【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介
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まずは基本を知ろう
いよいよ本格的に日常生活の中で手帳を使っていきましょう。
盛り込んだ機能によって、できあがったオリジナルの手帳をどのように活用していくのかも、その子次第です。ここでは、こども手帳の基本的な使い方として、日々の生活の中で手帳を使う方法(活用サイクル)を紹介します。このサイクルを毎日繰り返すことで、親子の会話の悪い循環を断ち切り、子どもの自立心が高まり、自己管理できる大人への一歩につながっていきます。
手帳と過ごす日々のサイクル
手帳のある生活は、①確認(夜)、②計画、③確認(朝)、④実行、⑤振り返りの5つを毎日繰り返すことになります。具体的に流れを見てみましょう。
①確認(夜)
楽しい1日のはじまりは、前日の夜の準備からです。前日の夜に、手帳を開き、月間スケジュールを見て明日の予定を確認する習慣をつけます。この確認をすることで、忘れていた予定を思い出すことができます。
②計画
予定を確認したら、その予定を含めて、明日は1日どんなことをする日なのか、起きてから寝るまでの行動をイメージしながら、計画を立てます。このとき、デイリースケジュールを使います。
やることが1つずつ書かれた「やることフセン」を並び替えて、何をどんな順番でやるか、何時までにやるかなどを考えながらデイリースケジュールに貼って計画します。1日のやることを計画しているので、「明日は習い事があるから宿題は早めにやる」 「短縮授業で早く帰ってくるから、友だちと約束してこよう!」などと考えることができます。
未就学児で予定と言えるようなものがなくても、「明日は幼稚園が終わったら公園に行くんだよ」「工作をするって先生が言っていたね」などと明日の計画をしてください。明日の1日の流れをイメージしてから寝るという行為が、時間感覚を身につける際にはとても大切です。そして、このタイミングで持ちものの確認、準備をすれば、忘れものも減ります。
③確認(朝)
朝起きたら、昨日の夜のうちに立てた計画、デイリースケジュールを再確認します。朝は忙しくて難しいかもしれませんが、できれば「朝起きて一度手帳を見る」という習慣をつけてください。
④実行
あとは、計画した通り、デイリースケジュールに貼ってある「やることフセン」に書かれたことを順番にやるだけです。しっかり計画が立てられていれば、スムーズに1日を過ごせるはずです。
やり終わった「やることフセン」はデイリースケジュールからはがして、隣の「フセンシート」に移動させると、まだやってないことや、これからやること、終わったことがわかりやすくなります。
⑤振り返り
計画を立てて1日を過ごしても、うまくいかないことも多くあります。1日の終わりに、「今日はどんな1日だったかな?」を振り返り、うまくいかなかったことは、「明日はうまくできるようにするためにどうしよう?」と考える時間を取りましょう。うまくいかなかった原因を考え、対策を立てるのです。
これで、1日が終わりました。
そして、また次の日の準備。①確認、②計画……というように、毎日同じことを繰り返していきます。計画を立てるといっても、この計画通りに生活しなくてはならない、というわけではありません。
大切なのは、子ども自身が自分で予定を確認して、1日の過ごし方を考えることです。そして、実際に生活していく中で、「うまくいかなかった」とか、「うまくいった!」といった経験をすることが重要です。
習い事の前に学校の宿題をやっておけば、夜は少しゲームをやる時間が取れるんだな、学校の持ちものの準備は朝になってからやると家を出る時間が遅くなって大変だ、など、毎日の生活を計画して振り返ることで時間の使い方を学べます。失敗は、成功への大きな一歩です。何気ない毎日の生活を、手帳と共に過ごすことで、多くの経験をしてほしいです。
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著者:星野けいこ(ほしの・けいこ)
あな吉手帳術認定校講師。自分deカウンセリング講師。自身が2児の母としてストレスフルな生活をすごしていたときに「あな吉手帳」に出会い、生活、気持ちがラクになった経験から、同じように子育てを頑張っているママたちを応援する手帳活用方法を伝えたいと、あな吉手帳の考案者・浅倉ユキに師事。手帳術講師として活動中。 「こども手帳術講座」では、「子どもたちに手帳のある生活をプレゼントしよう!」を合言葉に、自分で考えて実行できる子になるための手帳活用方法&ママの見守り術を考案・発信している。著著に、『親子で楽しく! 自主性、自立心が育つ こども手帳術』(PARCO出版)、『自分で考える子になる「子ども手帳術」』(日本実業出版社)がある。
監修:浅倉ユキ(あさくら・ゆき)
あな吉手帳術考案者。ゆるベジ料理&手帳術研究家。おいしくて体にやさしい「ゆるベジ料理」のほか、「あな吉手帳術」「3ステップ時間管理術」「自分deカウンセリング」などの講座を「another〜kitchen」にて主宰。“あな吉”さんの愛称で多くのファンを持つ。「女性のストレス値を下げる」をテーマに多方面で活躍中。著書は、『あな吉さんの主婦のための幸せを呼ぶ!手帳術』(主婦と生活社)、『あな吉さんの「ゆる家事」レッスン』(筑摩書房)など多数。