シングルマザーの中には、子どもの成長に伴い、習い事を検討し始める方もいるでしょう。子どもの希望を尊重したい反面、費用や親の協力がどれほど必要かも気になるところです。シングルマザーが子どもに習い事をさせる際に、決めておきたいことや費用の目安、おすすめの習い事について解説します。

養育費が継続的に支払われている人はたったの24%。書面を交わしても支払われていない現状があります。

●養育費を確実に受け取りたい
●パートナーと連絡を取りたくない
●未払いが続いた時の手続きが心配

こうした養育費の未払い問題を解決する方法に「養育費保証サービス」があります。
養育費保証PLUSでは、業界最安(*)の料金で最大36か月の保証を提供しています。その他、連帯保証人がいなくても住まいや仕事探しのサポートも充実していますので、ぜひご検討ください。*2023年4月時点

どのくらいの子どもが習い事をしている?

学研教育総合研究所の「小学生白書」によると、小学生の76.7%が何らかの習い事をしています。およそ4分の3の生徒が該当し、習い事をしていない生徒は23.3%となっています。

男女別に見ると、男子生徒が76.0%、女子生徒が77.5%となっており、女性生徒のほうがわずかに習い事をしている割合が多いです。

学年ごとに習い事をしている生徒の割合を見てみましょう。

学年 習い事をしている生徒の割合
1年生 71.5%
2年生 73.5%
3年生 80.0%
4年生 78.5%
5年生 80.0%
6年生 77.0%

参考:学研教育総合研究所 – 小学生白書Web版

習い事をしている割合は、中学年から高学年がもっとも高く、特に3年生から5年生では8割前後の生徒が何らかの習い事をしていることがわかります。その後、6年生になると若干減少傾向がみられます。

では、具体的にどのような習い事をしているのか、次章でみていきましょう。

どんな習い事をしている?

小学生の子どもの習い事には、勉強系や運動系などさまざまなものがありますが、どのような習い事が多いのでしょうか。

同じく学研教育総合研究所の「小学生白書」によると、もっとも多いのが水泳で、2番目が学習塾・受験のための塾、3番目が英会話教室です。

参考までに、習い事のランキング10位までをご紹介します。

順位 習い事
1 水泳
2 受験のための塾・学校の補習のための塾
3 英会話教室
4 音楽教室(歌や楽器など)
5 通信教育
6 そろばん
7 体操教室
8 サッカー・フットサル
9 習字・書道
10 英語塾(読み書き中心)

参考:学研教育総合研究所 – 小学生白書Web版

ランキング外には、ダンス、野球、プログラミング、絵画教室などもあります。中には、ゴルフやボルダリング、動画制作といったものまであり、さまざまな選択肢があることがわかります。

また同じ調査によると、水泳は低学年の子どもほど習っている割合が高く、学年が上がるにつれて減少する傾向があります。一方、学習塾に通う子どもは高学年になるほど増え、5年生や6年生では水泳を上回る割合となっています。

習い事にかかる費用とは?

文部科学省の調査によると、習い事にかかる平均費用は以下の通りです。

公立 私立
幼稚園 約8万4,000円 約16万6千円
小学校 約21万4,000円 約64万7,000円
中学校 約30万6,000円 約33万1,000円
高校 約17万7,000円 約25万1,000円

さらに、学習塾とその他の塾(学習塾以外)にかかる平均費用に分けて見ると、以下のようになります。

区分 公立 私立
学習塾 学習塾以外 学習塾 学習塾以外
幼稚園 22,564円 61,331円 48,229円 117,429円
小学校 82,469円 131,982円 348,385円 298,504円
中学校 243,589円 62,902円 220,346円 110,918円
高校 147,875円 29,018円 193,945円 56,915円

参考:文部科学省 – 2 調査結果の概要(P12)

公立では、幼稚園や小学校のうちは学習塾よりもそれ以外の習い事にかかる費用が多いですが、中学校以降になると学習塾のほうが高額になっています。

一方、私立では幼稚園のときは学習塾以外のほうが多いですが、小学校になると学習塾のほうが高額になり、約35万円の費用がかかっていることがわかります。

なお、習い事にかかる平均的な費用は、住んでいる地域によっても異なり、一般的に人口規模の多い都市部ほど高額になる傾向があります。

参考:文部科学省 – 2 調査結果の概要(P6)

シングルマザーが子どもの習い事を始める際に決めておきたいこと

シングルマザーが子どもの習い事を始める際は、次の4つのポイントを事前に決めておくとよいでしょう。

・習い事の目的
・送迎ペース
・費用
・保護者の関与

それぞれ、具体的に確認していきましょう。

習い事の目的

子どもがどうして習い事をしたいのか、また、親としてなぜ習い事をさせたいのか、習い事をする目的を明確にします。そして、親と子どもの気持ちにズレがないかを確認することが大切です。

一般的に、習い事をする目的として以下のことが挙げられます。

・成績を上げるため、受験に合格するため
・体力を付けるため、運動能力を向上させるため
・いろいろな体験をするため
・得意分野を見つけるため
・居場所づくり、友達づくりのため
・将来に役立てるため

子どもが習い事をするうえで、どのようなことを望んでいるのか、考えをしっかり確認しましょう。目的がはっきりすると、長続きする可能性も高くなるでしょう。

送迎ペース

子どもが習い事を始めると、送迎が発生します。特に、年齢が小さいうちは親の同伴が必要になるため、仕事や家事の調整が必要です。

前出の小学生白書によると、小学生の習い事の頻度は、1カ月あたり4回~7回が多いとあります。主な習い事の平均的な頻度は以下の通りです。

習い事 1カ月あたりの頻度
水泳 4.5回
受験のための塾・学校の補習のための塾 7.7回
英会話教室 4.7回
音楽教室(歌や楽器など) 3.7回
そろばん 6.1回
体操教室 3.9回

週に1回~2回のペースのものが多く、それだけ送迎する時間を確保しなければなりません。

習い事は、子どもの意見を尊重しつつも、現実的に送迎が可能なものを選ぶ必要があるでしょう。

費用

習い事には、月謝以外にもさまざまな費用がかかるため、トータルの費用を考える必要があります。月謝以外の費用として、主に以下のものが挙げられます。
・教材費
・道具代
・検定料、昇級試験料
・ユニフォーム、シューズ代
・試合の参加費
・交通費、遠征費
・合宿費

習い事の種類によっては、ほかにも必要な費用があるため、体験レッスンや見学の際に確認しましょう。

また、ベネッセのアンケートによると、小学生の1カ月あたりの平均費用は1万6,676円とされています。なお、当アンケートでは、「習い事は1つ」と回答した子どもは45.2%で、「2つ以上」と回答した子どもが54.7%であるため、この金額は1つ以上の費用であると考えられます。

参考:ベネッセ教育総合研究所 – 【2024年版】小学生に人気の習い事ランキング!平均費用や習っている数も紹介

年齢全体を通してみると、小学生の低学年から高学年にかけて徐々に高額になり、中学校や高校では1年生で若干減額するものの、3年生にかけて高額になる傾向があります。

参考:ベネッセ教育総合研究所 – 第7回 習い事・学習塾について考える その3 教育費の状況

保護者の関与

習い事の種類によっては、送迎以外にも親の協力が必要になるものがあります。仕事や家事とのバランスのほか、ストレスを溜めずに続けていけるかどうかも考えなければなりません。

たとえば、野球やソフトボール、サッカーなどの習い事では、土日に試合が行われることがあり、親は送迎やお茶当番がまわってくることが多いです。仕事が休みの日でも、習い事のほうで忙しくなるため、用事を済ませられなかったりゆっくり休めなかったりするでしょう。

音楽系や英会話などの習い事では、練習を見ていてあげる時間が必要です。昇級試験のある武道系では、準備などで保護者のサポートが求められることもあります。バレエも人気のある習い事のひとつですが、発表会に出る場合は一日がかりになることもあるようです。

シングルマザーが子どもに習い事を始めさせるなら、何がおすすめ?

ここまでの内容を踏まえて、シングルマザーが子どもに習い事を始めさせるのにおすすめのものをご紹介します。

通信教育で開始できるもの

習い事への送迎の負担を減らしたい場合は、通信教育で学習する方法があります。進研ゼミやスマイルゼミ、Z会などからレベルや好みに応じて選ぶことが可能です。

小学生白書では、通信教育は人気の習い事の5位になっており、日々の学習に取り入れている子どもが多いことがわかります。また、学習塾や進学塾などに通うよりも費用が抑えられる傾向があるのも魅力のひとつです。

最近は、タブレットを利用したカリキュラムが採用されているところがあり、子どもが取り組みやすい方法を選ぶことも可能です。

ただし、学校の宿題も済ませなければならず、通信教育と宿題の両方の時間を確保する必要があります。子どもの集中力が保てるような環境づくりも大切になります。

学校で行っているスポーツ教室

学校によっては、放課後にスポーツ教室などを行っているところがあります。学校であれば送迎の必要がないため、親の負担になることもないでしょう。また、民間の運動系の習い事よりも、費用が抑えられている傾向があります。

ただし、スポーツの種類によっては親の協力が必要になることがあるため、見学などの際に確認することをおすすめします。

スイミングスクール

スイミングスクールは費用が比較的抑えられているうえに、親が関与する機会が少ないところが多いです。身体機能の向上にも役立ち、健康面においても良い習い事といえます。

また、スクールバスが出ているところも多く、親の送迎が必要ないのは大きなメリットのひとつです。都合が合わず参加できない場合でも、振替制度があるスクールもあり、月謝が無駄になりにくいのも利点です。

子どもの習い事は費用や親の負担を考慮して選びましょう

シングルマザーが子どもに習い事をさせる際には、費用がトータルでどのくらいかかるのか、また、親の協力はどのくらい必要になるのかを事前に確認することが大切です。

体験レッスンや見学などの際に忘れずに質問できるよう、相談したい内容をあらかじめまとめておくと良いでしょう。子どものやりたい気持ちに応えるとともに、親の負担が大きくなりすぎないよう、子どもとよく話し合うことをおすすめします。