【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介

新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

著者 成田奈緒子(小児科医・発達脳科学者)、石原新菜(内科医・イシハラクリニック副院長)

体を動かすリズム遊びで筋肉を刺激して

こんないいことが!

  1. 筋肉からの刺激で自律神経が活性化する
  2. セロトニン神経を刺激してキレにくい子に

リズミカルに体を動かす運動は、筋肉からの刺激で自律神経に働きかけてくれるもの。また、体を動かすと、セロトニンの分泌を高める効果があることも知られています。実際に、保育園で3カ月リズム遊びをしたら、子どもたちの自律神経の数値が活性化した、という研究データもあります。

音楽に合わせてダンスやエクササイズができれば理想的ですが、「きちんと振りつけどおりに動かなきゃ」と身構える必要はありません。はいはいで追いかけっこしたり、布団の上でゴロゴロ転がったり、足指じゃんけんで遊んだりするだけでも、りっぱなリズム運動になります。

咀嚼もリズム運動のひとつなので、ガムをかんだり、食事のときにゆっくりかむことを意識させたりするだけでも十分。もっと小さい子の場合は、お母さんにくすぐられて手足をバタつかせるだけでも、脳が活性化することがわかっています。時間やメニューにとらわれず、手軽に楽しめることからとり入れましょう。

1日1回はぎゅっとハグしてスキンシップ!

こんないいことが!

  1. 緊張がほどけて副交感神経が活性化
  2. 愛情ホルモンが分泌されて、心が安定する

大好きなお父さん、お母さんに抱かれる心地よさは、何よりも子どもに安心感を与え、リラックスさせてくれるもの。副交感神経が優位になり、心もゆったり落ち着きます。

また、スキンシップをとると、脳からは愛情ホルモンの異名をとる「オキシトシン」が分泌されます。オキシトシンは、社会性や思いやりを育むときに活躍する神経物質。お母さんが母乳をあげているときにもたくさん分泌されることが知られています。スキンシップは、キレにくい子を育てることにも一役買ってくれるわけです。

一日の終わりにぎゅっとハグをすれば、親子ともに幸せな気分に。副交感神経優位になって、ぐっすり眠れるでしょう。また、朝、起こすときに抱っこをしたり、毛布にくるまってゴロゴロじゃれ合うのもおすすめです。大笑いして起きれば、すっきり目覚めて一石二鳥ですね。

夕食は、就寝の1~2時間前までに終える

こんないいことが!

  1. 寝るまでに消化が進む
  2. 眠りにつきやすくなる

食べたものが消化され、胃から十二指腸まで移動するのには40分~1時間かかります。寝る直前に食事をすると、おなかが重苦しく、圧迫されて、なかなか寝つけないのはこのためです。「夕食は寝る3時間前までに」と耳にしたことがある人も多いでしょう。

けれど夜8時~9時くらいには眠りにつきたい子どもの生活リズムから考えると、寝る3時間前に夕食をとるのは難しい、という家庭も多いはずです。優先すべきは、夕食後3時間あけることよりも、夜8時~9時には寝かせることです。夕食は消化のいい軽めのメニューにし、寝る1時間前までに終えるように意識しましょう。

野菜たっぷりのスープ、おじややリゾット、にゅうめんなど、胃に負担がかからない食事がおすすめ。揚げ物や大量の肉類、食後の甘いスイーツなどは、消化に負担がかかります。「夕食は質素でOK」と考えれば、帰宅が遅くなった日もパッと準備して食卓につくことができるはず。

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成田奈緒子(小児科医・発達脳科学者)
小児科医、発達脳科学者、文教大学教育学部 教授。「子育て科学アクシス」代表。神戸大学医学部卒。『子どもが幸せになる「正しい睡眠」』(産業編集センター)、『早起きリズムで脳を育てる』(芽ばえ社)など生活リズムや脳育ての著書多数。

石原新菜(内科医・イシハラクリニック副院長)
イシハラクリニック副院長で、漢方医療、自然療法などにより、治療にあたる。わかりやすい医学解説に定評があり、テレビなどのメディアで活躍中。東洋医学にもくわしく、冷えやしょうがに関する著書多数。2児の母。