【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介

新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

爆発寸前!ちょっとだけクールダウンしよう

イライラの抑え方

実際にイライラしたときにどうしたら気持ちを抑えられるのか?ここからはその場合の具体策をお伝えしようと思います。

イライラしているとき、自分の体はどうなっているでしょうか。頭がカッカとする、顔や体がほてる、体が固くなる、動きが乱暴になる……。などでしょうか?

私自身も台所仕事をしながらイライラしたときに、つい手をすべらせて、粉をまき散らしてしまって、余計に大変なことになったというような経験があります。

そのとき、私たちの心はどうなっているでしょう。

「怒り」「投げやり」「つらさ」ときには「悲しさ」もこみ上げてくるかもしれません。ゆとりを持った冷静な判断や対応はできないでしょう。そして、目の前に騒いでいる子どもがいれば、子どもにそのストレスをバンッとぶつけてしまうこともあるかと思います。

これが、どなったり、たたいたりということになってしまうわけです。私自身、長男が2歳くらいのときに、何かにイライラしてドアを「バン!」と思いっきり閉めたことがありました。ちょうど長男がドアのところにいたので、ちょっと間違えばドアに手を挟んでいました。ハッとして我に返ったのを覚えています。

では、怒りの爆発を収めるためにはどうしたらいいのでしょうか。私が実践しているものも含めてご紹介しますね。たとえば以下のような方法を試してみましょう。

①深呼吸

おなかの中にたっぷり3秒くらいかけて息を吸い込んで、ゆっくりと吐き出す。緊張とストレスにさらされている場合は交感神経が優位に立っています。ゆっくりと呼吸することによって副交感神経が優位に立ち、リラックスして心が少し落ち着きます。

②ゆっくり数を数える

気持ちも脈も速くなっているので、ゆっくり数を数えることによって、ペースがゆるやかになり、気持ちが落ちつきます。

③トイレに行くなど少しだけ離れる

赤ちゃんや子どもが安全な場にいれば、自分がその場から少しだけ離れて、子どもにストレスをぶつけないようにしましょう。

④窓を開けて風にあたる

簡単にできる気分転換。外気や風で五感が刺激されて、気分が変わります。

⑤手や顔を洗う

冷たい水で手や顔を洗うだけでも、水の温度や心地よさにクールダウンできます。

⑥お皿を洗う

家事仕事、特にお皿を洗う行為は洗う音にリズム感があり、心を落ちつかせることができます。そのうえ、シンクがきれいになりスッキリします。

⑦鏡を見る

怒った自分の顔を見て冷静になれることも。鏡を見て無理にでも笑顔をつくるのも一案です。

⑧好きな音楽をかける

好きな音楽を聴くとリラックスできます。大きな声で歌うのもおすすめです。

ぜひ、自分なりのクールダウン方法を見つけてみてくださいね。

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【著者】 高祖常子(こうそ・ときこ)
子育てアドバイザー。育児情報誌miku編集長。認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリングジャパン理事など多数の子どもの人権を守るための委員を歴任。所属学会は、日本子ども虐待防止学会、日本子ども家庭福祉学会など。

東京都出身。短期大学部卒業後、株式会社リクルートで約10年、学校・企業情報誌の編集にたずさわり、妊娠・出産を機にフリーに。第1子を生後3カ月の時に先天性の心臓疾患で亡くし、その後男2人、女1人の子宝に恵まれる。子育て中に必要で安心できる育児の情報に触れることが困難であったため、夫と共に育児のWEBサイト「こそだて」を2000年に立ち上げる。その後、2005年に無料の育児情報誌mikuの編集長となる。

現在はmikuをはじめ、育児誌を中心に編集・執筆を続けながら、これまでに2万以上の家族が参加した子ども虐待防止と、家族の笑顔を増やすための講演活動も行う。また、複数の地方新聞にて「育児コラム」の連載、オールアバウト「子育て」ガイドとして記事を執筆。編集長を務める育児情報誌miku(季刊)は、現在全国の病院、子育て支援施設などで配付され、発行部数は13万部に上る。幼稚園教諭、保育士などの資格を持っている。編著に『ママの仕事復帰のために パパも会社も知っておきたい46のアイディア』(労働調査会)、『パパ1年生』(かんき出版)などがある。