シングルマザーで再婚を考えている人はいませんか。再婚を考えているけれど、一歩を踏み出せない方もいるでしょう。シングルマザーの再婚は子どもの生活にも大きく影響するため、慎重になるのも無理はありません。この記事では、シングルマザーが再婚を考えるきっかけや、再婚に向けた出会いかた、再婚を成功させるポイントなどをお伝えします。
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目次
シングルマザーが再婚を考えるきっかけ
シングルマザーはどのようなきっかけで再婚を考えはじめるのでしょうか。ここではよく聞かれるきっかけとして、以下の4つを紹介します。
・子どもにお父さんを作ってあげたい
・経済的に余裕が欲しい
・心身を支え合える相手が欲しい
・子どもにきょうだいを作ってあげたい
ひとつずつ見ていきましょう。
子どもにお父さんを作ってあげたい
シングルマザーが再婚を考えるきっかけとして、「子どもにお父さんを作ってあげたい」という思いがあげられます。
幼稚園や保育園に通いはじめた子どもは、自分に父親がいないことに気づきはじめます。お友だちにはお父さんがいるのに、自分にはいないことを不思議に思い、「お父さんが欲しい」と言い出すこともあるでしょう。
子どもが寂しい思いをしているのを放っておけないと考え、再婚を考えはじめることがあります。
経済的に余裕が欲しい
シングルマザーが再婚を考えるきっかけには、「経済的に余裕が欲しい」という理由もあります。
シングルマザーの多くは、子どもの世話をしながら、家計を支えるために仕事をしています。非正規労働者として働いている人も多く、十分な収入を得られにくいのが現実です。実際、貧困状態にあるひとり親家庭は5割にものぼります(※1)。
経済的な余裕がないことで、子どもにやりたいことを我慢させたり、進学のチャンスを与えられなかったりすることもあるなど、シングルマザー自身がつらい思いをすることもあるでしょう。
「再婚して安定した生活ができれば、子どもにとっても良いのではないか」と考え、再婚に向けて動き出す人もいます。
参考:内閣府 – 男女共同参画局
心身を支え合える相手が欲しい
シングルマザーが再婚を考えるきっかけとして、「心身を支え合える相手が欲しい」という理由があります。
シングルマザーは子育て・仕事・家事など、子どもや生活に関わるあらゆることをひとりでこなさなければなりません。将来への不安を抱えながら生活していることも多いでしょう。このような状況で、心の支えになってくれるパートナーが欲しいと考えるのは自然なことです。
精神的な安心感や、生活を共にする心強さを得たいとの思いから、再婚を考えはじめることがあります。
子どもにきょうだいを作ってあげたい
「子どもにきょうだいを作ってあげたい」という思いも、シングルマザーが再婚を考えるきっかけのひとつです。
特にひとりっ子の場合、母と子だけの生活になり、子どもが寂しい思いをしているのではないかと不安に感じることがあるでしょう。「子どもにきょうだいがいれば、寂しい思いを減らせるのではないか」と考えるのは自然なことかもしれません。
また、お友だちにきょうだいがいる場合、子ども自身も「自分もきょうだいが欲しい」と感じることがあります。子どもの願いを叶えてあげたいという思いから、再婚を考えはじめる方もいます。
シングルマザーの再婚は難しい?
シングルマザーの再婚率を示した公的なデータはないため、実際にシングルマザーの再婚が難しいのかを判断することはできません。そこでここでは、離婚経験のある女性の再婚率からシングルマザーの再婚について考えてみましょう。
人口動態調査(※2)によると、2005年以降、妻が再婚である婚姻は全体の約16%を占めています。2022年のデータを見ると、約50万件の婚姻件数のうち約8万件は妻が再婚のケースです。このデータに子どもの有無は反映されていませんが、シングルマザーだからといって再婚率が特別に低いということは考えにくいでしょう。
もちろん子どもがいることで、新しいパートナーを見つける難易度が上がることは考えられます。また再婚には、子どもやパートナー、パートナーの両親などの理解も必要となるため、スムーズにいかないことがあるかもしれません。
しかし、シングルマザーが再婚し、新たなパートナーと幸せな家庭を築いている例は多く見られます。再婚を希望するシングルマザーにとって重要なのは、自分の状況に合ったパートナーを見つけることと、子どもとの関係を大切にしながら新しい家族の形を作っていくことでしょう。
シングルマザーの再婚は決して不可能なことではありません。「シングルマザーだから再婚はできない」と考えるのではなく、新たな幸せを見つける選択肢のひとつとして再婚を考えてみてはいかがでしょうか。
※2 参考:e-Stat – 人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻
シングルマザーの再婚|出会いかたとは?
再婚を考えはじめたものの、なかなかパートナーと出会うチャンスがなく、どこで出会えるのか悩んでいる方は少なくないでしょう。シングルマザーがパートナーと出会う場として、ここでは以下の3つを紹介します。
・婚活パーティー
・マッチングアプリ
・結婚相談所
特徴や費用などをお伝えしますので、自分にはどの方法が良いのか検討してみてください。
婚活パーティー
シングルマザーがパートナーに出会う方法の1つ目に、婚活パーティーがあげられます。
中にはシングルマザー向けの婚活パーティーが開催されることもあるため、子どもがいることに不安を感じる方はこういったパーティーを選べば安心して参加できるかもしれません。シングルマザー向けのパーティーには、子どもが学校に行っている間に開催されるものや、子どもも一緒に参加できるものなどもあるため、参加できるものはないかぜひ調べてみてください。
もちろん、シングルマザー向けと明記されていない一般の婚活パーティーにも参加可能ですので、気になるものがあったら参加してみるのがおすすめです。
婚活パーティーを探すにはインターネットが便利です。「婚活パーティー (地域名)」などで検索すると、多くの情報を得られます。参加したいパーティーを見つけたら、申し込んでみましょう。
婚活パーティーでは直接男性と会って話せるので、雰囲気や人柄を肌で感じられます。また複数の男性と一度に出会えるため、気になる人を見つけやすいというメリットもあります。参加費用は女性の場合、500~5,000円程度が相場です。
マッチングアプリ
シングルマザーがパートナーに出会う方法の2つ目に、マッチングアプリがあります。特に結婚を目的とした人向けのアプリや、再婚に理解のある人が多く集まっているアプリを選べば、出会いから再婚までスムーズに進む可能性が高くなります。
マッチングアプリに登録すると、年齢や身長などさまざまな条件から男性を検索できます。気になる相手が見つかったら、メッセージのやり取りを通して関係を深めていきます。
マッチングアプリの場合、女性は無料で利用できるものが多いので、気軽にはじめられるでしょう。自分のペースで関係を深められる点も魅力のひとつです。
結婚相談所
シングルマザーがパートナーに出会う方法の3つ目に、結婚相談所があります。結婚相談所には結婚への意識が高い人が多く集まる傾向があるため、「本気で再婚したい」「早めに再婚したい」と考えている人には特におすすめです。
結婚相談所の大きな特徴として、さまざまなサポートを受けられることがあげられます。相手探しや婚活に関するアドバイスをもらえるため、心強いと感じることもあるでしょう。
ただし、その分費用は高めです。入会金や登録料に5~20万円、月会費に5,000~2万円、お見合い費用に5,000~1万円などがかかります。また結婚相談所を通してパートナーと出会い結婚した場合は、成婚料として5~30万円程度が必要です。あらかじめどの費用がどれくらいかかるのか、調べておきましょう。
シングルマザーが再婚するときに心配になること
シングルマザーが再婚するとき、子どもがパートナーを受け入れてくれるかどうか心配になる方は多いでしょう。いくら自分が好きになった人でも、子どもとうまくいくとは限りません。もし子どもが実の父親のことを慕っている場合、新しいパートナーと母親が結婚することで、実の父親と会えなくなるのではないかと不安になることもありえます。
また、パートナーが子どもを受け入れてくれるかどうかも心配です。再婚相手による身体的虐待やネグレクトなどを発端とした痛ましい事件もあるため、不安を感じてしまうのも無理はありません。
さらに、パートナーの親から理解を得られるかどうかも気になる点です。特に相手が初婚の場合、「なぜわざわざ子連れのシングルマザーと結婚するのか」といった反対意見が出ることもあります。
このようにシングルマザーが再婚するにはさまざまな心配事が考えられます。子どもやパートナーとしっかりと話し合ったり、周囲の理解を得られるよう努力したりして、心配事をひとつずつ解決していきましょう。
シングルマザーが再婚を成功させるポイント
シングルマザーが再婚を成功させるためには、以下のようなポイントがあります。
・「恋活」ではなく「婚活」をする
・シングルマザーであることに自信をもつ
・子どもの年齢によってはタイミングを待つ
・相手に依存しすぎない姿勢をもつ
それぞれ紹介します。
「恋活」ではなく「婚活」をする
再婚を成功させるには、「恋活」ではなく「婚活」を意識することが大切です。ときめきや楽しさを求める「恋活」ではなく、結婚を前提とした「婚活」のほうが、再婚に結びつきやすいからです。
具体的には、離婚歴があることや子どもがいることを正直に伝え、再婚の意思があることを明らかにしておくと良いでしょう。正直に自分の状況を伝えることで、相手との信頼関係を築きやすくなり、結果として再婚の成功につながりやすくなります。
シングルマザーであることに自信をもつ
シングルマザーの中には、シングルマザーであることに引け目を感じる方がいるかもしれません。離婚歴があることや子どもがいることへの引け目から生じる自信のなさは、なんとなく相手に伝わってしまうものです。そのせいで魅力的に感じてもらえなかったり、自分の意見を言えず我慢を強いられたりすることもあるかもしれません。
シングルマザーだからといって引け目に感じる必要はありません。自分に自信をもって相手と接することで、相手と対等な関係を築きやすくなり、再婚の成功にもつながるでしょう。
子どもの年齢によってはタイミングを待つ
再婚を成功させるためには、再婚のタイミングを考えることも大切です。子どもが幼い場合は、再婚して家族の状況が変わっても、それほど大きな違和感を覚えないかもしれません。しかし小学生や中学生くらいになると、家庭環境の変化を敏感に感じ取り、精神的に不安定になることがあります。再婚のタイミングは慎重に考えることが大切です。
まずは子どもの様子に気を配り、子どもの意見も聞いてみましょう。子どもが安心できるように配慮することで、再婚がスムーズに進みやすくなります。子どもの気持ちを尊重しながら最適なタイミングを見極めることが、再婚を成功に導くカギといえます。
相手に依存しすぎない姿勢をもつ
経済的な余裕や自分を支えてくれる相手を求める意識が強すぎる場合、パートナーに依存しすぎてしまうケースがあります。依存が強くなると、パートナーに求めることが増え、過度な負担をかけてしまうこともあるでしょう。
そのため再婚を考える際には、パートナーを「頼る存在」としてではなく、「困難を一緒に乗り越える存在」として考えることが重要です。お互いが支え合う関係を意識し、自立心をもって接することで、再婚後もうまく関係を築ける可能性が高くなります。
参考:シングルマザーが再婚時に知っておきたい子どもの戸籍・手続きについて
再婚時には、子どもに関する手続きについて知っておく必要があります。再婚時に迷わないよう頭に入れておきましょう。
養子にするか・しないかを検討する必要がある
シングルマザーが再婚する際、子どもをパートナーの養子にするかどうか考えることが必要です。養子になると、子どもとパートナーの間に法的な親子関係が成立します。法的に親子となると、パートナーが子どもの扶養義務者となるため、生活費や教育費を負担することになります。
はじめて子育てに関わるパートナーにとっては、その負担の大きさをイメージしにくいかもしれません。トラブルを避けるためにも、具体的な金額を提示して話し合っておくと良いでしょう。
また、養子になることで子どもが養父の財産を相続する権利を得たり、将来養父の面倒を見る義務が発生したりします。さらに、養子になると子どもの名字がパートナーのものに変わることも理解しておく必要があります。
再婚して新しい家族になるには、大きな変化が伴います。子どもをパートナーの養子にするかどうかしっかりと話し合い、子どもにとって最良の選択ができるよう努めてください。
養子縁組の2つの種類について
子どもをパートナーの養子にする手続きを「養子縁組」といいます。養子縁組には「普通養子縁組」と「特別養子縁組」の2種類があります。この2つの大きな違いは、養子縁組後に実の父親との親子関係がどうなるかです。
普通養子縁組の場合は、子どもが新しいパートナーの養子になった後も、実の父親との法的な親子関係が継続します。つまり、実の父親と養父という2人の父親がいる状態になります。こういったケースの場合、扶養を受ける権利や財産を相続する権利に加え、将来面倒を見る義務も、両方の父親に対して発生します。
いっぽう特別養子縁組の場合は、子どもが新しいパートナーの養子になると実の父親との法的な親子関係はなくなります。新しいパートナーだけが父親となるため、養父との間でのみ扶養を受ける権利や財産を相続する権利が生じます。
養子縁組についてはこちらの記事でも紹介しています。子連れ再婚後のステップファミリーが抱える悩みや、幸せなステップファミリーを作る方法などについても紹介しているので、参考にしてみてください。
▶ステップファミリーとは?子ども優先の家族像を作るポイント
養子にする場合に必要な手続き
再婚によって子どもとパートナーとの親子関係を築く際、普通養子縁組を選択する方は比較的多くいます。ここでは、普通養子縁組の手続きについて紹介します。
まず、養子縁組の手続きを行う前に、婚姻届けを提出して再婚を成立させましょう。先に婚姻届を出しておけば、裁判所の許可がなくても子どもをパートナーの養子にできます。
養子縁組に必要な書類は以下の通りです。
・養子縁組届書
・届出人の本人確認書類(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど)
場合によっては、印鑑やその他の書類が必要なことがあるので、事前に役所に確認しましょう。
ちなみに届出人とは、養父になるパートナーと子どものことです。子どもが15歳未満の場合は法定代理人、つまり親権者が届出人となるので、母親が子どもの親権者である場合は、届出人は養父になるパートナーと母親となります。
養子縁組届書は全国の市区町村役所でもらえますが、インターネットからダウンロードすることも可能です。養子縁組届書に必要事項を記載し、「養父または養子の本籍地」または「届出人の所在地」にある市区町村役所に提出すれば、手続きは完了です。
シングルマザーにとって再婚は「母子の幸せのための選択肢のひとつ」
再婚は将来の選択肢のひとつです。子どもがいるシングルマザーの方が再婚する際は、再婚によって母子が共に幸せになれるかどうかが重要です。子どもも自分もパートナーも、すべての人が笑顔になれるような素敵な再婚ができることを祈っています。