前編(シングルマザーのリアルVoiceインタビュー Vol.4 前編)では、女性では異色の重機オペレーターという職につくまでの壁、そして実際に男性社会で働くことの苦難をお話いただきましたが、今回はお子さんについてなど、母である東さんのプライベートな一面も聞いていきます。

悩みすぎた反抗期から巣立っていく寂しさを実感中

―お子さんはどうですか?こういう男性社会でお母さんが活躍しているのをみていて。

あ、全然。「何が楽しいの?」みたいな(苦笑)息子は今高2なんですけど、めちゃくちゃ反抗期で。小5くらいからかな、やっぱ離婚したのが大きかったみたいで、離婚したその年は何回家出したかっていうぐらい。喧嘩して、取っ組み合いでも馬乗りになって。喧嘩した後に出てっちゃうから、いつも反省して探したりはしてたんですけど、、、でもここ最近は出ていかないですね。

―反抗期について周りのお母さんに聞いても、ホルモンバランス悪いからってわかってても、こっちもイライラしちゃうし子供の言葉に傷ついたり、、、毎日泣いてたってお母さんいましたよ!

そうですよ。だって私、占い行きましたもん。3回ぐらい。

―えっ!?悩みすぎて!?

そう、占いとかあまり信じないんですけど、、、悩みすぎてたんでしょうね。息子との相性を占ってください、みたいな。やっぱり私に原因があるんだろうな、とか何がいけないんだろうとか、本当にとてつもなく悩みました。

―下のお子さんは?

もう可愛くて、、、今中1の女の子なんですけど、ママ、ママって感じで全然反抗期とかないです。もしかすると兄を見ているからかもしれません。兄妹は仲いいんですよ、妹には優しいんだけど、私には当たりが強くて(苦笑)

―でも、そっちのほうがいいですね(笑)もう高校生、中学生とこれから手が離れていくんじゃないですか?

そう、それが今すごく寂しくて。下の子がいつもぎゅーってして寝てくれてたんですよ、手繋いで。今全然それをしてくれなくて、、、

―もうお年頃ですもんね。

ついこの間まで繋いでくれていたのに全然繋がなくなって、、、私が寝たのを確認して無理やり繋ぐ!みたいな(笑)子離れできてないんですよ。こんな日がこんな早く来るってわかってたら、もっと可愛がってたのにって思って。もうべろんべろん舐め回して(笑)

―寂しいけど成長の証ですよね、、、お子さんに願うことってありますか?

やっぱり固定概念は持って欲しくないな、と思っていて。私自身も、人の意見を聞いてみる。自分の知らない世界ってどうなんだろう?って興味があるんですよ。

―もう今までの行動が、すごい証明してますよね!

だから食べ物とかも好き嫌いしないで食べて欲しいし、、、すっごい好き嫌いしますけどね、子どもは(苦笑)あらゆることに目を向けて欲しいなって思いますね。

―世界を広げてって欲しいってことですね。

そのためには、やっぱり経済力がないと私も応えてあげられないから、いつ留学したいとか言われてもいいような資金源はちゃんと確保したいなと思ってます。

―これからもお仕事はバリバリやられるということですね。

業界の問題、そして現場で働く女性たちをもっと発信したい

―何か仕事で目標はありますか?

この業界にいて、なんでこんな工程をするんだろう?って疑問に思ったり、もっとこうすれば効率よくなるのでは?とか感じることがあったりして。

―業界を変えていきたいということですか?

人手不足っていう課題、そして女性にももっと入ってきて欲しいという流れもあります。

先日現場の悩み、作業着の悩みとか、 身長体重も全部聞けるフォームを作ったんですよ。それに登録してもらって協力いただいんですが、、、もう本当に読んでると深刻で、、、パワハラ、セクハラって私はそんなにないと思ってたらめちゃくちゃあるし、泣き寝入りしてる人もたくさんいるし、、、

職種によって全然悩みが違うっていうのもわかった。じゃあそれを吸い上げて私は発信していこうと。発信力があるって言われるからこそ、発信してあげたいじゃないですか。企業さんにデータ提出もできるし。今の問題を発信していき、変えていきたい。直近の夢ですね。

―女性ならではの視点で色々と出来そうですね。確かに建設業界ってなんとなく上下関係あるのかな、と怖そうなイメージはあります。

女性だからって卑下されてる人がたくさんいて、、、

―それ悔しいですね。

それってなんか違いますよね。なんか聞いていて腹立つなと思って。

―あるんでしょうね、現実は。やっぱりまだまだ女性が少ないっていうこともあるんですかね。

女性が工事現場で働いてるって絵になるんですよ。例えばダンプの運転手さんとか、めちゃくちゃ可愛い、綺麗な人がいる。拡散したいくらい綺麗な人が多いから、インスタにあげたいんだけど現場のコンプライアンスが厳しかったりとダメなことも多く、、、そういうのも勿体ないな、って。

―知らないと良さとかも見えないですからね。リアルなお仕事の内容や働いている人も。

こんな綺麗な人いっぱいいるのに発信できないもどかしさみたいのもあって。で、レディサイトっていうのを立ち上げたら、と。インフルエンサー、女性の建設部みたいな。業界においても絶対イメージアップになるじゃないですか。

―いいですね!みんな見たことないし、やっぱり仕事と女性の姿のギャップ!見ていてかっこいい!

そうなんですよ、女性がやってるっていうだけでイメージが良くなるって思えばいいと思うんですよね。インフルエンサーって言葉も悪くないな、みたいな。

―絶対いいと思います。いや、無限ですね。

そうですね、やりたいことはいっぱいあります。ほんとに年が、、、まだ年を取りたくないです。

感謝!なによりも「最高な子供達」を授けてくれたから

―最後に、離婚するにあたって不安な人とか、今のシングルマザーの生活に不安を感じている人とか、何かかける言葉、アドバイスってありますか。

私、離婚する前は、夫を疑ってずっと生活するじゃないですか、すごく苦しかったんですよ。人を疑うって、こんな苦しいのかなっていうぐらい苦しくて。で、いざ離婚して、子供2人だけを守ればいいっていう生活になった時にすごく楽になったんです。

だから、本当に行動してみないとわからない世界ってあるし、今苦しくても全然自分の動き次第ではすぐに明るい生活ってくると思うから、もう落ち込んでる暇ないよって。子供のためにやれること全部やった方がいいと思うし、結果自分の気持ちが明るくなれば、本当に離婚してよかったなって。

元夫に対しては、、、当時、「この仕事をやりなよ」って言ってくれたんです。急に私がこんな仕事やりたいって言ったら、何言ってんの?って普通なりそうだけど、、、私がやりたいならやれば!って。

―応援してくれたんですね。

だからこそ私も家事をおろそかにしないように頑張ろうと思ったし、そういうのは感謝してますね。そして、私は離婚したけど、なによりも可愛い子供達を授けてくれたから!結婚しなければ子供達に会えなかったわけだから。最高な子供たちを授けてくれた人だから、それはすごく感謝しています!
_

素敵なお話をありがとうございました。
1年後の東さん、そしてこれからの建設業界についてもとても楽しみになりました!

東さんのお気に入りのものをご紹介!

①子供の写真ですね!過去の寝顔を集めた”寝顔だけのアルバム”もあります。笑

②いい香りのするボディスキンケア用品です♡フォロワーさんからもらいました!