シングルマザーが仕事を選ぶとき、正社員がいいのかパート・アルバイトがいいのか、また、どのような職種が向いているのかといった悩みが浮かぶものです。本記事では、データからわかるシングルマザーの雇用形態と仕事について紹介します。また、正社員とパート・アルバイトのそれぞれのメリットとデメリットも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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シングルマザーはどのように仕事している?

これから仕事を探すシングルマザーや、現在の職場よりもさらに良い職場を探しているシングルマザーの中には、ほかの人はどのように仕事をしているのか、雇用形態や仕事内容はどうなのかといった点で気になる人がいることでしょう。

厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」の中には、シングルマザーの仕事状況について調査した結果が公表されていますので、この調査結果を参考しながら説明していきます。

雇用形態は正社員とパート・アルバイトが大半

本調査によると、何らかの仕事をしているシングルマザーの割合は全体の81.8%を占めており、一番多いのは正社員の44.2 %、次に多いのがパート・アルバイトの43.8 %となっています。正社員とパート・アルバイトはほぼ同じ割合を占めていることが分かります。

正社員とパート・アルバイト別の仕事内容

では、正社員とパート・アルバイトのそれぞれに該当するシングルマザーは具体的にどのような仕事に就いているのでしょうか。

職種 正社員 パート・アルバイト 全体
事務 31.7% 15.2% 23.5%
サービス業 14.6% 32.8% 22.3%
専門的・技術的職業 30.5% 11.2% 20.4%
生産業 6.3% 10.8% 8.6%
販売 5.8% 12.7% 8.4%
運搬・清掃・包装など 1.2% 7.0% 3.9%
管理的職業 3.9% 0.5% 2.4%
農林漁業 0.0% 0.3% 0.4%
輸送・機械運転 0.4% 0.1% 0.3%
保安業 0.3% 0.0% 0.1%
建設・採掘 0.1% 0.1% 0.1%
その他 5.2% 9.3% 9.6%

参考:厚生労働省 – 平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告

雇用形態を問わず全体的に見ると、もっとも多いのが「事務」の23.5%、次いで「サービス業」の22.3%、3番目は「専門的・技術的職業」の20.4%となっています。

では、それぞれの割合を具体的に見てみましょう。まず、正社員のシングルマザーだと、もっとも多いのが「事務」の31.7%、次いで「専門的・技術的職業」の30.5%、「サービス業」の14.6%という割合です。いっぽう、パート・アルバイトのシングルマザーだと、もっとも多いのが「サービス業」の32.8%、次いで「事務」の15.2%、「販売」の12.7%という結果になっています。

子どもが大きくなるにつれ正社員の比率は高くなる

子どもの成長とともにシングルマザーの雇用形態には変化が見られます。こちらは厚生労働省の調査結果をまとめた表で、末子の年齢別に見たシングルマザーの雇用形態です。

末子の年齢 正社員 パート・アルバイト
0~2歳 33.8% 52.1%
3~5歳 41.8% 46.0%
6~8歳 34.6% 54.1%
9~11歳 43.7% 45.9%
12~14歳 49.1% 38.5%
15~17歳 47.4% 41.7%
18歳・19歳 48.6% 34.8%

参考:厚生労働省 – 平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告

この表から、末子が2歳未満のうちは半数以上のシングルマザーがパート・アルバイトで働いていること、末子が12歳よりも大きくなるにつれ正社員として働くシングルマザーの割合はほぼ半数を占めていることが分かります。これらの結果を見ると、子どもが小さいうちであっても正社員としてフルタイムで働き、より多くの収入を求めるシングルマザーは一定数存在しているものの、収入よりも時間的なフレキシブルさを優先するシングルマザーも多く存在することが分かります。

また、子どもが小さいうちは、幼稚園や保育園への送り迎えや、子どもの体調不良などで早い時間に迎えに行ったり急に休ませたりすることがあるため、こういった面でも半数以上のシングルマザーがパート・アルバイト勤務を選択している可能性が高いといえますが、一般的には子どもは成長するにつれ徐々に手がかからなくなるものです。子どもの成長とともに仕事への時間的な余裕ができることから、それに合わせてパート・アルバイトのフレキシブルな働き方から正社員としての勤務へとシフトしていくシングルマザーが多いことが見て取れるでしょう。

正社員とパート・アルバイト、どっちがいい?

では、これまでの内容をふまえ、シングルマザーにとって正社員とパート・アルバイトはそれぞれどういうメリット・デメリットがあるのか整理してみましょう。

正社員で働くメリットとデメリット

まずは、正社員で働くことのメリット・デメリットを説明していきます。

メリット

シングルマザーが正社員として働く大きなメリットは、安定した収入が得られることです。正社員とパート・アルバイトで働くシングルマザーの平均年収を比較すると、正社員は305万円、パート・アルバイトは133万円(※)で、パート・アルバイトに比べ正社員は約2.3倍の年収を得ていることが分かります。

また、上記にくわえ、正社員にはボーナスや昇給があるという点もメリットです。勤務先にもよりますが、夏と冬のボーナスでまとまったお金を得られれば、大きな出費に充てたり貯蓄に回したりすることができます。そのうえ昇給制度もあれば、勤務年数が長くなるにつれ年収も増えていくことが期待できます。

さらに、正社員だと社会保険に加入できるので、社会保障面で優遇されます。社会保険とは「医療保険」「年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」の総称で、主に次のようなメリットがあります。

・社会保険料は勤務先が半分負担してくれる
・将来、公的年金を受け取るときに、「国民年金(老齢基礎年金)」と「厚生年金(老齢厚生年金)」の両方を受け取ることができる

そのほか、勤務先に退職金制度がある場合は退職金を受け取ることもできるので、老後の生活費の心配が軽減されるのもメリットです。

※参考:厚生労働省 – 平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果の概要について(10ページ)

デメリット

いっぽう、シングルマザーが正社員で働くことにはデメリットも存在します。まず、残業や休日出勤の可能性があることです。パート・アルバイトのように時間単位で働くわけではないため、仕事の内容によっては残業や休日出勤をせざるを得ず、場合によっては子どもと一緒にいる時間を削る可能性もあります。

また、仕事によっては休みを取りづらい、急な休みに柔軟に対応してもらえないなどもあります。そのため、子どもの行事に参加できない、子どもの体調が悪くても休めないといったことが起こる可能性があり、同居している家族がいない場合はこれが大きなデメリットになるといえます。さらに、転勤を伴う勤務先だと、転勤命令が出てしまったら断れないこともあるかもしれません。

このように、正社員はパート・アルバイトよりも高い収入を得ることができますが、立場上、融通が利きにくいという難点があります。

パート・アルバイトで働くメリットとデメリット

では次に、パート・アルバイトで働くことのメリットとデメリットを確認していきましょう。

メリット

シングルマザーがパートで働くメリットは、まず、残業がない・残業があったとしても少ない点が挙げられます。パート・アルバイトは基本的に時給制で、時間単位で区切られているため、遅くまで残業になるといったケースは少ないといえます。子どもが小さいうちは幼稚園や保育園への送迎があるため、残業がないのは大きなメリットでしょう。

また、パート・アルバイトの場合はシフトを組んでの勤務となることが多いので、勤務時間の融通が利きやすいというのもメリットです。子どもの行事の日時をもとにあらかじめ調整できるため、参加しやすくなります。

さらに、子どもの体調が悪くなり早退や急な欠勤をせざるを得ない場合も、ほかの人にシフトを替わってもらうことができるので、対応しやすいというメリットがあります。

デメリット

パート・アルバイトで働くと勤務時間の融通が利くメリットがある反面、どうしても収入は少なくなってしまいます。先ほども触れましたが、パート・アルバイトのシングルマザーの平均年収は133万円です。子どもが大きくなるにつれ、より高額なお金が必要になるため、将来的に生活は厳しくなる可能性があります。

また、パート・アルバイトは有期労働契約です。雇用期間が切れたときにどうするかは早めに考えておかなければならず、仮に契約が更新されないとなったら、年齢が高くなるほど仕事を見つけることは困難になる可能性があります。

さらに、勤務日数や勤務時間によっては社会保険に加入できないことがあり、そうなると国民健康保険に加入することになりますが、この場合の保険料は全額自己負担しなくてはなりません。そのうえ、将来受け取れる公的年金は「国民年金(老齢基礎年金)」のみとなるため、老後の生活費に不安を感じてしまうかもしれません。

このように、パート・アルバイトの場合は子どもの都合に合わせた勤務をしやすいといえますが、収入面や社会保障面で不安が残るというデメリットがあります。

シングルマザーが仕事先を選ぶときの基準

シングルマザーが正社員になる場合とパート・アルバイトになる場合とのメリット・デメリットを見てきましたが、実際に仕事を選ぶ際にはどのようなところに注意すれば良いのでしょうか。シングルマザーの仕事選びのポイントについて確認していきましょう。

生活を維持できる収入か

仕事は生活を維持するためのお金を得ることが大きな目的といえますので、まずは生活を維持できるほどの収入が得られる仕事かどうかを見極める必要があります。1カ月の生活費を1カ月のお給料で支払えることが理想ですので、まずは1カ月の生活費にいくらかかるのかを計算してみましょう。

住居費・水道光熱費・食費・通信費・教育費・保険料など、毎月かかる費用を書き出してその合計額を計算します。そこから児童手当や元パートナーからの養育費を差し引いたときに、お給料として稼がなくてはならない金額が出てきます。

自宅から職場までの距離

自宅から勤務先までの距離が近いということもポイントです。先述しましたが、特に子どもが小さいうちは体調が急変することがあり、仕事中にもかかわらず保育園などから連絡が入り、すぐに迎えに行かなくてはならないことがあるからです。こういった時に自宅と勤務先の距離は重要になってきます。

また、自宅と勤務先の距離が近いと通勤時間も短時間にできるため、子どもとの時間を少しでも多く作れることにくわえ、余裕をもって家事ができる・自分のことに使う時間を増やせるなどのメリットもあります。

勤務時間の調整はしやすいか

求人票などには、勤務日数・勤務時間・休業日などの基本的な勤務条件は掲載されていますが、勤務時間が調整しやすいかどうかについては直接、勤務先へ確認する必要があります。

面接の際に人事担当者へ直接相談することで勤務先との折り合いがつけやすくなりますので、まずは相談してみることがおすすめです。なお、その際にはあらかじめご自身が希望する条件についてまとめておき、面接の場でもれなく伝えるようにして後でトラブルが起こらないようにすることも大切です。

シングルマザーへの理解がある環境か

シングルマザーへの理解がある環境かどうかも、働いていくうえで大切なポイントになります。シングルマザーであることをまったく考慮してもらえない勤務先だと、職場に馴染めなかったり、急な休みが続いてしまったときに肩身が狭い思いをしてしまったりと、仕事以外のところで悩みを抱えてしまいがちです。

しかし、シングルマザーへの理解があり、さらに同じ境遇の人がいる環境であれば、お互いに気遣いができるのでより働きやすくなるでしょう。

シングルマザーの仕事としておすすめの職種

ここからは、シングルマザーにおすすめの職種を紹介していきます。いずれも未経験や無資格でも問題ありません。もちろん、仕事をしながら資格を取ってよりスキルアップを目指せるものもあります。

医療事務

医療事務は病院やクリニックといった医療機関における事務の仕事で、子育て中の女性に人気のある職種です。女性が多いため同じ境遇の人がいる可能性があり、比較的シングルマザーにも理解のある職場であることが多いです。

業務内容は、主に病院の顔ともいえる「受付・会計業務」、患者さんの呼び出しやカルテの準備などを行い患者さんと医師・看護師との橋渡し役となる「クラーク業務」、診療報酬明細の作成を行う「レセプト作成業務」がメインです。医療機関は一般的にお盆や年末年始などが休業日となるので、特に小さい子どもを育てているシングルマザーにはおすすめの職種です。

介護職

介護職は慢性的に人手不足が続いており、また未経験や無資格でもすぐに働けることからシングルマザーにおすすめの仕事のひとつです。業務内容は、施設利用者の食事介助や入浴介助、排せつ介助といった身の回りのお世話や介助業務がメインとなります。

なお、介護職には無資格でもできるヘルパー(介護職員)のほかにも、国家資格を必要とするケアマネジャーや介護福祉士などの職種があるので、働きながら資格を取得しスキルアップをすることができます。今後も高齢化社会が続くことが予想されているため、長期的に需要の高い職種といえます。

事務職

これまでに事務職の経験がある人は、事務の仕事を探してみるのも良いでしょう。事務職の主な仕事内容は、書類作成やファイリング、データ入力、電話・来客対応などがあり、いずれも経験があればあとはその職場のルールに従って処理していくことができます。特に、電話・来客対応などは経験者のほうが安心して任せられるので、重宝されることもあります。

また、事務職は一般的に土日が休業で、残業は繁忙期以外だとそれほど多くないため、子どもとの時間をより多く持ちたいシングルマザーにはおすすめの職種といえます。

家事代行スタッフ

家事代行スタッフは、シフトの融通を効かせやすいためシングルマザーにおすすめの業種のひとつです。主な業務内容は、依頼主の自宅に訪問して部屋の掃除や片付け・食器洗い・水回りの掃除・ゴミの分別・買い物などです。日頃の家事と同じようなものも多く、始めやすいという特徴があります。

ただし、家事代行スタッフは正社員として働けるところはそれほど多くはなく、一般的にはパート・アルバイトのほうが多いです。そのため、ほかの仕事と掛け持ちしたりほかの家事代行会社にも登録したりするなどの工夫が必要になります。

資格取得やスキルアップに使えるシングルマザー支援制度

就職後でも、資格を取得してスキルアップをすることで、より収入を増やしたり融通を効かせやすい働き方にしたりすることができます。このようなシングルマザーに向けた支援制度も設けられており、条件を満たせば給付金を受け取ることができます。

自立支援教育訓練給付金

「自立支援教育訓練給付金」とは、シングルマザーが所定の資格取得をする際の支援をしてくれる制度で、対象となる教育訓練を受講して修了した場合、かかった費用の60%が支給されます(1万2,001円~修学年数×20万円まで、最大80万円まで)。

対象となる方

自立支援教育訓練給付金を申請できる対象者は、母子家庭の母で、現在20歳未満の児童を扶養しており、以下の条件を満たしている人です。

・児童扶養手当の支給を受けている、または同程度の所得水準である
・就業経験や労働市場の状況などから判断し、資格取得が就職するために必要と認められる

対象となる講座

給付金の対象となる講座は、雇用保険制度の教育訓練給付として指定されている講座と、都道府県ごとに定められた講座があります。

たとえば、TOEIC、簿記検定試験、CAD利用技術者試験、介護職員初任者研修、インテリアコーディネーター、美容師、社会保険労務士などがあり、幅広い分野の資格が対象となっています。

高等職業訓練促進給付金等事業

「高等職業訓練促進給付金等事業」は、看護師や介護福祉士などの資格を取得するために1年以上養成機関で修業する場合、その間にかかる生活の負担を軽減する「高等職業訓練促進給付金」の支給と、入学時の負担を軽減する「高等職業訓練修了支援給付金」の支給が行われるものです。

対象となる方

母子家庭の母で、現在20歳未満の児童を扶養しており、以下の条件をすべて満たしている方が対象です。

・児童扶養手当の支給を受けている、または同程度の所得水準である
・養成機関で1年以上のカリキュラムを受け、資格取得が見込まれる
・仕事または育児と修業の両立が難しい

給付金支給額

給付金として受け取れる金額は次のとおりです。

給付金の種類 市町村民税の非課税者 市町村民税の課税者
高等職業訓練促進給付金 10万円/月 7万500円/月
高等職業訓練修了支援給付金 5万円 2万5,000円

対象となる資格

給付金の支給対象となる資格は、就職の際に有利になり、なおかつ1年以上のカリキュラムが予定されているもので、都道府県等の長が指定したものとなっています。具体的には、看護師、介護福祉士、保育士、歯科衛生士、理学療法士、保健師などがあります。今後こういった資格を取得したい人は、有効に活用すると良いでしょう。

シングルマザーが子どものために使える奨学金制度

ここでは、子どもの学費のために使える奨学金制度について紹介していきます。奨学金制度には、返済不要の「給付型」と、返済する必要がある「貸与型」がありますが、それぞれ利用できる条件や金額が異なります。

全国母子寡婦福祉団体協議会の奨学金

まず紹介するのは、全国母子寡婦福祉団体協議会の「夢を応援基金『ひとり親家庭支援奨学金制度』」です。受け取れる奨学金は月額3万円で、給付型なので返済する必要がなく、ほかの奨学金との併用もできるという特徴があります。では、給付条件を見ていきましょう。

【対象学生】中学3年生、高校1~3年生、高等専門学校1~3年生
【応募資格】次の条件にすべて該当する人
・ひとり親世帯で経済的に困難な生徒
・夢を実現するための意欲があり品行方正な生徒
・全国母子寡婦福祉団体協議会加盟団体の会員、および入会希望する人の生徒
・登録している団体や入会を希望する団体の推薦を受けられる生徒

将来返済する必要がないので、子どもに負担をかけずに給付を受けることができます。

参考 – 全国母子寡婦福祉団体協議会

日本学生支援機構の奨学金

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、貸与型であるため、返済する必要がある奨学金です。進学のために利用できる奨学金には、無利子で借りられる「第一種奨学金」と、利子のある「第二種奨学金」があり、併用することもできます。

大学などを卒業して就職すると子ども自身で返済していかなくてはならないため、できるだけ負担を減らすためにも「第一種奨学金」のほうの活用がおすすめです。ただし、第一種奨学金を受けるための条件は厳しく、主に収入や成績の状況をチェックされます。子どもの高校の平均成績は5段階評価中3.5以上である必要があるため、だれでも利用できるというわけではありません。

受け取れる奨学金は、国公立大学の場合は月額2万円~5万1,000円、私立大学の場合は月額2万円~6万4,000円です。もしこの金額でも不足する場合は、有利子の第二種奨学金も併用すると良いでしょう。

ちなみに、第二種奨学金は子どもの成績状況は審査対象には入らないため、収入条件をクリアすれば受けられる可能性が高いです。受け取れる金額は月額2万円~12万円までで、1万円きざみとなります。

参考:日本学生支援機構「貸与奨学金(返済必要)」

高等教育の修学支援新制度

経済的な理由から大学や専門学校などへの進学をあきらめずに済むように、2020年4月より「高等教育の就学支援新制度」がスタートしています。この制度は、給付金を受けられるだけでなく、入学金や授業料が免除や減額になるというメリットがあり、給付型なので返済をする必要がありません。

ただし利用条件として、子どもの成績はもちろんのこと、子どもに学ぶ意欲があるかどうか、世帯収入の基準を満たしているかといった点も審査されます。支給額は、国立か私立か、自宅通学か自宅外通学かによって以下のように異なります。

区分 自宅から通学 自宅外から通学
大学・短大・専門学校 国公立 2万9,200円 6万6,700円
私立 3万8,300円 7万5,800円
高等専門学校 国公立 1万7,500円 3万4,200円
私立 2万6,700円 4万3,300円

また、進学先の大学などに申し込むことで、以下のように入学金や授業料の免除や減額を受けられます。

国公立 私立
入学金 授業料 入学金 授業料
大学 約28万円 約54万円 約26万円 約70万円
短大 約17万円 約39万円 約25万円 約62万円
高等専門学校 約8万円 約23万円 約13万円 約70万円
専門学校 約7万円 約17万円 約16万円 約59万円

大学などの入学金や授業料は、一度にまとまったお金が必要になるため、奨学金で給付を受けられると経済的な負担を大きく減らすことができます。

参考:日本学生支援機構「給付奨学金(返済不要)」

シングルマザーが利用できる「母子寡婦福祉資金貸付金」

母子寡婦福祉資金貸付金は、シングルマザーがお金を借りられる公的な融資制度で、以下の3つの特徴があります。
・保証人がいなくても借りられる
・無利子で借りられる(保証人をたてられる場合)
・融資項目が多い

お金を借りるとなったら一般的には保証人をたてる必要があり、シングルマザーにとっては大きな障害となることが多いです。その点、母子寡婦福祉資金貸付金は保証人をたてなくても融資を受けることができます。また、仮に保証人をたてることができれば、無利子で借りられるという大きなメリットがあるため、保証人を頼める人がいる場合はお願いすると良いでしょう。

この制度は融資項目が多く、生活費や介護費などさまざまな面で活用できますが、子どもの教育資金として活用できるものには「修学資金」「就学支度資金」「就職支度資金」が該当します。それぞれの融資金額などは以下をごらんください。

融資項目 使用目的 融資金額
修学資金 授業料や教科書代、交通費など 月額5万2,500円~18万3,000円
※進学する学校によって異なる
就学支度資金 入学に必要な洋服、学用具などの購入 6万4,300円~59万円
※進学する学校によって異なる
就職支度資金 就職のためのスーツ、通勤用自動車の購入など スーツ購入は10万円
自動車購入は33万円

奨学金だけでは学費をカバーできないときは、こういった公的な融資制度も活用すると良いでしょう。

参考:男女共同参画局「 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」

シングルマザーは子どもの年齢もふまえた仕事の選択を

シングルマザーが正社員かパート・アルバイトかを選ぶ際には、子どもと収入のどちらによりウエイトを置くのかによって変わります。そのうえ、シングルマザーに理解のある職場なのかによっても、ストレスなく働き続けられるかが変わるといえるでしょう。生活費や学費などに困ったら、本記事では紹介した奨学金や公的融資制度を利用して、ぜひ生活に役立ててみてください。

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