キャリアダウンしてしまったような不安感
女性は結婚・出産などのライフイベントによって働き方が大きく左右されます。産休・育休を取る、働く時間を制限するなどの大きな変化があるでしょう。さらに、そのような変化の中では、
・子どもが3歳になって短時間勤務が利用できなくなり、正社員からパートになる
・同期の社員が昇進した
・復帰後、業務内容を変えられてしまった
・後輩や年下の人に業務を教わる
といった場面にも直面するかもしれません。
このような時、これまで頑張ってきたことがゼロになってしまったような虚しさや焦躁感を感じてしまうものです。あるいは、仕事を続けること自体、嫌になってしまうこともあるかもしれません。
女性のキャリアは長期戦で考えよう
前にも述べましたが、女性は長期戦でキャリアを考えることが大切です。10年後、20年後、30年後まで時間軸を伸ばして、現在の位置を考えてみましょう。
おすすめはライフプランを作成してみることです。
今は、子どもが小さくて保育園からのお迎えコールがあったり突然のお休みが必要で、思うように仕事ができず、とても大変かもしれません。しかし、子どもはどんどん成長していきます。子どもが小学生になった時、受験する時、成人になる時、あなたはどんなスキルを身につけて、どんな働き方をしたいですか?
子育てにおける一番の後悔は、「子どもと一緒に過ごす時間をもっと持っておけばよかった」ということだと言います。
今は、育児のために仕事に全力を注げないとしても、その後の理想の姿を持って、コツコツやっていれば、また飛躍できる時がきます。
もし、バリバリ働き続けられたとしても、結婚や子どもを持たない人生を考えると、それも違うなぁと感じる人も多いはずです。
目の前の仕事と家庭の両立につらくなって嫌になってしまう時ほど、子どもが元気でいてくれること、一緒に食卓を囲めることなど「今ある幸せ」に目を向けてみましょう。現状に感謝の気持ちを持てると、長期的な視点に立って、今どうするべきかを冷静に考える余裕が出てきます。
大切なことは、他人と比較することではなく、自分らしい人生を自分で切り開いていくことです。
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毛利優子(もうり・ゆうこ)
大学在学時に長男を出産後、大手監査法人に入社。研修運営や海外グループ会社と合同で行なう人事プロジェクトでプロジェクトマネージャーを担当。その後、Webサイトの企画・制作会社に転職し、念願だった働くママを応援するサイト「働くママプラス」を企画し、ライターも兼務する当サイトは月間5万PVの人気サイトとなっている。現在は独立して、本やWebサイトの執筆のほか、個別カウンセリングや女性活躍企業向けの支援などを行っている。著書に『働きたいママの就活マニュアル』(自由国民社)がある。