【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介

新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

相談室6:育児がうまくいかず赤ちゃんをたたいてしまいそう

安全確認をしてその場を6秒離れましょう

イライラして赤ちゃんをたたいてしまいそうになったら、安全確認をしてまずは赤ちゃんから離れること。怒りのピークは長くても6秒といわれています。その間にある程度の怒りはしずまります。

イライラや怒りの原因が、育児が思うようにいかないことであれば、まあ、いいか精神をもつように心がけて。必ず赤ちゃんのお世話は上達します。完璧な育児や家事は子どもが小さいうちはどうしてもむずかしいです。ママや赤ちゃんがすこやかでいられるのがベストと考えて、適当育児をめざしましょう。

相談室7:夫のすべての行動にイライラする

第三者を巻き込んで希望を具体的に伝えましょう

こちらも多くのママから相談を受けます。赤ちゃんが産まれても生活が変わらないように見える夫ですが、実は妻に興味をもたれていないと感じやすく、家事育児の努力を妻に認めてもらいたいという自らの感情を出しにくくなる、という報告もあります。加えて、夫に気持ちを察してもらうというのはむずかしいため、「こうしてほしい!」と具体的な希望を伝えましょう。

また、夫の育児参加については、父性意識が育つのを待つよりも、積極的に赤ちゃんと接する時間をつくる工夫をしたほうが有用です。ママから直接希望を伝えるのがむずかしい場合は、第三者を巻き込むのもひとつの手段。医療者などの専門家からママの状況や気持ちを伝えてもらうのも効果的です(172ページからのコラムもぜひ参考に)。

相談室8:赤ちゃんとどうやって遊べばいいのかわかりません

無理して一生懸命にならなくてOK

たとえば赤ちゃんとどんな遊びをしたらいいのか、どんな遊びがあるのかわからない場合は、保育士さんなどが発信しているSNSや動画サイトなどを見ると参考になるものがあります。

そうではなく、“余裕がない” “楽しくない”など気持ちの面でうまく遊べないと思うなら無理して一生懸命にならなくても大丈夫。たとえば絵本を1冊だけ読むなど、できることをやってみて。その際、赤ちゃんが見たり聞いたりしていなくても気にしなくてOK。完璧はめざさず、半分くらいできればよしとしましょう。

相談室9:ママ友との距離感がつかめず孤独です

期間限定のつきあいがほとんど。無理をしない距離感で

ママ友の定義はいろいろあると思いますが、“ママになり、わが子を通じて友人になった人”ではないでしょうか。その場合、保育園や幼稚園時期だけといったように、つきあう時期は限定的なことがほとんど。そうであれば無理をしない距離感でつきあうことがいちばん。

そう考えれば、必ずしもママ友と同じことをしなければいけない、つい自分と比べてしまうといったことが少なくなるのではと思います。必死になって関係を維持する必要はなく、あいさつなど必要最低限のマナーを守って、心地よい距離感でつきあうことが大切です。

相談室10:自分の時間がなくてイライラが止まりません

自分の時間をつくるための環境をととのえましょう

産前と産後を比べて激減するのは、自分の時間。外出も趣味も自分のペースでできていた状態から、出産後はもの言わず泣くだけの赤ちゃんに翻弄され、昼夜は逆転。特に低月齢のころは、授乳とおむつ替えのルーティンだけに徹するという生活に一変します。そういった状況に、急に適応するのは困難です。そのため、できれば妊娠前から自分の時間をつくれるように環境をととのえておきたいところですが、産後からでも遅くありません。

身近な人のサポートを受けにくい場合は、一時保育やベビーシッター、自治体のシッターサポートなどを登録し、活用してください。こうしたサポートがあれば、産後うつのリスクが下がるという研究結果もあります。ひとりで育児をするということは大変むずかしく、つらいと思うのはがんばっている証拠であり、当然の感情です。

赤ちゃんのためにもサポートを利用して、自分を休ませる時間をつくりましょう。

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監修:小野陽子
産婦人科専門医、日本女性心身医学会認定医、女性医学会専門医。岩手医科大学医学部卒業。聖路加国際病院女性総合診療部をへて、東邦大学医療センター大森病院心療内科、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座に勤務。体と心の両面から女性の健康を支えている。3人の男の子のママでもある。