Instagramを中心にひとり親向けの情報発信をされている、シングルマザーインフルエンサーChumiさん。

「今後、ひとり親家庭向けのサービスを展開している企業様と力を合わせて、日本一の支援をしていきたい」と語るChumiさんに、プライベートや仕事などについて赤裸々に語っていただきました。

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こどもを守れるのはあなたしかいない、と言われ決心

―Chumiさんとの出会いは、Instagramで養育費保証PLUSのPRをお願いしたことがきっかけでしたが、今日はChumiさん自身についてお伺いしていきます。シングルマザー歴は何年ですか?

実は明日で3年になります。今回のインタビューにあたって調べたら、ちょうど明日で丸3年ということがわかりました。

―という事はお子さんが今5歳なので、2歳の時に離婚されたんですね。

実質シングルマザーになったのは、息子が0歳3ヶ月になった時です。息子が生まれたばかりの時に1ヶ月間実家に戻った後、元夫と生活を再開させたんですけど、再開したらすぐにまたDVが再発してしまって…。すぐに実家に逃げて戻ってきて、息子が3ヶ月の時に、もう完全に別居していました。

―離婚が成立するまでは結構期間があったんですね。

そうなんです、2年半ぐらいかかりました。婚姻費用が未払いだったので、婚姻費用の未払いの調停から、離婚の話し合いに移ったので、結構時間がかかりました。

―婚姻費用とかの知識って、わからないことが多いじゃないですか。そういうのはもともと知ってらっしゃったんですか?

婚姻費用があることは、本当に知らなかったです。最初法テラスに相談に行ったんですけど、その時に知りました。

―調停って、なかなか折り合いがつかなくて長期になる方もいらっしゃいますが、Chumiさんはどうでしたか?気持ちとか、めげませんでしたか?

私、6回婚姻費用の未払い調停をやったんですけど、ほんとにもう、「このままもらえないんじゃないか」って、心が折れそうになった時もありました。6回目で裁判官が出てきて、「ちゃんと支払いなさい」という命令が出て、やっと応じてもらえました。

―離婚に向けて準備したことは何かありますか?

準備したことといえば、うちの場合は不倫もあったので、不倫の証拠をとにかく集めました。あとは、児童手当を元夫が使い込んでしまっていたので、その証拠をとるために、通帳に記帳をして、写真に収めたりはしてましたね。

―離婚準備は、ご実家で進められていたんですか?

そうですね。ただ、私の場合はDVがあったのですが、実家は居場所が知られているので安全ではないな、と思っていました。自治体の方から、シェルターや母子寮に入った方がいいと勧められましたが、犬を飼っていたので、「犬はもう捨ててシェルターに入りなさい」とほぼ命令のように言われたこともありました。

ただ、私が独身の時の20歳の時から飼ってた犬で、手放すことはできなかったので、もう死に物狂いで働いて、家賃がちょっと高くても、犬と息子と一緒に生活していきたいと覚悟を決めて、シェルターには入らず、夫から離れるために家を出ました。

―離婚前に準備をしながら、想像してなかったことや結構大変だったことはありましたか?

想定外のことが結構あり、大変でした。離婚成立していないと全く手当等が使えなかったり、児童手当の支払い先の変更は想像以上の時間がかかったり、ひとり親の手当が貰える様になるまでに、まさか半年ほどの時間がかかるとは思っていませんでしたね。

生活自体は家事も減ってDVやモラハラに怯えることがなくなって楽になりました。なので、大変なことはたくさんありましたが、離婚を後悔したことは一度もありません。平凡な日常が凄く幸せです。離婚していなければここまで幸せに感じられていなかったかもしれません。

―Chumiさんの話を聞いていてそれは感じました。離れたことで、心がホッとした部分大きいですか?

そうですね。精神的にも落ち着くっていうところと、夫の方に目を向けていた分を全部こどもに向けられるようになったのは良かったかなと思っていました。

寝る間も惜しんでがむしゃらに働いた日々

―インフルエンサーさんとして活動されていますが、今のお仕事はそこがメインですか?

今はSNSの運用代行をメインに行っています。1人親の雇用を作りたいなと思って始めたのがきっかけです。その他にも、株式会社Loupisapo(シンママ応援の会)の執行役員として、シングルマザー専門の就労不能保証付き団体保障を中心に、ひとり親が安心して生活が出来る様にするために頑張っています。

あと、アパレルの準社員としても働いています。元々はこの仕事でフルタイムで働いていました。アパレルを始める前は生活保護時代に物販で起業して仕事を始めました。物販は今もやっていて、さらにはひとり親向けに物販のセミナーも開講しています。

―物販をはじめたきっかけは「自分で起業しよう」と思ったのか、そういったセミナーに参加したことがきっかけですか?

当初は生活保護でお金がなくて、有料セミナーみたいなやつは受けられなかったので、「家で働ける、家で収入をアップさせられる」という本を図書館から借りてきたり、YouTubeやSNSで時間をかけて、夜間授乳もある中で寝る間も惜しんで自分で調べたりしてやっていました。もう本当にどん底だったので、とにかくなんでも損が出ない範囲だったらやってみようと。

―素晴らしい行動力!仕事はシングルマザーにとって永遠の課題ですよね。専業主婦だった方が、じゃあ働こうと思っても、なかなか正社員は厳しかったり、お子さんを育てながら限られた時間しか働けないので収入が伸びないジレンマがあったり。その中でChumiさんがやろうとしている「雇用の確保」ってすごい事だなと思ってます!

本当にどん底すぎたので、もう今の生活から抜け出したい、生活保護から抜け出したいという思いが強かったのかもしれないですね。

人の役に立ちたい、と始めたInstagramでの発信

―その思いでここまで来れるって本当にすごいです。SNSでも今色々発信してくださってますが、そちらはどういう思いで始められたんですか?

SNSで発信を始めたのが 2021年の1月1日で、まだ2年経っていないんです。

前年の12月31日まで、一部生活保護だったんです。生活保護を抜けられたタイミング、自力で生活できるぐらい安定してきたタイミングで、行政や警察など本当にいろいろなところにお世話になったな、と1年を振り返って思ったんです。

今度は自分が何か人の役に立てることはないのかなと考えた結果、過去の自分と同じような境遇のひとり親や、予備軍の方に向けて発信することだったんですよね。とにかくやってみよう!と、1月1日にSNSの発信を始めました。

―最近になってようやく、ひとり親の情報発信ってInstagramとかで増えてきましたが、ちょっと前まではそういった情報って全くなかったですよね。

そうですね。私自身もそういうアカウントがあるっていうことを始めた当初は全く知らなくて。当時は本当に数が少なくて、発信されてたのも数人とかだったと思います。最近一気に、サービスもInstagramのアカウントとかも増えてますね。

―1番最初に、調停についても知らないですよね、という話をしましたが、やっぱり知らない方は知らないんですよね。それをInstagramで発信していただけるのは、ありがたいと思います。

そうですね。「調停」で調べると、弁護士さんのサイトや裁判所のサイトは出てきますが、リアルな実体験とかってなかなか出てこないですよね。

―Chumiさんは発信される際に意識されてることってありますか?

1人親のためのサービスや支援の情報って、意外と探せば結構いっぱいあると思うんですけど、 シングルマザーって9割の方が働いているっていうのもあって、時間がなくてその情報を探すことができないっていうのが課題なんじゃないかなとすごく思っています。

そういう忙しくて支援情報とかサービスを探せない方のために、私のInstagramを見ていれば情報がすぐキャッチできる、というアカウントになればいいなと思っています。

―シングルマザーの方が、そういった時間がとれないとおっしゃってましたが、Chumiさんご自身もお仕事して、子育てされている中でどうやって時間を作ってるんですか?

私の場合は、タスク管理を徹底して時間を作るっていうのはもちろんなんですけど、ほとんどが携帯でできる仕事なので、隙間時間は全部、何かしら携帯で仕事をしています。ぼーっとしてテレビを見てる時間や、SNSをなんとなく眺めてる時間をなくして、移動時間や朝起きて歯磨きしてる時も携帯を触っています。

―何かしてないと落ち着かないとか?

それはちょっとあるかもしれないですね。暇恐怖症みたいな。止まってしまうとまたあの時の様などん底に戻ってしまうのではないかと不安になってしまうんです。私の中で「暇=立ち止まる」。どん底から這い上がり中の私はまだ立ち止まっている場合じゃないんです。不安を消せる唯一の方法は行動する事しかないと思っています。

息子に溺愛される毎日|1日100回は「ママ大好き」

―行動派なんだなってすごい思いましたけど、歯磨きしながらはちょっと私無理だな(笑)。ここからお子さんのことについても、色々聞いていきたいと思います。今お子さん5歳で、子育てが大変だなと思うことってありますか?

こどもとの時間がもっと欲しいと思っています。今は、ママ見てママ見てって、見て見て時期?がすごいんですけど、目は2つしかないので限界があって(笑)。息子を見るか携帯で仕事をするか、どっちかしかできないっていうところはすごい大変だなと思ってます。

『ママ、もっとお仕事頑張ってお仕事沢山しなくてもお金を稼げる様になって、毎日遊べる様に頑張るからね』と息子に宣言していて、それを息子も応援してくれています。

―お家でお仕事されている分、そういったことに直面することが多いかもしれないですね。反対に子育てで嬉しかったことを教えてください。

毎日『ママ大好き』と口癖の様に何百回も言ってくれます。パパ居なくて寂しくない?と聞いても『ママと愛犬と自分の3人がいい。一緒にいれるだけで幸せ。ママのこどもで本当に良かった』『ママと結婚する』『ママ、プリンセスみたいに可愛い』と日々、言葉にして伝えてくれるので毎日が嬉しいです。

きっと、私が赤ちゃんの頃から息子への愛を言葉にして伝え続けているからかもしれません(笑)。

よく、外人なの?と友人に突っ込まれたり、親子で人目を気にせず『ママ大好き』『ママも大好き』など口にしているので、見ず知らずの方に『いいねぇ~子育て頑張ってねぇ~』など話しかけられたりしたこともあります(笑)。

そのおかげで毎日満たされていて、今、人生で1番誰かに愛されてるんじゃないかなって思ってます。

―嬉しい!男の子はやっぱりママ大好きですもんね。子育てのモットーがありましたら教えてください。

どんな状況でも笑顔で楽しむ事です。どん底時代から徹底してました!

やっぱり離婚を経験したこともあって、大変じゃなかった時の方が少なかったかなと思うんですけど、死ぬ前人生を振り返ったら子育てしている今が一番幸せだったと思うと思うんです。どうせならどんな状況であっても人生で1番幸せな時間を全力でエンジョイしたいです。

―息子さんにこうなってほしいとかはありますか?

この前、息子に大きくなったら何になりたい?って聞いたら、パパになりたいって言ってたんですよ。

―パパになりたい?

そうです。私と結婚してお父さんになりたい、みたいに言ってたんですよ。

―すごい、きゅんきゅん(笑)結婚したいんだ。

やっぱり、身近にお父さんがいないっていうところで、理想のお父さん像みたいなものって、多分息子の中であんまり確立されてない気がするんですよね。

反面教師じゃないですけど、絵本であったりとか、友だちのお父さんを見たり、公園で遊んでるお父さんたちを見たりとかして、「お父さんって多分こういうものなんだろうな」って、いいところをいっぱい見てくれてると思うので、いいお父さんになってもらえたらなと思いますね。

あとは、自分らしく人の痛みが分かる優しい人になって欲しいです。少なからず、一般的な家庭より苦労している母の姿を見ているはずなので、そこは敢えて隠さず辛い時は辛いと息子に伝えてます。今まで苦労しているところなんて絶対見せないと思ってたんですけど、あまりにも体調が悪くしんどい時息子に伝えたら、お手伝いを張り切ってくれたり、優しい息子の一面が出てきたんです。

保育園でもいつも真っ先に『先生大丈夫?手伝おうか?』といつも心配したり手伝ってくれたりすると聞いてから、ある程度苦労は見せておくべきだなと感じました。

―ママと一緒にいたいっていうのが、多分、前提にあるんじゃないですか。

そうかもしれない。(Instagramの)リールで、この前、息子にインタビューで、質問して答えてもらったみたいなやつをしたんですけど、結構フォロワーさんから好評でした。インタビューがすごい好きだったみたいで、また撮ってって言われてます(笑)。

息子さんのインタビューを見る

後編はこちらから

子育てしている今が1番幸せかもしれない、と語るChumiさん。がむしゃらに頑張っている姿に共感するシングルマザーの方も多いのではないでしょうか。

お子様にこうなってほしい、Chumiさんが今後やっていきたいことなど盛りだくさんの内容を後半でお届けします。