【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介

新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

実子のように愛せないという罪悪感

ステップファミリーにはさまざまなかたちがありますが、もっともストレスを感じる大人は、継母になる人です。継母にも、自身に子どもがいる場合と、いない場合と、2通りあります。

どちらにしても最初は、愛するパートナーの子だから継子を愛せるはずという自信があるでしょう。また自分にも子どもがいる場合には、子育て経験もあるし、実の子と同等に継子の世話をしていけると思っているでしょう。ところが、一緒に暮らしはじめてしばらくすると、根拠のない自信だったことに気づいて後悔することが多いようです。

冷静に考えれば継子は、愛するパートナーと元配偶者のもとに産まれた、愛の結晶です。嫌悪感を抱いたり、愛せないと思ったりすることは自然な感覚です。それなのに継母は罪悪感を抱き、母性が欠落しているのではないかと自分を責めたりしてしまいます。また、童話「シンデレラ」のように「継母とは意地悪である」と他人から思われないよう、継子を過剰に大切にしようと思ったり、周りからどう見られているのか気になって仕方なくなったりしがちです。

自然体で接していけば、いつかは受け入れられる

日本では「子育て=母親」という考えが強いので、なにかあるとすぐ母親に責任が押しつけられ、「だって母親でしょ?」「お母さんになる覚悟で再婚したんでしょ?」と言われてしまいます。継母の苦悩は理解されず、多くの継母はグチすら言えなくなり、ストレスを内に秘めたまま、継母であるというカミングアウトさえしづらくなっています。

私も再婚したばかりのころに、保育園の先生や一部の友人から、やたらと「お母さんなんだから……」と言われたので、 「子どもの親になるために再婚したわけではありません、子どもとは養子縁組していないので、保護者扱いしないでほしい」と伝えました。先ほども書いたように、保育園の園長先生に直接、手紙を書いたこともあります。

また、子育て経験がなく継母になる人にとっては、 「子どもなんてこんなもの」という割りきりができないために、つい完璧を求めてしつけに厳しくなったり、実母のようにがんばりすぎて苦しくなってしまったり、というストレスもあるようです。

このように、いくら継母になる覚悟をしているつもりでも、再婚後には未知の領域を思い知ることになります。無理に継子を愛そうと思ったり、実親のようにしつけをしようとがんばりすぎたりせず、 「継子は愛せなくて当たりまえなのだ」ということを受けとめたうえで、自然体で接していけば、いつか「家族愛」が育つと考えてください。

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【著者】新川てるえ(しんかわ・てるえ)
作家、家庭問題カウンセラー、NPO法人M-STEP理事長。1964年生まれ。離婚・再婚経験を生かし97年にシングルマザーのための情報サイト「母子家庭共和国」を立ち上げる。家庭問題カウンセラーとして雑誌やテレビなどで活躍。著書に『シングルマザー生活便利帳』(太郎次郎社エディタス)、『子連れ離婚を考えたときに読む本』(日本実業出版)など。