シングルマザーにとって、子どもがある程度大きくなるまで大きな壁となるのが、子育てと仕事の両立。職場に在宅勤務が導入され、いくらか両立しやすくなった方もいるかもしれませんが、それでも子どもを見ながら仕事をするのは至難の技です。

そこで今回は、在宅勤務時の強い味方となってくれる「オンライン保育」について紹介します。子どもと一緒に家にいながら仕事をしたいという人に、新しい選択肢となるでしょう。

「オンライン保育」とは?

「オンライン保育」とは、インターネット環境を通じて提供される保育サービスのことです。新型コロナウイルスによる登園自粛要請が出たときに、活用され始めました。Zoomなどのミーティングツールを利用するケースが多く、家にいながら保育士に子どもの相手をしてもらうことが可能です。

パソコンの画面上に保育士が登場し、ネットを通じて子どもとコミュニケーションを取りながら、絵本の読み聞かせをしたり歌を歌ったりしてくれます。子育て、仕事、家事に奔走するシングルマザーにとって、利用する価値のあるサービスだと言えます。

オンライン保育のニーズと現状

画期的なサービスであるオンライン保育ですが、そのニーズと現状はどうなっているのでしょうか。保育サービスを提供している明日香が2020年4月に行った調査を例に見てみましょう。

調査の対象者は、東京都在住でテレワークを行なっており、当時の緊急事態宣言で保育園へ登園していない未就学児をもつ20~39歳の母親111名。アンケートの結果、テレワークでの仕事と育児の両立に「不安は残ると感じる」「難しいと感じる」と回答した母親が約4割を占めたといいます。その主な理由は、「子どもが仕事の邪魔をするから」が約88%で最多となっています。

こうした結果から、同調査では、仕事中に一時的に子どもを見てもらえるサービスのニーズが高まっていると結論づけています。裏付けるように、幼稚園や保育園、教育関連企業でもオンライン保育拡充に向けての動きが加速しています。

母子家庭にとってのオンライン保育の魅力

実際、母子家庭にとってオンライン保育はどのような魅力があるのでしょうか。

オンライン保育の魅力1:子どもが家にいても仕事に専念しやすい

先述のとおり、子どもを見ながら在宅で仕事をすると、本来のパフォーマンスを発揮しにくいという声は少なくありません。幼稚園・保育園に預けようにも、状況次第で登園できない場合もあります。

オンライン保育を利用すれば、自宅にいながら子どものことを保育士に任せられるので、在宅でも仕事に専念しやすい環境づくりができるでしょう。

オンライン保育の魅力2:送迎の必要がなくなり時間を有効活用できる

保護者にとって、子どもを幼稚園・保育園へ送り迎えする時間は、少なからず負担になるもの。仕事をするにも、子どもの送迎の時間を計算して動かなければいけません。

一方で、オンライン保育は自宅にいながら保育が受けられるので、子どもの送迎の時間はゼロ。着替えや朝食など、必要最低限の身支度だけ済ませれば、あとはオンライン保育の先生におまかせして保護者はすぐに仕事モードに切り替えることができます。

シングルマザーの場合、いつもの送迎の手間がなくなることは大きなメリットではないでしょうか。また、送迎がなくなることによって生まれたゆとりの時間を、自分のスキルアップに費やすこともできるでしょう。

オンライン保育の魅力3:休園や登園自粛要請などに左右されない

オンライン保育を実施する園や企業が増えたのは、新型コロナウイルス蔓延によって休園や登園自粛要請が出たことも理由のひとつです。子どもの学びの場や遊びの場が奪われてはいけないという想いから、オンライン保育に乗り出す事業者が増え始めました。

オンライン保育を利用すれば、保育園の休園・登園自粛要請に関係なく保育を受けることが可能になります。今後、新型コロナウイルスの感染者が増加し再度登園自粛の要請が出た場合などを想定して、自治体をあげてオンライン保育の拡充に努めている地域もあります。今後のキャリアや生活費のためにも、できるだけ仕事に穴を開けたくないというシングルマザーにとって、心強い味方となるでしょう。

オンライン保育には課題も

メリットの多いオンライン保育ですが、いくつか課題があるのも事実です。

まず、大きな課題として立ちはだかるのが、「通信環境が整っていないと利用できない」ということです。経済的な理由からパソコンやタブレットを用意できず、通信環境を整えることができない家庭は、そもそもオンライン保育を受けることができません。一方で、スマートフォンでも利用可能な場合もあるので、気になるサービスや幼稚園・保育園があれば確認してみるとよいでしょう。

また、医療従事者や接客・サービス業など、そもそも現場に出て仕事をしないといけない方は、オンライン保育ではニーズに満たないケースも考えられます。子どもを1人家に置いて働きに出ることになるため、防犯面・安全面から考えてもオンライン保育は適切でない場合があります。

現段階で、オンライン保育はあくまでも保育の一部を代替するサービスだと位置づけられています。オンライン保育の課題に目を向けつつ、自分はオンライン保育を活用すべきかどうか考えてみるといいでしょう。

自分の働き方と照らし合わせて検討を

オンライン保育は、在宅で仕事をしたいと考えているシングルマザーにとって、魅力的なサービスです。園や企業によっても保育の内容が変わるので、自分の働き方と保育サービスの内容を照らし合わせながら、自分たち親子に合ったオンライン保育を見つけてみてください。