給与アップを目指して日々がんばっているワーキングマザーも多いことでしょう。給与を上げたいなら、資格取得が効果的です。今回は、比較的取得しやすい国家資格を厳選して紹介します。資格の勉強中に受け取れる補助金についても解説するので、資格取得と給与アップを目指している人は、ぜひ参考にしてみてください。
著者 緒川 棗
目次
昇給?転職?資格取得は給与アップへの近道

「がんばっても昇給額は他の人と一緒。モチベーションが上がらない」「いまのままだと生活が苦しいから転職したい。でも、条件のいい転職先がなかなか見つからない」そんな気持ちを抱えながら働いているワーキングマザーは多いのではないでしょうか。
我が子の成長は待ったなしで、医療費や被服費、消耗品費、教科書代、学費など、支払いは次々と襲ってきます。生活費を確保する必要性がある反面、仕事ばかりに時間を割いてもいられません。短い時間で高い給与を得たいと思うなら、資格取得が効果的です。
給与を上げる方法には、「昇給」と「転職」の2つがあります。どちらも、スキルなくして実現するのは難しいのが現状です。資格取得によってスキルを身につけ、最短距離で給与アップを目指しましょう。
ワーキングマザーが資格取得するメリットとは?
資格を取得するメリットは、自分のスキルや能力の高さを証明できることにあります。経営者としても、スキルや能力があるかわからない従業員に高い給与は払えません。しかし、資格によってスキルや能力を担保すれば、経営者も安心して給与を支払えます。
また、専門スキルを持って働くことで、子どもが病気になった時も、働く時間を融通してもらいやすくなります。
ワーキングマザーが取得しやすいおすすめ国家資格5選
資格には大きく分けて、国が認定する国家資格と民間の団体が認定する民間資格があります。今回は、ワーキングマザーにおすすめの国家資格を5つ紹介します。
ワーキングマザーにおすすめの国家資格:FP技能士
FP技能士は、保険や資産運用などお金に関するアドバイスをする専門家です。教育資金や年金制度など幅広い知識が身につくため、キャリアアップや給与アップだけでなく、自分自身の生活にも役立ちます。1級、2級、3級があるため、自分のレベルに応じて少しずつスキルアップできます。
FP技能士取得後の勤務先は、銀行や保険会社、不動産会社など、お金を取り扱う企業がいいでしょう。すでにこれらの企業で働いている場合、FP技能士を取得することで昇給を狙えるケースもあります(企業によって規定は異なります)。
また、フリーランスとして個人でライフプランニング業務を行うこともできます。
ワーキングマザーにおすすめの国家資格2:社会保険労務士
社会保険労務士は人事・労務に関するエキスパートです。勤め先としては、社会保険労務士事務所か、企業の人事部です。
労務の規定は複雑で、法律の改正等もあることから専門家に任せたいと考える経営者はたくさんいます。社会保険労務士の資格を取得することで、キャリアの幅を広げ、昇給や転職による給与アップを目指せるでしょう。
やる気次第で独立開業することも可能です。将来的に起業を考えているワーキングマザーは、ぜひ選択肢として検討してみてください。
ワーキングマザーにおすすめの国家資格3:介護福祉士
介護の資格には、民間資格を含め、さまざまな種類があります。その中でも、国家資格である介護福祉士は、全国どこでも通用する資格です。今後も日本は高齢化が進むと予想されているため、取得しておいて損はないでしょう。
介護福祉士を目指すには、まず実務経験を積み、その後に実務者研修を受ける必要があります。決して平たんな道のりではありませんが、一度取得すれば、大きな財産になります。転職の際にも、正社員として雇用されやすかったり、給与などの条件面が無資格者より優遇されたりする傾向があります。
ワーキングマザーにおすすめの国家資格4:キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、2016年4月に創設された比較的新しい国家資格で、今後活躍が期待されています。1人ひとりの適性に応じたキャリアプランを作ることが主な仕事です。キャリアコンサルタントの活躍の場は、人事部、人材派遣会社、大学のキャリアセンターなど多岐にわたります。
競争相手がまだ少ないことからも、新しいことにチャレンジするのが好きな人は挑戦してみるといいでしょう。
ワーキングマザーにおすすめの国家資格5:ウェブデザイン技能士
最近人気を集めている職業にWEBデザイナーがあります。WEBデザイナーの国家資格ともいえるウェブデザイン技能士は、ITやデザインに興味があるなら、ぜひ取得しておきたい資格です。いま勢いのあるWEB業界に転職すれば、スキルアップ・給与アップができるかもしれません。
国から補助金がもらえる?ワーキングマザーが注目したい教育訓練給付制度
資格取得を目指すワーキングマザーが知っておきたい制度に、「教育訓練給付制度」があります。
資格取得のため、厚生労働大臣の指定する教育訓練を受講して修了した場合、教育訓練のために支払った金額の20%が支給される可能性があります。ただし、下限は4,000円、上限は10万円と定められています。
支給申請はハローワークで行います。教育訓練給付は、一定の要件を満たさないと支給されないため、事前にハローワークで要件をよく確認しましょう。
資格取得で自分の人生を切りひらく
仕事も育児もある中、勉強時間を確保するのは至難の技かもしれません。しかし、資格を取得することで、給与が上がり、自分の望む働き方を叶えられる可能性があります。
目的が昇給なのか転職なのか、自分の適性はどこにあるのかを慎重に見極め、自分に合った資格の取得を目指しましょう。
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