【厳選】ママスマ編集部 おすすめ書籍を紹介

新たな生活に踏み出したシングルマザーの私たち。しかし、足元を見ればお金、教育、仕事、養育費などなど、不安と悩みは尽きません。それらの悩みに対し各方面の専門家、そして先輩たちが、書籍を通してたくさんの知恵を提供してくれています。ママスマ編集部では、そんな知恵とアドバイスの詰まった書籍を厳選、内容を抜粋して紹介してまいります。

生産性の上げ方を知る

働き方改革の主軸のひとつに、「生産性を上げる」がある。

そもそも一度に多くのタスクをこなすことができる女性が、生産性の意味をしっかりと知れば、さらに生産性を上げることができる。

先日お会いした方が言っていたが、「女性は顔を洗いながら洗面台を掃除できる」「電話をしながら机の上を片づけることができる」と。とにかく空いている手や足を無駄にしない。これは体だけではなく頭の使い方も同じである。仕事が終わるころには明日の仕事の用意と同時に夕飯の献立も考え、子どもが学校に持って行くために用意するものをどこで購入するかも考えている。

会社の飲み会ひとつ取っても、行く店の場所を確認すると同時に、子どもの夕飯の支度のこと、預け先など、一度にいくつものことを処理している。このタスク管理は相当な能力である。

学ぶ前はこれを全て自然としていることがすごい、さらに学ぶことで能力を上げることができ、売り上貢献につながる生産性を知れば企業の売上にも貢献することができる。女性は数字だけの目標ではモチベーションが高まらないので、顧客の喜びの声や、感謝の声をモチベーションにすることでさらに生産性が高まる。

企業にとっては仕組みを変えるほどの付加価値ができ、必要とされることは間違いないのである。この付加価値の創造も生産性のひとつである。

また、無駄と感じることも男女では大きく違う。

女性のおしゃべりは無駄な時間だと思われがちだが、実はアイデアの宝庫である。顧客としては価値を見出している座談会などがあるが、仕事中ではまだ認められていない。外部で費用をかけなくても、社内の女性を上手に活用することで新しい企画が生まれることになる。とりとめのない話が続く傾向があるので、ファシリテーターを交えればよい。会議のやり方ひとつ取っても、今までとは違う新しい仕組みが功を奏することが考えられる。

今の社会のなかで、女性を上手に活用すること自体が生産性を上げることにつながる。

 
江成道子
1968年東京生まれ。5歳の時に両親が離婚。20歳で中学の同級生と結婚、3人の子供に恵まれるが27歳で離婚。営業関係の仕事で子供を育てながら、再婚するも2度目の離婚。営業関係の仕事で子供を育てながら、再婚するも2度目の離婚。2度の結婚と離婚を通じ、生活が安定した中でシングルマザーを取り巻く様々な問題を考え、一番必要なことは「自立」であり「支援」ではないことに気づく。
2016年シングルマザーサポート株式会社を設立。また、シングルマザー自立のために一般社団法人シングルマザー支援協会を設立、代表理事として現在に至る。2018年2月、全国で初めて横浜市との窓口協定について、斉藤たつや議員と連携し実現。2018年8月号、雑誌「Forbes japan」、日本に影響のある99名に選ばれて掲載される。※画像をクリックするとAmazonに飛びます