【連載#4】育休中も会社とのコミュニケーションって必要?

絶対に休めない日に限って、子どもは体調を崩す

仕事を絶対に休めない日というのは、少なくありません。

・重要な会議の日
・イベントの開催日
・経理の締め切り日
・プレゼンテーション本番の日
・取引先との交渉日
・人事面談の日

仕事をする中で、「ここは外せない!」「絶対に休めない!」という日が必ず出てきます。しかし、このような日に限って、不思議なくらい子どもは体調を崩すものです。
「この日だけは、お願い!」というママの緊張感が子どもに伝わってしまうのかもしれません。多くのママが当日までヒヤヒヤしながら毎日を過ごした経験があるのではないでしょうか。

スケジュールが決まったら即行動!

当日になって、「熱が出てしまった」「体調が悪い」と大慌てすることのないように、あらかじめ「いざという時の備え」をすることが働くママに必要です。

会議やイベントなど、「この日は休めない!」という重要な日程が決まったら、すぐに行動です。子どもが体調を崩した場合に対応してもらえないか、パパや両親などに確認してみましょう。

当日お願いするのは一人だけでなくても構いません。
 例えば、午前中はパパにお願いして、午後はおばあちゃんにきてもらうなど、時間ごとにお願いすることもできます。または、重要な会議が夕方からスタートするのであれば、午前中は自分でみて、午後はパパにお願いすることもできます。丸1日スケジュールを空けてもらうことは難しくても、時間が決まっていれば、半休などで対応してもらえるかもしれません。

両家の実家とも離れている場合や仕事で子どもをみてもらうことが難しい場合は、当日の朝の連絡でも100%対応してもらえる病児保育のサービスなどを利用しましょう。先ほども触れたように、保育園への送迎や病院への受診代行までやってもらえる病児保育サービスも増えています。
お願いできる人が決まったら、当日の緊急時の連絡先・電話番号を忘れずに保育園に伝えましょう。どんなにきちんと準備していても、これを忘れると大事な会議中に「〇〇保育園から電話です〜」と連絡が入ってしまいます!

チームの人が安心して働ける配慮を

子育て中のママと一緒に働いている上司やチームのメンバーは、多かれ少なかれ突発的な休みを心配しているものです。重要な会議やイベントの日は、なおさらです。
当日のサポート体制が準備できた時は、「当日は、万が一保育園のお迎えコールがあっても、主人に任せてあるので大丈夫です」などと伝えておくと安心してもらえるでしょう。
 当日、子どもに何かあった時に自分しか対応できる人がいない場合は、代わりに業務をお願いできる人と当日のスケジュールを共有しておきましょう。緊急時の対処法が決まっていれば、チームの人も安心して仕事を進めることができます。

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毛利優子(もうり・ゆうこ)
大学在学時に長男を出産後、大手監査法人に入社。研修運営や海外グループ会社と合同で行なう人事プロジェクトでプロジェクトマネージャーを担当。その後、Webサイトの企画・制作会社に転職し、念願だった働くママを応援するサイト「働くママプラス」を企画し、ライターも兼務する当サイトは月間5万PVの人気サイトとなっている。現在は独立して、本やWebサイトの執筆のほか、個別カウンセリングや女性活躍企業向けの支援などを行っている。著書に『働きたいママの就活マニュアル』(自由国民社)がある。