シングルマザーが仕事を選ぶ時は、子育てと両立しやすいことがポイントになります。子どもの送り迎えなどで時間が制約されるため、融通が利く人材派遣を選ぶ人も多いのではないでしょうか。最近は“シンママ”向けの派遣サービスや支援サイトも増え、シングルマザーにとって働きやすい環境が整いつつあります。子育てしながらしっかり仕事もしたいシングルマザーにやさしく、ひと味違ったサービスを提供する人材派遣サービスなどを紹介します。
目次
自分の都合に合わせて働ける人材派遣はワーキングマザーにぴったり
労働時間を融通しやすい派遣の仕事は、シングルマザーに限らずワーキングマザー全般に向いている働き方といえるでしょう。週休3日や時短勤務も選べて残業も不要なので、保育園の送迎や夕食の準備にもあわてずに済みます。パートアルバイトと比べて時給がかなり高いことも、シングルマザーにとっては助かります。
子育てなどでブランクがあり就業に不安を持つ人も、派遣ならばさまざまなサポート体制が整っています。履歴書の書き方からビジネスマナー、パソコンスキルまでフォローしてくれる派遣会社が多いので安心です。
また、急ぎの仕事を探していたり、短期間でサクッと働きたかったりという人がいても、派遣会社なら多くの仕事を扱っているためマッチングしやすいでしょう。
福利厚生や研修、サポートが充実しているシンママ向け大手人材派遣会社
派遣の仕事に就くのであれば、シングルマザーにやさしく、しっかりと支援してくれる人材派遣会社を見つけることが大切です。サポート内容が充実している人材派遣会社を下記に挙げてみました。
テンプスタッフ
大手企業をはじめベンチャー企業なども含めて約30,000件の求人を取り扱い、「即日スタート可」「残業なし」など、自分の条件の合った仕事を探すことができます。社会保険や雇用保険、厚生年金など各種社会保険制度や定期健康診断、有給休暇制度も整備され、シングルマザーにとっては安心です。OA事務や語学の資格取得講座など2,600以上のスキルアップ講座が用意されているので、将来に向けて力をつけることができます。
スタッフサービス
ワーキングマザーを応援する求人一覧サイトがあるのに加え、「週4日以内」「16時まで」「土日休み」などのキーワードで仕事を探せます。“事務経験ゼロ”からサポートしてくれる仕組みや就業後のフォロー体制など、女性に寄り添ったサービスが特徴です。ビジネスマナーやパソコンスキル、経理事務や貿易事務などの職種別研修も無料受講でき、資格取得を目指すための講座も随時開催しています。福利厚生もしっかりしているので、安心して働くことができます。
アデコ
NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」が運営する、シングルマザー限定のキャリア支援プログラム「未来への扉」に協賛しています。プログラム修了後はアデコの取引先企業のオフィスワーク職に紹介してもらえる機会や、協賛企業ロレアル社の美容部員として採用される機会が提供されます。安定した職を希望するシングルマザーには、とても魅力的といえるでしょう。もちろん、福利厚生も充実しています。
NPOなどもシンママに特化した就業支援サービスを展開
NPOや一般社団法人も、仕事探しや就業支援、各種情報提供、仲間づくりなどシングルマザーに特化したさまざまなサポートを手がけています。紹介先企業数は人材派遣会社に及ばないかもしれませんが、温かみがあるキメ細かいサービスが特徴といえるでしょう。
NPO法人はぴシェア
業界初のシングルマザーに特化した就職・転職、派遣の支援サイトで、応援してくれる企業をエリアや職種、雇用形態から検索できます。女性の働きやすい環境や制度が整っている企業を中心に、シングルマザーの採用に積極的な企業を開拓しているのが特徴です。応募書類の作成指導、面接対策、雇用条件の交渉などをサポートし、お役立ち情報の提供やセミナー開催、求人情報を載せたメルマガ発行なども実施しています。
ママユナイテッド
一般社団法人シングルママこども支援会が運営するシングルマザー向けコミュニティサイトで、法律・住宅相談、就業支援、資格取得支援やママ同士の交流の場を提供しています。時短やフルタイム、子どものそばで働ける仕事など、シングルマザーに合わせた働きやすい求人情報も紹介しています。
一般社団法人シングルマザー支援協会
シングルマザーの経済的自立や仲間づくりなどをサポートするため、座談会やランチ会、研修などを実施しています。就業支援としては企業の見学会や説明会のセッティング、人材募集企業の紹介、空いた時間を活用する副業・Wワークの紹介なども行っています。
厚生労働省認定の「くるみんマーク」は企業を選ぶポイント
ワーキングマザーにやさしい“子育てサポート企業“の証として、厚生労働省が認定・付与する「くるみんマーク」があります。 赤ちゃんが大事に包まれる「おくるみ」をイメージしたロゴで、「職場ぐるみ・会社ぐるみ」で子どもの育成に取り組むという意味がこめられています。
「くるみんマーク」とさらに高水準認定の「プラチナくるみんマーク」は、企業が立てた子育てサポート計画目標を達成し、一定の基準を満たした場合に付与されます。ホームページなどにマークを掲げている企業はワーキングマザーにやさしいと証明していることになるため、派遣先を探す時は1つの目安にするのもよいかもしれません。
人手不足の現在、企業にとってシンママは有難い存在
就職活動をすると、シングルマザーは敬遠されがちだと思うかもしれませんが、人口が減少し働き手が減っている現在では、それも杞憂となりつつあります。夫の扶養範囲内で雇用調整せざるを得ない女性に比べ、しっかりと働いてくれるシングルマザーは企業にとってもありがたい存在といえるでしょう。
ただ、あまりがんばりすぎると心身に不調をきたす場合もあるため、自分に合った働き方をアレンジできる派遣サービスは選択肢としておすすめです。シングルマザーにやさしく働きやすい職場を選ぶ方法として、利用してみてはいかがでしょうか。