お金・養育費

シングルマザーのための賢い生命保険の選び方

 

自分に万が一のことがあった時の生活やお金について不安を持つシングルマザーは多いのではないでしょうか。万が一に備え、生命保険に加入することを考える人も多いでしょう。公的な助成制度と合わせて、シングルマザーに合った生命保険を紹介します。

著者 さとみー

自分が病気やケガで働けなくなったら……こんな心配に備えたい

シングルマザーのための賢い生命保険の選び方
(画像=HAKINMHAN/shutterstock)

自分が病気やケガで働けなくなった場合、医療費や生活費などお金のことが心配でしょう。また、万が一に備え、少なくとも子どもが高校を卒業する18歳までの生活費を準備したいものです。

しかし生命保険にたくさん加入すると、それだけ保険料がかかり、生活費を圧迫することになります。まずは、公的な助成制度の内容を確認してみましょう。それらを考慮した上で足りない部分を補完する生命保険を選ぶようにすることで、かしこく備えをすることができます。

充実している公的な助成制度

シングルマザーとして知っておきたい公的な助成制度は以下のものです。

福祉医療費助成制度:病気になった場合の医療費の助成

福祉医療費助成制度とは、ひとり親の子どもの家庭に、必要とする医療が受けられるよう医療費の自己負担額の一部を助成する制度です。申請すると、子どもが18歳に到達した年度の3月末日まで助成を受けられます。この制度の対象者は、住んでいる市町村によって異なる場合があるので確認しておきましょう。

傷病手当金:病気やケガで会社を休んだ時、会社が加入している健康保険から支給

傷病手当金とは、病気やケガで働けない時に生活を支えるための制度です。病気やケガで仕事を休んでも会社から給与が支払われないとき、会社が加入している健康保険から標準報酬月額の2/3相当額が支給されます。パートやアルバイトでも、会社が加入している健康保険の被保険者であれば支給対象となりますが、自営業の人が加入する国民健康保険にはこの制度はありません。

傷病手当金は「業務外の病気やケガで療養中であること」「療養のために働けないこと」「4日以上仕事を休んでいること」「給与の支払いがないこと(給与の一部だけが支払われている場合はその給与分を減額して傷病手当金が支給)」のすべてが当てはまる場合に支給されます。支給期間は同一の傷病について、支給を開始した日から1年6ヵ月間です。

遺族年金:遺族に支払われる遺族年金

遺族年金とは、国民年金または厚生年金の被保険者が亡くなった時に、その人によって生計を維持されていた遺族に支給される年金です。「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2種類があり、国民年金のみに加入している人は「遺族基礎年金」、会社員などで厚生年金に加入している人は「遺族基礎年金+遺族基礎年金」が要件に該当する遺族に支給されます。それぞれ、被保険者が受給要件を満たした場合、その人によって生計を維持されていた子は18歳になった年度の3月31日まで遺族年金を受け取ることができます。金額等については誕生月に届く年金定期便で確認しましょう。

シングルマザーに必要な保険は?

病気になった時の医療費は「福祉医療費助成制度」で助成されるので、医療費よりもその後の生活費について考えましょう。会社の健康保険に加入している人には「傷病手当金」が支給されますが、自営業の人は収入がまったくなくなってしまう可能性もあるため、就業不能保険などで収入減に備えてもいいでしょう。

また亡くなった場合に備えて、遺族年金で足りない分をカバーするような死亡保険や学資保険、収入保障保険など年金形式で給与のように月々保険金が受け取れる保険に加入すると安心です。

就業不能保険

就業不能保険とは、病気やケガで働けなくなった状態が長く続いたときの収入減に備える保険です。所定の就労不能状態により、支払い対象外期間を超えて継続した場合に給付金を請求できます。ただし就業不能状態とは、入院中や療養中の状態を指すので、以前の業務には就けないが他の職種に就ける状態の場合は支払い対象外となります。

死亡保険

死亡保険とは、被保険者が亡くなった時に保険金が支払われる保険です。保障が一生涯続く「終身保険」、保障される期間が決まっている「定期保険」などがあり、保険料は定期保険のほうが割安です。保険金は一括で受け取れるほか、毎月年金として受け取る方法もあります。

学資保険(こども保険)

学資保険とは、子どもの入学や進学などのイベントに合わせて祝金や満期保険金が支払われる保険です。原則として親が契約者、子どもが被保険者になって契約します。親が亡くなった場合、以後の保険料の払い込みが免除され、さらに育英年金や一時金が支払われる保険もあります。

収入保障保険

収入保障保険とは、亡くなった場合に満期まで年金形式で保険金が支払われる保険です。年金が支払われる回数はいつ亡くなったかによって変わります。支給回数には最低保証があり、満期までの支給回数が最低保証に満たない場合は最低保証相当額を受け取ることができます。

生命保険はたくさん加入すればそれだけ安心できますが、無理をすると生活を圧迫する可能性もあります。まず、必要な生活費は公的な助成制度でどこまでカバーできるのかを確認しましょう。その上で足りない部分を補う生命保険に、支払い可能な範囲で加入することが重要です。また、子どもが大きくなり働くようになれば、必要な保障も少なくなります。自分の生活に合わせ、生命保険の見直しも行うようにしましょう。