」

まず母子家庭の人の副業事情について、厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」を参考に紹介します。

この調査によると、母子家庭の人で副業している割合は8.4%でした。副業内容としては、「サービス職業」がもっとも多く、ついで「専門的・技術的職業」「販売」「運搬・清掃・包装等」となっています。副業収入については約7割が「50万円未満」となっており、年間の副業収入の平均は47万円でした。

副業をできるかできないかは、本業の就労形態や子どもの年齢などにもよります。子どもが小さい場合は、子どもを預けて仕事をするとしても限度がありますし、子どもがある程度大きくなっても、子どもだけを家に置いて仕事に出かけるのは難しい場合もあります。

「生活を安定させるために副業をしたい」と思っていても、なかなか副業を始められない人は多いのかもしれません。

参考:厚生労働省 – 平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告(9)

母子家庭におすすめの副業

ここからは、母子家庭の人が始めやすいおすすめの副業として、以下の4つを紹介します。

・Webライター
・イラスト作成
・文字起こし
・ハンドメイド販売

いずれも自宅で好きな時間に取り組める仕事です。また、未経験から始められたりスキルに応じてステップアップができたりしますので、将来の生活や自身のキャリアを考える上でも役に立つでしょう。

Webライター

Webライターは、依頼者から依頼を受け、インターネットで公開する記事を書く仕事です。未経験から始められることや時間の融通が利きやすいことから、副業として人気があります。

Webライターとしての仕事を得るには、クラウドソーシングサイトを利用したり、企業と直接契約したりする方法があります(クラウドソーシングサイトについては後ほど解説します)。

報酬は文字単価とよばれる、1文字あたりの単価で計算されることが多く、初心者なら1文字1円程度が目安です。1記事3,000文字程度を執筆して3,000円の報酬になります。Webライターの仕事にはさまざまな分野の案件があるので、自分の経験や知識をいかすことが可能です。たとえば、子育てや節約、ダイエットの経験など、どのような経験でも強みになります。

最初のうちは大きな収入につながりにくいものの、ライティングのスキルが身につけば、さらなるステップアップも見込めます。校正や編集の仕事を受けたり、自分でブログを立ち上げアフィリエイトで収入を得たりすることも可能です。

イラスト作成

イラスト作成は、SNSなどのアイコンや動画のサムネイルなどに使われるイラストを作成する仕事です。近年ではインターネットで個人が発信する機会が増えていることから、イラスト作成の需要が増えています。

イラスト作成の仕事を得る方法としては、クラウドソーシングサイトを利用するのが一般的です。そのほか、イラストの素材サイトに投稿し、ダウンロード数に応じて報酬を受け取る方法でも稼げます。

イラスト作成の報酬は1枚あたり数千円程度で設定されることが多いですが、イラストの大きさや作成方法によっても幅があります。クラウドソーシングサイトなどで相場を探ってみるとよいでしょう。

実績がないうちはなかなか収入につながらないかもしれませんが、積み重ねていくと継続発注が増えたり、仕事を獲得できるチャンスが増えたりします。軌道にのれば、イラスト作成を本職にすることも夢ではありません。

文字起こし

文字起こしは、インタビューやセミナーなどの音声データを文字に起こしていく仕事です。スキマ時間に取り組めるので、副業として始めやすいもののひとつです。

文字起こしも、クラウドソーシングサイトから仕事を得られます。報酬の計算方法は依頼者によって異なりますが、音声データの録音時間や文字数から算出されることが多いです。

録音時間の場合は1分あたり100~200円程度、文字数の場合は1文字1円程度が相場となっています。専門的な内容や外国語の音声データを文字起こしする場合や納期が短い場合は、報酬が高くなりやすいです。専門知識をもっている人は、自分の知識をいかしながら働くことができます。

文字起こしはタイピングスキルが必要だと思う人も多いでしょうが、そうとも限りません。現在タイピングが早くなくても、続けるうちにタイピングスキルが身につきます。しっかりと稼ぐには継続することが大切です。

ハンドメイド販売

ハンドメイド販売は、洋服や雑貨などを自分で作り販売する仕事です。特に入園・入学グッズや子ども服、子ども向け雑貨などは比較的売れやすい傾向があります。子どもに関するグッズはシングルマザーにとっても身近ですので、挑戦しやすいかもしれません。

ハンドメイド販売では、材料の仕入れから製作、販売、発送まですべて自分でおこないます。売れるためには魅力的な商品を作るだけではなく、写真の撮り方や出品方法など試行錯誤しながら取り組むことが必要です。

インターネット上には、ハンドメイド品を取引できる専門サイトがあります。はじめのうちは、そのようなサイトに出品して販売するのがおすすめです。リピーターやファンが増えてきたら、自分のネットショップを作るのもよいでしょう。

ハンドメイドが好きな人で、趣味をいかしながら楽しく仕事をしたいと思っている人は、ハンドメイド販売も検討してみてくださいね。

母子家庭が副業の案件を探すには

前章で紹介したような副業を始める場合、どのようにして仕事を獲得できるのでしょうか。ここからは、仕事を得る方法について具体的にお伝えします。

クラウドソーシングサイトの場合

資格や経験があるなど仕事にいかせるスキルがある人は、自分から企業に売り込みをかけるのもひとつの方法ですが、強みがはっきりとした人はそう多くないかもしれません。特にアピールできることがない場合は、クラウドソーシングサイトを利用することをおすすめします。

クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい人と仕事を受けたい人がオンラインでつながり、インターネットを介して仕事の受発注をおこなうサービスです。仕事を始める際、発注者と顔を合わせたり、発注者へ個人情報を開示したりする必要がありません。

また、インターネットを通して仕事をおこなうため、時間や場所を選ばず、自分の生活に合わせて仕事ができます。この点はシングルマザーにとって大きなメリットでしょう。

クラウドソーシングサイトはたくさんありますが、本記事でおすすめするのはクラウドワークス・ランサーズ・シュフティ・ココナラの4つです。

クラウドワークスとランサーズは、クラウドソーシングサービスの中でも歴史があり、規模も大きいサービスです。仕事のジャンルは幅広く、本記事で紹介した仕事以外にもさまざまな仕事を募集しています。仕事のジャンルだけでなく案件数も多いので、自分に合う仕事が見つかりやすいという特徴があります。

シュフティは、主婦や子育て中の人が活躍しやすいクラウドソーシングサイトです。スキルや専門性がなくても始められる案件が多いので、初心者の人でも挑戦しやすいでしょう。スキマ時間で作業できる仕事やスマートフォンでできる仕事もあります。

ココナラは、自分のスキルを販売するタイプのクラウドソーシングサイトです。自分が仕事に応募するのではなく、依頼者に自分のスキルを買ってもらうというスタイルなので、ある程度スキルがある人に向いています。

ハンドメイドの場合

次に、ハンドメイド販売を始めたい人向けに、どのような販売方法があるのかを紹介します。

もっとも簡単に販売できるのが、インターネット上のハンドメイドマーケットに出品する方法です。国内最大級の規模を誇る「minne(ミンネ)」や「Creema(クリーマ)」なら、多くの人に見てもらえるため購入してもらいやすいでしょう。

自分のネットショップを作りたい場合でも、最初はハンドメイドマーケットに出品し、ある程度の客数が見込めるようになってからネットショップを作るのがおすすめです。ハンドメイド販売で苦労するのは集客です。ハンドメイドマーケットでリピーターやファンを増やしてからネットショップを開店させれば、軌道にのりやすいといえます。

ほかにも、ハンドメイド品を委託して販売する方法もあります。ハンドメイド品の委託販売を受け付けている雑貨店などに依頼し、商品を置いてもらいます。ネット販売と平行してできるので、ハンドメイド販売をおこなう際は、委託販売を受け付けている店がないか探してみるのもよいでしょう。

母子家庭にあまりおすすめできない副業

母子家庭の人が副業をはじめる際、あまりおすすめできないものもあります。➀手間がかかるわりに稼げないもの、②始めるためにある程度の経験や知識が必要なもの、という2点にしぼって解説します。

手間がかかるわりに稼げないもの

「手間がかかるわりに稼げないもの」としては、アンケートモニターやデータ入力、ポイントサイトなどがあります。スキマ時間でできる点はメリットですが、1件当たりの単価が安いため大きく稼ぐことは難しいです。

もちろん、手間がかかるわりに稼げなくても、スキルが身につくものであれば、将来性に期待してみるというのもひとつの考え方です。しかし、アンケートモニターやポイントサイトなどの作業では特別なスキルを身につけることができません。手間を惜しんで取り組んでも稼げないだけでなく、将来的なリターンも期待できないので、やめておくほうがよいでしょう。

また、メルカリやオークションなどでの不用品販売も副業として考えるのは避けたほうが無難です。「高価なものを販売できれば、ある程度の稼ぎにはなる」と考える人がいるかもしれませんが、不用品販売で継続的に稼ぐことは難しいです。副業ではなく趣味としておこなうのがよいでしょう。

始めるためにある程度の経験や知識が必要なもの

「始めるためにある程度の経験や知識が必要なもの」としては、Webサイト制作やWebデザイナー、アフィリエイト(ブログ運営)などがあります。これらはある程度の知識がなければ仕事を受注できません。

仕事を受注するために勉強できれば特に問題はありませんが、早く収入を得たいと考えているなら、Webサイト制作やWebデザイナーのような仕事は避けたほうがよいでしょう。

母子家庭が副業を始めるとき注意点

母子家庭の人が副業始めるとき、気をつけたいポイントがあります。ここでは以下の3点を解説します。

・副業収入20万円以上なら確定申告が必要
・仕事とプライベートの境目があいまいになる
・本業の会社が副業を禁止している場合がある

副業を始めてから困らないためにも頭に入れておきましょう。

副業収入20万円以上なら確定申告が必要

副業の収入が20万円を超えると、確定申告が必要になります。確定申告とは、所得税を決めるために、税務署に1年分の所得を申告する手続きのことです。

会社員の場合は、毎月の所得からあらかじめ所得税が差し引かれているため確定申告の必要はありません。いっぽう副業の場合は、副業で稼いだ所得にかかる税金を自分で支払う必要があります

確定申告に必要な申告書は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用して作るとよいでしょう。作成から提出までわかりやすく記載されていますので、手順通りにすすめていけばそれほど難しいことはありません。

※国税庁「確定申告書等作成コーナー」のホームページはこちら

仕事とプライベートの境目があいまいになる

副業を始めると、仕事とプライベートの境目があいまいになりやすいです。特に本記事でおすすめしている副業は、時間を選ばずに自宅でできるものばかりです。「時間を選ばずに自宅でできる」というのはメリットである反面、デメリットにもなり得ます。

というのも、ダラダラと仕事をしてしまったり、仕事量をコントロールできず子どもとの時間が減ってしまったりすることも考えられるからです。また、時間を選ばずにできるからといって子どもが寝ている間に長時間副業に取り組むと、体を壊してしまうかもしれません。

副業を継続させるためには、副業とプライベートのメリハリをつけることがポイントになるでしょう。

本業の会社が副業を禁止している場合がある

副業を始める前には、本業の会社で副業が禁止されていないかを確認しておく必要があります。副業の可不可は就業規則に記載されていますので、十分に確認しておきましょう。

副業禁止の会社で副業をしたことが発覚してしまうと、最悪の場合、懲戒処分となるリスクもありますので注意が必要です。ちなみに、公務員の場合は法律で副業が禁止されていますので、副業することはできません。

【母子家庭なら検討したい】支援制度の利用や転職について

母子家庭で収入を増やしたいと考えているなら、支援制度や転職についても検討してみましょう。

母子家庭向けに用意されている公的支援制度は、以下のようにたくさんあります。

・児童手当
・児童扶養手当
・住宅手当
・ひとり親家庭の医療費助成
・こどもの医療費助成
・ひとり親控除
・国民健康保険料の減免
・交通機関の割引
・水道料金の割引
・保育料の割引
・粗大ごみ処理手数料の割引
・特別児童扶養手当(子どもに障がいがある場合)
・障害児福祉手当(子どもに重度の障がいがある場合)

自治体によっては独自に支援制度を整えているところもあります。お住まいのエリアの役所などで確認してみましょう。

支援制度を利用するには申請が必要です。しかし、一旦申請すると継続して制度を利用できますので、安定的に収入を増やしたり出費を抑えたりできます。母子家庭の人は、活用できる制度がないかもう一度確認してみてくださいね。

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また、収入アップをめざすには、思い切って転職するのもおすすめです。特に正規雇用に就きたいと考えている場合は、転職活動を始めることも検討してみてください。

もちろん副業も、スキルアップにつながったり柔軟な働き方ができたりなど、たくさんのメリットがあります。しかし先ほどもお伝えしたように、仕事とプライベートの境があいまいになりやすく、計画的におこなわないと大きなストレスがたまりやすいというデメリットもあります。

子どもの年齢や自分の環境なども踏まえて、副業がよいのか転職がよいのかを検討してみるとよいでしょう。

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母子家庭でも挑戦できる副業がある!無理のない方法で収入アップを

母子家庭の人で「収入を増やしたい」と考えているなら、副業を始めることは選択肢のひとつです。未経験から始められてスキルアップにつながる仕事を副業とすれば、将来の可能性は広がります。ただし、収入を増やす方法は副業だけではありません。支援制度や転職なども頭に入れ、自分にとって無理のない方法で収入アップをめざしてみてください。