『挑戦女子』より一部抜粋

【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介

新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

挑戦女子はセカンドマネーを作るのがうまい

私は過去に貧乏な時代を過ごしたことがあります。だからこそ、幸せになれるお金の使い方が分かるのです。

仕事を頑張ったご褒美に購入するブランドバッグや洋服、特別な日に買う宝石類……どれもステキですが、そういう幸せは飽きてしまって長続きしませんでした。次の新作を手に入れよう、もっと新しいものを買いたいと躍起になるだけでした。

反対に、自分の人生を振り返ってみて、最も幸せだと感じるお金の使い方。それは「挑戦」に投資したことです。

初めて体験したスキューバダイビング。
ドキドキしながら馬の背に乗った乗馬体験。
憧れのドゥカティを自分で乗りこなした体験。
予約の取れないミシュラン三つ星レストランでの食事。
フランスのエッフェル塔を見に行った感動。

お金をかけてでも経験したものは、人生体験にしっかりと刻み込まれます。挑戦するごとに人生の色彩が豊かになっていくのを実感するのです。

物に換えるお金ではなく、挑戦に使うお金は、まさにプライスレスの価値があります。 初めての場所に行ったり、ちょっと背伸びしておいしいものを食べたり。自分への投資となるお金なら、私はどんどん使っていいと考えています。

もし、私が挑戦することなく、その分のお金を貯めていたら、今よりも預金残高は高かったでしょうか。決してそうは思いません。

私が貧乏な日々から抜け出せたのは、お金を「挑戦」に使ってきたからだと確信しています。ワクワクする体験に投資してきたからこそ、それが自分を高めることにつながり、お金が戻ってきたのです。

挑戦している人は、いつでも新鮮で楽しい話題が豊富です。人は楽しいところに集まります。「自分が挑戦した体験を人に話して喜んでもらう」それだけでも、大きな価値があるのです。

そして、人から喜んでもらえることは、お金としても戻ってきます。

若い会社員の友人がいるのですが、彼女は少ない手取りの給料で、旅行や山登りをしたり、趣味の音楽の幅を広げたりして楽しんでいました。残るお金は限られますから、それ以外のことは少しでも節約しようと、セルフネイルをしていたそうです。そのうち、賢く道具をそろえたり、流行の柄を取り入れたり、そちらもどんどんこだわるようになってきて、ついにはネイリストの資格を取りました。

彼女は挑戦女子ですから、周りにはたくさんの人がいます。

「そのネイルかわいい。私にもやってくれる?」
「こんなにキレイなネイル。友達にも教えたい」

そんなふうに口コミで広がり、土日はネイリストとして稼いでいます。

「岡本さんの言う通り、たくさん挑戦していたら、それ以上にお金が入ってきました!」とイキイキと挑戦を続けています。

「好きこそ物の上手なれ」という言葉があります。いろいろなことに挑戦していると、必ず「好きなこと」「面白いこと」が見えてきます。思いがけず、それがお金になっていくのが、挑戦女子のすごいところです。

ネイリストだけではなく、自宅で始めたお料理教室が大人気になったり、挑戦の様子をブログに書いてライターになったり、自身の経験を生かしてセラピストになったり……。体験したことがそのままセカンドマネーとして、お金に換わった友人がたくさんいます。

ただし、最初から「これをやったらお金になるかな?」といった邪心があると、あまり実らないようです。あくまでも、純粋に「幸せだと感じる体験」「初めての経験」にお金を使うこと。そうすれば、大好きなことでお金が入ってくる生活に一変するかもしれません。

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<著者> 岡本 浩実
メイクアップアーティスト
一般社団法人ソプマ(SOPMA)理事
株式会社モンペルランエンタープライズ取締役社長

1963年、愛知県豊田市生まれ。メイクアップの専門学校で技術習得後、芸能プロダクション専属の先生について2年間、毎日の睡眠3時間という激務で修行する。独立後はメイクアップ、スタイリング、パーソナルカラーという3つの専門分野で活動し、20〜60代の女性から絶大な支持を受ける。30年間で、約1万8000人に個人指導。ユニークな発想、服装、哲学に憧れ、日本中にファンの女性が多数。「挑戦女子」を自ら掲げ、破天荒な生き方を貫いて、趣味の乗馬は1カ月に100時間超。スキューバダイビングは3年で600本ほど、日本および海外で潜っている。