元ものまねタレントで、現在は動画クリエイター、絵本作成など多岐に渡ってご活躍されているおかもとまりさんと対談を行いました。シングルマザーとしてのポジティブな気持ちの持ち方やお子様とのコミュニケーションの取り方など、おかもとさんならではのエピソード満載でお届けします!
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きっかけは「離婚最高!」のコラボ動画
―今回対談をお願いしたきっかけが、はあちゅうさんとのYouTubeコラボを見ていて、離婚についてのお話をされていた中で養育費保証サービスのお話もされていて。「知ってくださっているんだ」という、驚きと嬉しさで思わずDMをさせていただきました。
コラボの、離婚最高!っていう、あえてポジティブに、色々計算して、配信した動画ですね。私の友達にもシングルマザーがいっぱいいて、中には旦那さんが養育費を何かにつけて支払わないということもあって。
その時に、養育費を代わりに立て替えて、ちゃんと元旦那さんにも請求してくれるサービスがあるっていうのを聞いて、びっくりしたんですよ。だって、もらえない人がほとんどだと思ってたので。だから、これは伝えておこうと思って言ったら、こういう出会いになって。
―もう嬉しかったです。離婚についても前向きにお話されていたので、このママスマを見ている方、離婚をどうしようか悩んでいる方、離婚を決めて今動いてるけど、この先すごい不安だなと思っている方、あとは実際今シングルマザーとして頑張っている方、すべての方が何かおかもとさんのお話を聞いて、ヒントになるんじゃないのかなと思って、今日、こういった機会をいただきました。
最初はコンプレックスだった離婚
―早速ですが、シングルマザー歴は5年になりますか?
もう5年!だから、小学1年生からすると、もう小学6年生になって、次、中1になっちゃうレベルかなと。
―離婚した当時を振り返って、とても悩んだとか、いや、もう離婚しかないなって結構振り切っていったとか、その当時の心境を聞かせていただけますか?
離婚するって決めた時は、もう離婚をしたかったので、そこにすごい迷いはなかったんですけど、やっぱり離婚した直後はすごくコンプレックスになりました。
私は元々芸能のお仕事もしていたので、離婚したら絶対ニュースになりますし、そしたら「やっぱ離婚すると思った」って言われると思い、人の目が気になって公表も2年間ぐらい避けていました。
だから、シングルマザーであること、離婚したということも、コンプレックスだったんですけど、ある時に、ずっとコンプレックスで生きるの嫌だなと思って。ちょっと離婚をネタにしようと思って。 シングルマザーであることは全然悪いことではないから、これも自分の武器にしようと思ってからは、すごく楽になりました。
―そういったご職業だと、やっぱ人の目ってすごい気になりますよね。確かにYouTubeでも明るく発信されてましたよね。
もうしちゃったものは仕方がないので。
よくこどもがかわいそうとか言われるんですけど、そんなのわかりきっていることですし、なのにずっと離婚、あーごめんねごめんねっていう姿勢で暗くいたらなんにも楽しくないので、あえてもう離婚しちゃった、よし頑張ろう!みたいな。
いろんなシングルマザーの人、例えばコンプレックスだったり、そういう思いを抱えながらもすごく育児を頑張られていたり、責任感を持っている人が多いので、そういう人たちってもっとキラキラして堂々としていいと思うので、そういう世界になればいいなと思います。
こどもへの離婚の英才教育~ポップに伝える~
―離婚しようと思って何か準備したことや、具体的に調べていたことなどありますか?
養育費については調べました。ネットでも調べましたし、知り合いの弁護士さんとかに、養育費を絶対最後まで払ってもらうにはどうしたらいいですか?と相談したり。
息子のために入っていた保険があったので、満了の20歳まで支払ってもらうっていうのと、養育費についての書類を弁護士さん通して作りました。紙と印鑑はほんとに大事です。
―離婚に対しての事実、お父さんとお母さんが離婚しましたっていうのは、お子さんには伝えましたか?
そうですね。いずれ、この事実を知るなと思ったので伝えました。ネットで検索したら出てきますし、ちょっと新聞に出ただけで、保育園で新聞に載ってたよと聞いてきたり。
今ではYouTubeで勝手におかもとまりって検索して、「なんでママこんなことしてんの?」と聞かれるので、あらかじめ離婚について英才教育をしてあげようと思っているんです。
―どういうことですか英才教育って(笑)
離婚って、悪いものとか罪悪感のあるものじゃなくて、「離婚だよ♡」ってポップで可愛い感じで伝えれば、こどももそんな悲しい風とか嫌な風に思わないなって思っていて。保育園の時に、「ママは離婚したからパパいないんだよ、ごめんね」って言ったり、「離婚しちゃった、てへ♡」と言ったりしています。
―やっぱり違いますよね。それこそお母さんが「離婚してお父さんいないんだよね、ごめんね、ごめんね」と暗かったら、とらえるこどもも全然違いますよね。明るくいるって、大事ですよね。
本当に大変だった最初の1年間
―今は楽しく、明るくポップに、過ごされていると思いますが、実際離婚してみて、離婚決めた時に思っていたのと、想像通りだったか、思っていたことと違うのか、実際離婚してどうでした?
私、結構結婚生活の時に苦しかったことが多かったので、それに比べると今、息子とすごく楽しく生活できているし、自分も健康でいれているなとは思います。あと、皆さんやっぱ1番心配するのは仕事のことだと思うんですね。
―うん、そこ聞きたかったです。
私も、入院中にものまねタレントとしての仕事を辞めちゃったり、収入が1回0になったんですよ。498円の髪のトリートメント買うのも、迷ったぐらい。
でも、養育費は絶対手をつけないと決めてたので、自分の稼ぎだけでやって、売れるものは全部売って、仕事も、もうとにかく毎日営業メールして、自分でできる仕事はどんどんやって・・・。1年間は本当に大変でした。
私の場合はほんとに恵まれて、2年目から仕事が順調に行くようになったので、ちゃんと自分のお金で、生活困らずにできていますが、仕事面で心配する人はすごく多くいると思います。
―ずっと子育てで一生懸命やってきて、一旦仕事のキャリアを置いてる方とかも多いと思います。その中で離婚して、自分が働いて、こどもを育ててってなるときに、不安ばっかりの人は多いと思います。
そうですね。働くとき、こどもを預けないといけない時に、周りに頼る人がいないと、本当に大変だと思うんですけど、調べれば、区役所や市役所がアドバイスしてくれたり、ほんとにダメなときは生活保護っていう方法もあります。何かしらどうにかなるので、意外に生きれるなとは思います。
―自治体の窓口とか、やっぱり相談する場所はね、すごくたくさんありますからね。周りのサポートを受けれるんだったら、受けてっていうのが大事ですよね。実際に離婚されて、お仕事のやり方というか、やっぱり子育てと両立でやってかなきゃいけないので、何か変わったことってありますか。
昔はロケとか、自分が外に出て働く仕事ばっかりだったんですけれど、離婚して初期の頃は、コスメやメイクの配信がすごく多くて。自由に投稿・納品できるので、朝起きて編集して、夜こどもを寝かしつけてから動画撮影して、月100本納品していたので、ずっと家にいることが増えました。
私、離婚した時に決めたのが、「絶対にいい生命保険に入る」だったので、絶対いい保険に入るため、離婚して2年間はすごい稼ぐぞって決めて仕事に取り組んでいたので当時は結構、ずっと家で生活していましたね。
自分ではできないことはできないと伝えておく
―お子様は今2年生とのことですが、子育ての悩みなどはありますか。
悩みは、何にもないですね。ママはしっかりしていないから、あなたがしっかりしないとダメだよって言ってます。
私ゲームの設定とかが苦手なんですよ。だから、「このすっごい高いゲーム、ママ頑張って買うから。でもその代わり、設定は全部自分でやってね、一切ママ手伝わないからね」とあらかじめ伝えてました。
そしたら最初の起動の仕方から、テレビの接続の仕方も全部自分でYouTubeで調べて頑張ってやってました。1回私のところに来たんですけど「ママやんないっていう約束だよ。やりたいなら自分で諦めずに頑張ってね」って言ったら、1時間後くらいに「やっとできたー!」ていうのが聞こえてきました。
自分でできないことはできないって伝えるようにして、負担は減らしてます。
―任せて、任さず、見守る姿勢ですよね。
そうですね。私も働いて忙しい時期もあったりするので、そういう時にしっかりしてもらわないと困るので、自分でやれることはやってっていうスタンスでいます。ゲームの設定も自分でできたことが嬉しかったみたいで、頑張ることの大切さにも気づけてよかったかなと思います。
―やればできるっていう自信にもなりますよね。今聞いていて、しっかり自立して育たれているなとすごい思いましたが、これからお子さんに対して、母親としてこうなってほしい、こういう大人になってほしいな、など、希望はありますか?
やっぱり、国立に入ってくれるぐらい頭がよかったら、親としても、学費がほんとに助かるので、もう大学行くならうちは国立じゃないとと思っています。選択肢が増えるので、勉強は頑張ってほしいなと思うんですけど、やっぱり、勉強よりも人に優しいことが強いことでもあるので、そういう優しい子になってほしいなとは思っています。
―先を見るって大事です。ほんと大事。今、お子さんについての希望をお伺いしましたが、岡本さん自身の今後やりたいことや、目標などについてお聞かせください。
肩の力を抜いて気楽に行きたいなと思っています。
私、どんな仕事でもなんでも頑張りすぎちゃう癖があり、営業する仕事だと数字と向き合ってすごい負担になっちゃったりするんです。これからもなんだかんだお仕事を頑張りたいからこそ、もっと気楽に肩の力を抜きながらも、タフでいたいなと思います。
―今後も配信だったりとか、人に情報を届けるお仕事は続けられていくんですか?
そうですね。今、メンタルケアの講演会講師をしているので、絵本が発売されたら、その絵本とともに、もっとこどもに向けた活動ができたらいいなと思っています。その絵本も優しさをテーマに作っているので、もっとこどもと携われる仕事ができたらいいなっていうのは漠然とあります。
―この間のYouTubeもそうですが、みんながちょっとマイナスに捉えられそうな話を、ああやって明るく話したり、発信してくれるのがすごくいいなと思っていて。今日、おかもとさんのお話を聞いていて、すごい勇気をもらいました。
やっぱりシングルマザーやシングルファザーってコンプレックスもあるし、負担になることも多いと思うんですけど、意外にシングルマザー、ファザーって多い世の中にもなってきているし、それに対してそこまで偏見って、実はなかったりするので、もっと自信を持ってもらいたいなっていうのと、あと、今回の養育費のそのサービスでしたり、そういうケアって結構色々ある。自分が知らないだけでいろんなサービスとかそういうケアってあるので、そういうのをもっと、知れる機会が、あったらいいんだろうなとは思います。
―最後メッセージをお願いします。
犯罪をせずに、法律を守ってさえいれば、意外に生きれるので、本当にすごくピンチだったら、もう、自分の役所に駆けつけて、ピンチですって言うこともできますし、意外に生きれるので、そこまで気を張らないでほしいなと思います。
私もシングルマザー1年目はほんとに辛かったので、自分の過去をちょっと救うためにも、いろんなシングルマザーの人の気持ちが楽になればいいなという思いで、これからも情報発信などをしていきたいなと思います。
本記事ではインタビューの一部を抜粋してお届けしております。