シングルマザーとして子育てをしていると、将来設計は何かと不安になります。みんなどのくらい貯金しているのか、どのくらい収入があるのか、気になるものでしょう。今回は、統計データをもとにシングルマザーの貯金・収入について解説し、教育費や節約術を紹介します。

みんなのお財布事情は?シングルマザーの貯金・収入の実態

まず、厚生労働省の「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告」をもとに、シングルマザーの貯金・収入について解説します。

シングルマザーの貯金の目安

調査によると、シングルマザーの貯金に関するデータは下記の通りです。

・50万円未満:39.7%
・50~100万円未満:6.6%
・100~200万円未満:10.6%
・200~300万円未満:4.9%
・300~400万円未満:4.5%
・400~500万円未満:1.7%
・500~700万円未満:3.8%
・700~1,000万円未満:1.4%
・1,000万円以上:4.2%
※「不詳」は除く

データによると、貯金が「50万円未満」と回答したシングルマザーが最も多く、39.7%にのぼります。およそ2.5人に1人と考えれば、仕事と子育てを両立しながら貯金することの難しさがわかるでしょう。

続いて割合が高いのは、「100~200万円未満」の10.6%です。およそ9.4人に1人は、100万円程度の貯金をしていることがわかります。就業状況の他、慰謝料・養育費の受取の有無も影響しているかもしれません。

シングルマザーの収入の目安

同調査によると、シングルマザーの収入の平均データは下記の通りです。

・自身の収入:年間243万円(このうち、就労収入は年間200万円)
・世帯の収入:年間348万円

「自身の収入」とは、離婚相手から支払われる養育費や両親からの仕送り、児童扶養手当等の給付金を含めた金額です。「世帯の収入」とは、子どもや父母、兄弟姉妹など6親等内血族、配偶者の3親等内の姻族である同居親族の収入を含めた場合の収入です。

続いて、シングルマザーの年間就労収入の構成割合を見ていきましょう。

・100万円未満:22.3%
・100~200万円未満:35.8%
・200~300万円未満:21.9%
・300~400万円未満:10.7%
・400万円以上:9.2%

最も多いのは「100~200万円未満」の35.8%でした。およそ2.8人に1人が、このくらいの年収とわかります。次に多いのは、「100万円未満」の22.3%。200万円以上になると、少しずつ割合が下がっていきます。

一方で、400万円以上と回答した人も9.2%います。およそ10.9人に1人は、収入にはある程度ゆとりのある状況といえるかもしれません。

気になる教育費の金額を事例つきで紹介

貯金・収入のデータを確認したところで、続いては、教育費がどのくらいかかるかをみていきましょう。

文部科学省の「平成30年度 子供の学習費調査」によると、幼稚園から高校までの教育費の総額は下記の通りです。

・公立幼稚園:22万3,647円
・私立幼稚園:52万7,916円
・公立小学校:32万1,281円
・私立小学校:159万8,691円
・公立中学校:48万8,397円
・私立中学校:140万6,433円
・公立高等学校(全日制):45万7,380円
・私立高等学校(全日制):96万9,911円

学習費総額には、授業料のほか、塾代や家庭教師代などの補助学習費も含まれています。

仮に幼稚園から高校まで公立に通うなら、学習費総額の合計は約149万円です。一方、幼稚園から高校まで私立に通うなら、学習費総額の合計は約450万円です。

ただし、年収等の要件を満たせば、「高等学校等就学支援金」を受け取ることも可能です。他にも、自治体によってさまざまな制度が用意されているため、まずは「受け取れるお金」を確認しましょう。

【参考】私立高校の授業料が無料化!シンママ向けに制度の要点を解説

すぐに実践したい!シングルマザーの貯金・節約術

続いて、シングルマザーがすぐにでも実践したい貯金・節約術のうち、優先度の高い項目を紹介します。上手に生活に取り入れ、貯金習慣を身につけましょう。

先取り貯金

確実に貯金したいと思うなら、必要な金額を試算したうえで、「先取り貯金」をしましょう。財形貯蓄や定期預金を活用して、お金を使う前に、強制的に貯金してしまうのです。

「余ったお金を貯めよう」と思っても、なかなかうまくいきません。先に貯金し、残ったお金でやりくりすることで、自然と貯金習慣が身につきます。

固定費の削減

節約をするなら、1度の見直しで効果が持続する固定費の削減がおすすめです。固定費とは、日々の行動にかかわらず、毎月決まって発生する費用のことです。

格安SIMに変えて通信費を抑えたり、不要な保険や動画サービスなどのサブスクリプションを解約したり、職場の近くに住んで交通費を減らしたり。固定費の見直し項目は、意外とたくさんあります。

一見面倒に感じる固定費の見直しですが、食費や光熱費の節約のように継続する必要がないため、ストレスになりにくいという特徴があります。固定費の節約効果は大きいので、優先的に見直してみてください。

今日から貯金習慣を身につけよう

データを見ると、シングルマザーの家計状況が厳しいことがわかります。一方で、やりくりを工夫して、しっかり貯金をしている人もいます。貯金は習慣です。一度身につけば、無理なく継続できます。早くから貯金習慣を身につけることが、将来の安心につながるでしょう。

「余裕ができてから貯金しよう」と思っても、なかなかタイミングは訪れないもの。思い立った日から、貯金に向けて具体的な行動を起こすことが大切です。